概要
【PV20000突破!! 読者の皆様に心から感謝を!(∩´∀`)∩ワーイ】
―――これはとある娘の物語である。
昔々、まだ国が数えるほどしかなかった古の時代。あるただっ広い草原でその物語は始まった。
初めは些細なことに過ぎなかった歪み。それはどんどん大きくなり、悲劇が悲劇を呼び、それは世界を巻き込む戦争に繋がった。
しかし、それを憂いた者たちが立ち上がり、ようやくその戦争は終わった。
・・・が。
いつしかその戦争を知る者はほとんどいなくなった。同時にその戦争は大きな歴史の一部となり、忘れ去られた。
* * * * * * *
時は流れ、ある村で生まれた少女。彼女は幸せに日々を過ごしていた。
しかし
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- ★★ Very Good!!16万文字でもプロローグ。壮大なファンタジー物語の入口へようこそ。
まず、16万文字という『長編』に部類されるボリュームでありながら、壮大な物語の第一章……いや序章にしか過ぎない、という点が物凄いと思いました。
家族や故郷を失ったレイラを主軸とした物語ですが、彼女の生きる世界、そこに根付く歴史や仕組みや人々というものが、細部まで作り込まれている印象を受けました。非常に『こだわり』を感じられる一作です。
そうした世界観や設定の緻密さ・壮大さだけでなく、登場人物達の感情や葛藤というものも丁寧かつ繊細に描写され、そういった部分での技量はとても高いと思います。『その場面でこのキャラは何を感じたか、何を思ったのか』を三人称の文章で過不足なく表現できるのは、並大抵のこと…続きを読む - ★★★ Excellent!!!壮大な物語の序章。硬派なファンタジー戦記。
読み始めは「王道のファンタジーかな」と思っていたのですが、いやはやこれがまた硬派な戦記物の様相で驚きました。
神視点かつ歴史小説のような(作者が読者に語り掛けるような部分が入っているとか)語り口です。
のどかな村で、白翼猫のスカイや幼馴染み・ディックに囲まれて平和に暮らしていた少女・レイラは、きょうだいと離れ、父親が突然亡くなり、孤独な身となる。
そこへ王国の役人たちがレイラを捕えようと突然来襲。結果、住んでいた村が壊滅状態になる。
生き残ったのはレイラとディックとスカイだけ。二人と一匹は、日を置いてやってきたギルドの者たちと行動を共にすることになる――
時折挟まる回想シーンで名前が伏せ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!絶望も振り返る必要もない
この物語で、「王道」という言葉が持つ意味やイメージを時折、考えさせられました。
唐突に訊ねられたら、ヒーローがいて、ヒロインがいて、悪役がいて…という想像をしてしまうのですが、この物語を読んで、そんなものを想像してしまう自分の貧困さに気付かされました。
この物語を読み進めて感じる事は、昔、読んできた童話やお伽噺、また子供向けのハードカバーに描かれていたテーマでした。
衝撃的な展開、場面があり、主人公たちの苦悩が書かれているのですが、この物語に絶望や後悔は相応しくない言葉だと感じ、その点こそが「王道」なのだと感じます。
物語と同じく登場人物も前へ進む物語は、読者の記憶に刻まれ…続きを読む