概要
自分が生まれたはずの島が消えていた。
ぼくが五歳のとき、両親が突然亡くなった。ぼくは島を出て、本土の施設に預けられることになった。島の保育所で一緒に遊んでいた美奈子ちゃんが「さよなら」と言って手を振った。五歳のぼくは両親が亡くなったことも、美奈子ちゃんがさよならと言った意味も理解できなかった。ぼくの前から美奈子ちゃんも島も消えた。二十歳を過ぎ、ぼくは地を這うような生活を送っていた。そこに美しくなった美奈子ちゃんがあらわれた。しかし、自分のことは何も告げずいなくなってしまった。
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