第16話 戦闘

 蓮太郎は背中に生やした羽で風を切りながら夜空を駆けた。西の方角と言っていたが西のどこだよ、と心の中で雪那に突っ込みながら、適当に降りるかと決めて本当に適当な場所に降り立つ。どのみち西しか分かっていないのだから西のどこで降りても同じだろう。すぐに見つかるときは見つかるし、見つからないときは見つからないものだ。

 蓮太郎はふわっと地面に降り立ち、しゅるしゅると羽をしまう。久々に勢いで羽を出してしまったために服が破れたが、そんなことを気にしている場合でもない。それより、もっと気になることがあった。

 ここは魔の山。いくら自分も魔の側の存在だからといっても、夜にその中へと入れば何かに襲われても不思議ではない。最低でも周りでこちらを窺う気配くらいはするものなのだが、今はそれが全くなかった。何の気配もしない。不自然にしんと静まり返り、風までもが息をひそめているようだ。

 不気味だと思いつつ、蓮太郎は感覚を研ぎ澄ませながら歩き始めた。少しでも子供の音を、匂いを、気配を拾えるように、注意深く進んで行く。

 ひとたび山の中へ入ってしまえば、木々が頭上までをも覆っているため視界は暗闇に染められたが、蓮太郎もあの子供と同じで夜目が利いた。また、この山には何度か立ち入ったことがあり、そもそも蓮太郎は不安や恐怖を感じるたちでもなかったこともあり、魔の山だろうがお構いなしにサクサク歩を進めた。

『おい、お前ちゃんと探してるのか』

 突然耳元で雪那の声がして、蓮太郎は足を止めた。なんだ? と顔を横に向けてみれば、すぐ近くで紙コップがふよふよ浮いていた。

 糸電話のつもりだろうか。

「……安っぽい魔法だな」

『今それ関係ないだろ! 伝わればいいんだよ』

 怒鳴り声までクリアに伝わる、見た目と違って精度の高い魔法だなと蓮太郎はひそかに思う。キーンと響いた耳をかばいながら、居場所は分かったのかと雪那に問うた。

『いや、分からない。お前や純子の近くにいれば、この邪魔な靄も晴れてすぐに見つけられるんだけどな……。だから目視でもちゃんと探してくれ』

 純子にも伝えに行ってくるから、と雪那が言い置くと、その紙コップは声を伝えなくなり、ただの浮かぶ物体となった。しかしどんなに早く動いてもぴたりと横をくっついてくる様が不気味で、やはり精度は高いのだなと内心苦笑する。

 それからも蓮太郎は注意深く子供を探した。途中で紙コップから『純子はあっち探してるからお前はこっち探せ』と雪那の偉そうな指示が入って、それに従ってまた探す。しかし一時間が経過しても成果が挙げられず、まずいな、と蓮太郎は心の中で呟いた。もう月が満ちている、あの子供が月を見たら一瞬でアウトだ、と僅かな焦りが生まれ、珍しく蓮太郎から雪那に話しかける。

「……まだ、分からないか」

 その時紙コップはただの浮かぶ物体だったが、蓮太郎の声に気付いた雪那がそちらと回線を繋げて声を届ける。

『まだだ。普通の山ならとっくに見つけてるけど、本当にここは歪みが激しい』

 それを聞いて蓮太郎は思わず長いため息をついた。そしてそれを嫌味と取ったのか、雪那がむっとした声を出す。

『なんだよ、サボってるわけじゃないぞ。言っとくけどな、並みの魔法使いなら方角すら分からず途方に暮れるレベルなんだからな、ここは』

西な」

 蓮太郎がおそらくの部分に力を込めて言うと、さらに雪那が怒りだす。

『この山じゃほかの可能性が0パーセントって言いきれないからそう言っただけで、俺の魔法は完璧だ! 絶対に西にいる、だから探せ!』

 雪那のこの言葉に蓮太郎もむっとした。物言いが偉すぎるだろう。だが雪那も焦っているのを感じ取り、状況は自分と同じなのだと溜飲を下げた。雪那も、そしてもちろん純子も、いつ最悪の事態が起こってもおかしくないことを知っている。

