第4話クエスト4フログビー駆除

ちなみにこれは小説になろうでも連載してます

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「な、何をやっているんだお前?」

「お茶を飲んでいるんですが?」


こ、こいつ、なんで見下すようなかおをしてんだよ腹立つ!


「ちっげーよ!なんでこの宿屋にいるのかってことだよ!分かれ!」

「なんでってそれは、パーティだからに決まってるではありませんか。」

「おい、一つ聞くがどうやって俺の泊まってる場所を知った?」

「メイドですので、そのくらいはワケありません。ベッドも二つに増やしておいてあげました。」

「答えろよ! しかもベッド増やしたのは女将だ!お前も女なんだから男と同じ部屋で寝ようとするなよな、、」


とため息をついていると後ろから


「おい、何があったのだ?前が見えんぞ。早く進んでくれ」


シルフィが顔をのぞかせた。

するとマリアがゴミを見るような目でこちらを睨んできた。


「ほほぅ、口ではなんだかんだ言いながら私に黙って女を連れ込もうとしていらっしゃったのですかメル様は。いえ、様は入りませんね害虫以下です。ゴミ虫めが」


怖っ!急に辛辣だな、どんだけそういうの嫌いなんだよ

「言っとくけど違うからな。こいつはシルフィって言ってお前と一緒の理由をこじつけて俺の宿までついてきたんだ」


俺こっそりはマリアに耳打ちする

「(ちょっと問題がありそうだから仮仲間って感じだ)」

「冗談ですよ、メル様がヘタレってことは分かってましたから。それとシルフィ様ですね私はマリアと申します、よろしくお願いしますね」

と無表情で挨拶をした。こいつロボットかなんかなのだろうか、笑顔くらいつくりやがれ


「ぬ、様づけでなくて良いぞ?好きに呼んでくれ。冒険者なのだからな。フハハハハ」

「いえこれは癖のようなものなのでお気になさらず。他の呼び方だと、ゴミ虫とかクズ野郎がございますが」

「そ、そうか、ならそれでいい。 とにかくよろしく頼むぞマリア殿」


おお、さすがマリアだ。相手が初対面でも御構い無しだな。


「で、お前ら二人とも寝るとこどうすんだよベッドたりないぞ?」

ももももしかして二人で一つとか?

「今変なこと考えませんでした?」

と喉元にどこからともなく出てきたナイフが突きつけられた。

「いいえ!滅相もありません!」

敏感すぎるだろ!


