華鳥風月

ここに一つの世界がある。

普通の世界ではない。

むしろ、どう贔屓目に見てもまともな世界とは言えないだろう。

住人が狂い、国が狂い、組織が狂い、法律が狂い、世界そのものの法則すら狂った世界だ。

が、実際その国に住むものからすればそれこそが普通であり、それに異を唱える者こそが異常である。

　この世界はいわゆる平行世界の一つである。

何らかの方法でそれ以外の世界の干渉も受ける。

ある時、幸か不幸か『まとも』な世界のことを知ってしまった少女がいた。

この世界において、名門とされる家系に生まれた彼女はいわゆる『才能』に恵まれていた。

　この物語は、成長したその少女が……



弟子とした『才能のない』姪っ子の無双物語である！



華は修め、鳥は依り添い、風は怯え、月は恋する　
神様…続きを読む