第2話 クエスト2 ゴブリンを狩ろう!


おーい!後書きと前書きってどこに書くんだよう!

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「話を聞いていますか?」


ぼーっと銀髪のメイドさんを見ていると

時間を忘れてしまいそうだった。


「いえ、あのハイ、聞いてます。」

「では、パーティを組むということでよろしいのですね?」

「あ、うん。でもいいのか?俺まだ新人も新人の冒険者だけど。君みたいな人なら引く手あまただと思うけど」


多少の戦力は加味しなくてもその美貌なら引き入れたいパーティは多いだろう。まさか、美人局とかじゃないよな?


「そのような見た目に引き寄せられるクズどもに用はありません。私は私の目的のためにパーティへ参加します」

と物凄い殺気を放ちながら語っていた。きっと嫌なことがあったんだろう。おれは察せる男だからなこれ以上は聞かないでおく。

あれ?そんなことよりもう参加することになってない?まだ許可してないんだけど。

「あぁ、まぁ、俺も人手には困っていたからこれからよろしくってことで、えと名前は・・」

「・・・・先ほど申し上げましたが、マリアと申します」

「えーと、マリアさん?「マリアで結構です」あ、はい、マリアこれからどうする?もう少し仲間待とうか?」

「もう2日も経っているのでこないのではないですか?仲間募集の張り紙は年中はってますので待っている必要はないかと。」

「そうか、そうだよなぁ。それじゃあ二人だけだけどクエスト受けに行こうか」

「襲ってきたらもぎますからね。」

「襲わねぇし、もぐって何を?!」

俺の叫びを無視してマリアは依頼を受けに行く。

そして紙を一枚取り受付嬢に渡して戻ってくる。

「依頼を受けてきました。早速行きましょう。」

「何を受けたんだ?」

「ゴブリンの集落の排除です。」

「二人でできるかぁぁぁぁ!」



ゴブリンは繁殖力が強い。異種族とも交配しどんどん増える。昔ゴブリンを放置した領地ではゴブリンが数千匹に増えて、滅びたとか。

今回は集落なので比較的少ないが少なくとも数十匹。多くて百を超えるかもしれない。

ちなみに千を超えていそうなら緊急依頼として全冒険者で駆除にあたることになる。


「ゴブリンの集落なんて腕っぷしの強い中級冒険者が10人ほどでやるやつだろ?!新人二人でどうやるんだよ!」

「いつ私が新人と申しましたか?」

「え?もしかしてお前めっちゃ強かったり?」

「私はメイドですよ?このくらい造作もありません。」


ほほう、これは頼もしい仲間が入ったのかもしれない。メイドだけど。




===========デイズ周辺の森====


俺たちは足音をできるだけ立てないように森を移動していた。

俺はできるだけの準備と服装をしてるが

マリアは変わらずメイド服だ。武器とかいらないのだろうか。

「そういや、マリアは職業はなんだ?」

気になったので聞いてみる。

「メイドです。」

「いや、そうじゃなくて、冒険者的な職業だよ、戦士とか盗賊とか」

「メイドです。」


あれ?おかしいぞ?俺の知識にはメイドなんて職業ないんだが。


「そ、そうか、じゃあメイドって前衛と後衛どっちを担当するんだ?」

「両方可能ですが?」


メイドすげぇ!万能かよ!後衛ってどうやんのサポート?遠距離攻撃?

謎が深まるばかりである。


「メル様のご職業は?」


マリアは人のことは様つけで呼ぶらしい。なんでもメイドの嗜みだとか。


「ふふふ、おれは召喚士だ!」

「ならば、何か召喚してみてください。きっと強い魔物を従えているんですね。」


と、嘲るような笑みを浮かべこちらを見た。こいつ笑うとこ初めて見たぞ。


「いや、まだ何もテイムしていないから召喚できないんだよ。」

「ハッ」


鼻で笑われた。くっそ、しょうがないだろ召喚士は本人無力だから強い魔物なんてテイムできないんだよ。将来はフェンリルとかドラゴンとか召喚する予定なの!

と話していると前にスライムが現れた。

スライムは最弱と名高い?魔物でよく子供の経験値稼ぎにされている。そしてどこでも湧く。10匹ほどいるがなんとかなるだろう。


「マリア1匹ずつ確実にやるぞ」




俺たちは二手に分かれてスライムを倒すことにした。

まずは1匹と思い、群れを少し離れているスライムに近づく。こっちはフログビー倒してんだ。あの巨体に比べればお前なんぞ屁でもないわ!とおもっていたが、

目の前のスライムはプルプル震えていて攻撃を仕掛ける様子がない。ずっと見てるとなんだか可愛いく思えてきた。スライムは少しずつ近づいてきて、足にすり寄ってくる。これはチャンスじゃないか?おれの召喚士デビューのチャンスでは?


「なぁ、お前おれの従魔になってみないか?」


と問いかけると、スライムはポヨンポヨンと跳ねた。決めた!こいつおれのペットにする! 誰がなんと言おうとこいつはおれのペット!


「よし。ではお前の名前はミウだ!」

名前をつけて、召喚陣をぶつけると。

ムゥが承諾したのか光を放って消える。

ギルドカードを確認すると、


メルファリア

召喚士

従魔 スライム


と書かれてあった

これでおれも一端の召喚士だぁ・・・はっ!

そういえば残りのスライム倒さなきゃ!

マリアだけに負担はかけられないと振り返る




目の前にマリアがいた。




「おわっ 、何してんだよマリア。スライムは?」

「もう倒し終わりました。倒し終わったのできてみたら何やらメル様がニヤニヤいやらしい顔をしておりましたので」

そ、そんな顔してないやい!

「い、いやスライムテイムできたからさ。さ、ゴブリンを倒し行くぞ」

「へぇ、それは。名前は付けましたか?」

「おう、ミウって名前だ」

するとマリアはこちらをジト目で見てくる

「メル様はネーミングセンスないんですね。」と言ってきた。なんでや!ミウって名前可愛いだろ!

海のように青い色をしているのでそこから取った。海見たことないけどな。


しっかし、マリアのやつスライムどうやって倒したんだ?素手?年頃の女の子が素手で、スライムといえど魔物と殴りあうのはちょっとどうだろうか・・・・あれマリアって幾つ?

とか思いながら進んで行く。



途中休憩するとどこからともなく魚を焼いて間食にしたり、敵を察知したりマリアは八面六臂の活躍をしていた。どうやったのか聞いても「メイドですので」としか返ってこないので諦めた。歳を聞こうとしたらマリアの背後に般若が現れたのでやめておいた。

メイドって超人部隊かなにかなのだろうか・・・


そうして歩くこと一時間ほど。

ゴブリンの集落と思しき場所にに着いた。


=======

閑話


===森の中====

メル「腹減ったなぁ」

マリア「さっき見かけた小川で、魚を釣って焼いておきました。どうぞ。」

メル「お、おうありがとう」

マリア「!ゴブリンが1匹近づいてきてますね、はぐれでしょうか? 殺ッてきます」

メル「え、あ、うん。」

メル(もうあいつ一人でいいんじゃないかなぁ・・・)

シュバッ

マリア「そんなことないですよ」

メル「あれお前、俺の心読んでない?」

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