「ふむ、ならば一人だけ床で寝ることになりそうだな。ここはじゃんけんでもするか?」


じゃんけんは過去の勇者が広めたとされる由緒正しき決闘方法の一つだ。

簡単なので一般市民にも伝わっている。

というかお前ら押し入ってきて遠慮しないのかよ。

それよか俺じゃんけん弱いんだよな、勝ったことがないほどだ。ものすごく運が悪いのだろうか

「じゃんけんは止めようぜ、そうだなー・・・大食い勝負とか!」

「馬鹿ですか?あなたはともかく私たち二人は見た目麗しい美少女ですよ?そんなはしたないことできません。大体じゃんけんの何が悪いのですか」

「うむ。女性には気にする事もあるからな」

などと押し切られてしまった。


「「「じゃんけん、ぽいっ」」」


二人がチョキで俺がパー。

俺が床で寝ることになってしまった。

なんで金払って床で寝なきゃいけないんだ・・・・


夜中に二人でこそこそしゃべっていたらしい多少思うことはあるが俺は何事もなく、何事もせず、眠りについた。



朝日が差し込み、鳥がさえずる。今日は穏やかな1日になりそうだ。



「(ほら、言ったでしょう。彼はヘタレだと。)」

「(うむ。かなりのヘタレのようだな。微塵も襲われる気がしなかった。)」

「おいそこ、何こそこそしてんだ追い出すぞ」


・・・・こいつらがいなければ。


たがまぁ仲間が必要なのは確かだし、少しくらいは我慢してやろうじゃないか。


「そろそろギルド行くぞ〜準備しろよ」

なんだかんだ言って自立した生活を送って行くのにもなれた気がする。

家を出たばかりの時は少し寂しかったが、跡取りは優秀な弟がいるし、可愛い妹が婿をもらってもいいな。正直窮屈だったんだよな、我が家は。


「メル様、準備できましたので行きましょう」

「おう」



ギルドは朝から依頼の取り合いで賑わっていた。

「おいそれは俺が先に受けようと思ってたんだ!」

「へっへーん早いもの勝ちだよっ!」

「てめっ!」

「いてて、足踏んでる!もっと!もっと踏んで!」

「今日は割のいい仕事ねぇなぁ」


なんか変なのもいたが賑やかである。


「なぁ俺たちはどうする?」

「うーむ、そうだな、とりあえずフログビー討伐でもして連携を確かめようではないか。」

「そうだな、そういやシルフィは前衛でいいのか?俺は召喚士だから、少しの魔法とかしか使えないが」

ムゥはペットだからお留守番です。


「うむそれで構わない。武器は大剣を使うのでな。マリア殿が遊撃ということで行こう。」

「はい。」

マリアとシルフィは意外と打ち解けてるみたいだな。まぁ今の所目立った支障はないし、シルフィも仲間に入れていいんじゃないか?


