概要
異世界に行くなら生ゴミを捨ててから来てください
最近、異世界に転移したがる人間が多すぎる。
現実世界と異世界の橋渡しを行う「異世界調整事務局」は、今年から異世界への転移者を大幅に制限することにした。
入国審査官のベティは、次々来る「転移希望者」にうんざりしながら、あの手この手で彼らを現世に追い返す。
現実世界と異世界の橋渡しを行う「異世界調整事務局」は、今年から異世界への転移者を大幅に制限することにした。
入国審査官のベティは、次々来る「転移希望者」にうんざりしながら、あの手この手で彼らを現世に追い返す。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!生きることをなめてないですか?
あどけない幼女は切れ味鋭い正論で浮薄な考えの転移希望者を切り捨てる。異世界に行くのに納税や経営計画が必要だなんて……と思った方はお引き取りを。
生きるって大変なことなんです。
ましてや、常識も能力も異なる異世界では猶更浮き彫りになる。当該世界から逃げて異世界でチヤホヤされるなんてちゃんちゃらおかしい。どの世界でも生きるってそんなに簡単じゃないですよ。
幻想的で可愛らしく、グロテスクな生物に囲まれ、芳醇で妙味に溢れた星屑のお茶を嗜む。幻覚のような世界で繰り広げられるリアリズム。愛くるしいベティとアリスが狭間の世界の異変に迫るストーリー。その全てが異世界に抱く蒙昧な考えを爽快に打ち砕いていき…続きを読む - ★★★ Excellent!!!発想が面白い
異世界に行きたがる人は多い、みたいです。
カクヨムを見ていても異世界ものは一定の読者がいるというか、人気ジャンルの一つではないでしょうか?
ただ、見落としがちなのはドカドカみんなで異世界に言っちゃうとディズニーランドみたいに人が溢れちゃうこと。
したがって、入管制限して希望者を審査したくなるのは至極当然のことでしょう。
このお話はそんな世知辛い世の中の裏を暴くお話ですが、語り口は柔らかく、しかも抜群の読みやすさです。ベティのキャラも立ってます。
それに、異世界が必ずしも希望通りの楽しい世界とは限りませんよね。
とても楽しく読めました。
これ、シリーズ化できるんじゃないかなあ。大変そうだけど。