概要
その青年に連れ出された日から、私の世界は優しく壊れていったのだ―――
檻の内側が世界のすべてだった私は、ある日、謎の青年によってそこから連れ出される。連れて行かれたのは日本のとある洋館で、そこには一風変わった住人たちがいた。吸血鬼、魔法使い、化け猫、鬼、悪魔……。一風変わったどころか、人間ですらない彼らと一緒に住むことになった私もまた、人間ではなく狼人間だった。
主人公が過去を語っている形なので「当時は~」等の表現があります。
主人公が過去を語っている形なので「当時は~」等の表現があります。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!冷たい場所から、暖かく優しい場所へ。少女は様々なことに触れていく。
主人公は檻の中しか世界を知らない少女です。
ですがあるとき青年に手を引かれて外に出ることになります。
初めて外に出た少女は、初めての体験をたくさんします。
文章がお上手だからでしょうか。彼女の戸惑いや好奇心が、読んでいて伝染してきてドキドキワクワクします。
そして住む場所に連れてこられます。
その館の住人はみんな個性的で楽しく魅力的なキャラばかり。
個人的にはツンデレな雪那がお気に入り。
そして少女は住人たちにやさしく受け入れられていきます。
少女はしゃべらないけどなんだか可愛い。ほっこり微笑ましいです。
楽しく優しいお話で、とてもおすすめな作品です。 - ★★★ Excellent!!!確かな文章力で描かれる特殊な少女の物語
檻に閉じこめられていたある特殊な事情を秘めた少女が見知らぬ青年に連れられて外に出て、少しずつ幸せを掴みつつあったが、ある日ーーという物語です。
個性的なキャラクター達が動き回る様子がよくわかって楽しいです。さらにはなんだかんだいってみなあたかかい心根を持っていることが、ストレスを感じさせなくて心地よいです。
子供番組を見て踊る少女は可愛かったです。
この作者様の作品を二作品読ませていただきましたが、非常に文章力が高いな、と感じました。読みやすく、それでいて丁寧で美しい文章だと。
……そして私は一つミスをしました。
先に続きである「魔物たちの勇者撲滅記録」の方を読んでしまったがゆえに、少…続きを読む