受付嬢のレナさんのところへ依頼書を渡す

「あ、メルさんこんにちは。フログビー討伐ですね。フログビーは今大量発生していて数が多いので気をつけてくださいね。」

と受付嬢スマイルを受けた。

あぁほんわかするのだ〜

バシッ メキョッ


「メル殿デレデレしてないで早く行くぞ!マリア殿の機嫌が悪くなる」

「おまっ もう少し優しく叩け!肩潰れるわ!怪力女!」

「なっ、人を怪力女だと? ! 言い直せ!私は花も恥じらう乙女だぞ!」

とグワングワン肩を揺らす。俺も成人男性並みの体格はあるのに(錯覚)まるで紙切れのように揺らされる。お前ほんとに人間か?オーガかなにかが化けてるんじゃないだろうな


「わ、わかったから止めろ、止めて、止めてください!」


少しして落ち着いたのか、揺らすのをやめてくれた。もう少しで朝ごはん戻すところだった。




デイズの町を出て草原へと向かう。この先に湖があり草原と湖の道中がカエルの生息地だ。

ここでマリアが少し前に出て索敵を行う。

盗賊みたいな感じだな。


「!いました。前方に7匹ですね」

「わかった。シルフィ、何匹耐えられる?」

「フログビーくらいなら4匹はいけると思うぞ。」

4匹?!あの巨体を? すごい力だな、オーガじゃなくて巨人族か何かだったのか。

多分幻影魔法とかで資格を騙してるんだな。うん。そうに違いない。


「お、おう、じゃぁ任せた。」

「おい、なぜメル殿は少し引いているのだ?殴っていいのか?」

素早く顔を引き締めて


「いや、違うよ。シルフィお嬢様の素晴らしさに感動していたのさ」

と真顔で言うと


「す、素晴らしいか、そうか、そうか、」

と顔を赤くして胸を張っていた。大きい。

チョロいな、ふふ


「お二人とも、近づいてきましたよ。」


俺たちは緊張感を高めながら、息を潜め近づく。匍匐前進のようになりながら近くまできて先手を取るのだ。

「(よし、シルフィ、思いっきり斬りつけろ!)」

シルフィが剣を鞘から抜いて、鞘を左手、右手に剣を持つ。そして緊張のあまり力すぎたのだろうか少し震えている


メキャッ


「「「「「「「「ゲロ?」」」」」」」


シルフィが鞘を粉砕した。いや、握りつぶしたが正しい表現か。


そしてカエルたちはこちらを見つめる。

なんとなく嫌な予感がしてた俺はマリアとともにシルフィから離れこっそり50メートルほど遠くにいた。


「め、メル殿?少し助けが欲しいな・・・・って遠い!なぜそんなところにいるのだ!「ゲゲロ!」う、た、助けてくれええええ!」


「仕方ありません。手分けして倒しましょう。フログビー程度なら1匹ずつやれば倒せまるでしょう。」

とどこからともなく短剣とナイフを取り出したマリアであるが、ナイフが毒々しい色をしてるんだがどこから取り出したそれ。


「なんとなくこう言う予感はしてたしな、ムゥにも陽動で手伝ってもらおう」






数時間後俺たちはなんとかフログビーを討伐しきった。俺とシルフィはヘトヘトだったがマリアだけすまし顔なのはなぜだ?


「たく、シルフィ何やってんだよ絶好のチャンスでミスしやがって。」

「す、すまぬな、少し緊張してしまって、

それより!お主たちも後ろに逃げるなんてひどいではないか!」

「いや失敗しそうな気がして?まぁ倒せたからいいじゃん」

「なぜ疑問形だ! うぐぐ 次からはせめて伝えてから下がってくれ」


まぁ確かにヘマはしたが、こいつは一人で4匹ものフログビーの巨体と渡り合っていた。

大剣で斬ったりぶん殴ったりしてカエルを吹き飛ばしていた。大楯でも渡せばかなりタフな壁役となるだろう


「まぁこれからもよろしく頼むよ」

「!それって・・・」

「私も賛成です。彼女は有能かと。少し抜けてますが。」

「ほ、本当か! こちらこそよろしく頼むぞメル殿、マリア殿!」

「まて、抱きつこうとするな、骨が折れる!」


感極まったシルフィを止めるのは大変だったが新しい仲間が加わって我がパーティも着々と強くなって、賑やかで楽しくなっていっている。

そのことを感じた俺たちの会話には笑顔がこぼれていた。




ギルドに戻りフログビーを換金しようとレナさんのところへ行くと


「あ、メルさん! パーティに入りたいと言う方が酒場に来てますよ!」


あ、まだ依頼張ったまんまだったか。

そろそろ撤去するべきだろうか。もう少し欲しい気もするが、ゆっくり集めればいいと思うな。大所帯だと金もかかるし。


「うむ、しっかりと見極めなくてはいけないな」

「将来有望なパーティに入るんですからね。それに相応しい方でないと。」

なんて、自己評価高い人たちだろうか。ま、変なやつ入れるつもりはないけどな。




少し待っているとレナさんが希望者を連れて来てくれた。

背は低めで、ピンクのような赤髪を持つまだ未発達な感じの子だった。その、乙でぱいなところが。すかさずマリアが睨むので目をそらしたが。


「あぁ、なんと綺麗な魂でしょう。鎮魂して差し上げたいですぅ。 はぁはぁ」


なんか、初っぱなからやばそうなやつ来た・・・


「あの・・もしかしてあなたがパーティに入りたいと言う人ですか?」

違うと言え!違うといってくれええええ



「はい!そうです。リリムート、リリと呼んでくださいです!」

ァァァァあ!なぜ神は俺を見放すのか・・・

しっかし、リリムートリリムート、リリムートどっかで聞いたことあるような・・・・


「あ、あぁ、俺はメル、召喚士だ。」

「私はシルフィーナ、シルフィと呼んでくれ、聖騎士、前衛だな。」

お前聖騎士なのかよ、なのにパーティ入れてもらえなかったのか

「マリアです。メイドをやっております。以後お見知りおきを」


「あいにく今日はもう依頼を終えててな、また明日狩にいこうな」


そう言うことで、と別れることにした。


そしてギルドを出て宿屋の前まできた。





「なぁリリよ、なぜお前まで宿屋に来ている?」


===閑話===


シルフィ「 あぁ、また鞘を買わなくては・・56本目だ。」ボソッ


メル「なぁお前もう鞘なしでいいんじゃないか?」


マリア「何を言いますかメル様、鞘がある方がカッコいいじゃないですか。」


メル「そんな理由なわけな「わかるか!マリア殿!」あるのかよ」

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