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 ――おや。

 まだこの作品にお付き合いいただけるのですか?

 それはとてもありがたいことです。

 この物語は全五幕。途中で席を立たれても、仕方がないこととは思いますが……

 それでは、この物語のことを完全に知ってもらうことはできませんからね。



 いや、しかし……もしかしたらそれでも良いのかもしれません。

 だって、分かっているでしょう?

 ここまで来たら、次に起こる事がなになのか。予感しているでしょう?

 予想しているでしょう?

 ええ――きっとそれが外れることは、ありませんよ。

 それでも、それでもお付き合いいただけるなら――



 始めましょう。

 ジュヴナイルは、いつの間に終わっていたのか。

 僕たちはいつ、あの青い夢を忘れたのか。

 『少女は黄昏(ソラ)へ翔んでゆく』。

 最終幕――『天国で泣いてる』。

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