報告・連絡・相談
街をぶらついていると、ふと親子の会話が耳に入った。「……ねば滝もないってね」ネバ瀧――それは正に今僕を悩ませている名詞だった。それこそ僕をして街を彷徨わせしむる元凶だった。僕は堪らず駆け出した。君が並走してくる。「知ってる?」君は云った。「ネバ瀧さんの単位、バレルだって」石油か?
「知ってるんだぞ」僕は云った。いつものように何時からなのか、傍に君がいる。ネバ瀧――それは君と共に現れ、僕の意識に棲みついたのだ。「ネバ瀧なんて名前の奴いるか!」その言葉はある種
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