概要
死刑とは、いったい何なのか
日本で、死刑囚の死刑執行が国民の投票によって決まる、新たな制度が誕生した。
十八歳以上の人間が、必ずこの死刑執行の投票に参加しなくてはならない。
死刑囚、弁護士、小説家、学生、様々な人間が、この死刑権によって、死刑とは何のためにあるのか、深く考え、向き合っていく。
十八歳以上の人間が、必ずこの死刑執行の投票に参加しなくてはならない。
死刑囚、弁護士、小説家、学生、様々な人間が、この死刑権によって、死刑とは何のためにあるのか、深く考え、向き合っていく。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★ Very Good!!読者参加型の物語
知人に薦められ、プロローグからエピローグまでを一気に読み進めました。
無機的で冷ややかに君臨する「死刑」というものと、有機的で動きのある「死を見た・死を聞いた・死を感じた人間」とが織りなす、キャラクターのバランスの良い物語でした。
「死」といういずれ訪れるであろう自然の摂理に対し、「死刑」という秩序でもって訪れる生命の終わり。それを民に求める「死刑権」とは如何なものかと初見で思いもしましたが、さておき最後まで読んでみれば、登場人物たちにとって意味のあることだったと思います。
そしてそれは、この作品を読んだ自分自身にも。
僕は「しない」に投票しました。登場人物たちの仔細な気持…続きを読む - ★★★ Excellent!!!法とはなんだろうか。正義とはなんだろうか。命とは、なんだろうか。
本当に軽い気持ちだったんです。
短いけれどインパクトのある題名につられ、「読もうかな」などという
軽々しい気持ちで読み始めてしまったのです。
最初の章を読み終わったらもう止まりませんでした。
作者さんの描写力や文章力の高さも相まって、一気に読んでしまいました。
最初の適当な気持ちはどこへやら、今その読み始めの時とは真反対の
感情を抱いています。
これは絶対にレビューを書かねば。書きたい。
そう思って今これを書いていますが、なにぶん興奮が冷めやらぬ状態で
書いていますので、読みにくいかと思います。あらかじめご了承下さい。
ただ、開き直るつもりはありませんが、逆に言ってしまうと、この…続きを読む