 急に黙った蓮太郎に気まずくなったのか、雪那がぼそりと『言いすぎた』と謝ってきた。別に怒っていたわけではないし、むしろ今の謝罪がなんだかおかしくて気が紛れたので謝る必要などなかったのだが、蓮太郎は滅多に見せない笑みを浮かべてからかっておく。

「……偉い物言いは仕方ない、じじぃなんだから」

 次の瞬間、再び紙コップから罵声があふれ、蓮太郎は、うるさいな、と愉快に思った。しかし、雪那の声に交じって何か異質なものが聞こえた気がして、一気に現実に引き戻された。体が緊張する。歩みを止め、どこから聞こえたのか探るために耳を澄ませた。おそらくあれは、獣の遠吠え。遠い昔に聞いた狼のそれと似た―――――――――。

『蓮太郎!』

 音の方角を知る前に、雪那の緊張した声が割って入った。

『いた! 十時の方向!』

 それを聞くなり蓮太郎は事態のすべてを悟り、全速力で森を駆けた。

 子供が狼になってしまった。



 狼といっても、狼人間のそれは動物の姿をしているわけではない。毛深い体に鋭い牙と爪、狼のような顔と鳴き声を持っているが、二足歩行もするし身長は二メートルを超える。そして何より動物の狼と違うのは、その獰猛性だ。変身した狼人間に残されるのは、強力な破壊衝動と、それを叶える身体能力のみ。物も人も関係なく襲い、壊しつくす。いや、生き物がいればそちらを襲うだろう。意志を持ち動き回るそれを破壊するほうが、きっと彼らの欲望は満たされる。

 人外の力を駆使して数分のうちに子供の元へとたどり着いた蓮太郎は、長い生の中でも初めて変身した狼人間を見た。そして絶句した。あれが何の感情も出さないあの子供と同じ生き物なのだろうか。子供だからか、話に聞く狼人間よりは背が低い。純子と同じくらいだろう。しかし、小柄だからと言ってその体から発せられる狂気は少しも弱いものではなかった。以前、自分は捕食者だから子供が無意識に警戒するのだろうと話したことがあったが、ここではまるで立場が逆転してしまう。小さい彼女が捕食者で、自分は被捕食者。蓮太郎は、食われる、と無意識下に感じ、背中に冷や汗が流れた。

 だからと言ってここで逃げるわけにもいかない。

 山を下れば人が住んでいる。絶対にそちらへは行かせられないし、もしそんなことがあればこの子供も無事では済まなくなる。狼人間の身体能力は想像もつかないが、今はそれを調べる時間も余裕もないので、怪我を承知で子供を止めなければならない。

 幸い、狼は蓮太郎に背を向けていた。鼻息荒く、時々唸り声も響かせているがこちらに気付いた気配はない。このまま気づかれぬうちに首なり頭なりに一発いれて、気を失ってもらおうとタイミングを窺った。蓮太郎はすぅっと息をひそめ微動だにせず、じっと待つ。やがて心の中でカウントを始めて、一気に飛び出した。不意を突かれた狼が気づいた時にはもう遅く、蓮太郎は頭に強烈な一撃を食らわせる。蓮太郎の腕力は、人間はもちろん、人外同士の戦いでも有効だ。全力の拳がきれいに決まり、これはさすがに効くだろうと蓮太郎も半ば確信する。

 しかし、狼人間には蓮太郎の予想以上のタフさがあった。頭に一撃が入った狼は一瞬、ふぅっと項垂れたものの、雄叫びを上げながらすぐに振り返り、その勢いのまま蓮太郎に拳を当てに来る。今度は逆に不意を突かれた蓮太郎が急いで後退したが、避けきれずに脇腹へ一発入れられ、そのまま吹き飛ばされて木に激突した。

「…………っ」

 蓮太郎は声にならない呻きをもらし、殴られた脇腹を押さえながらずるっと地面に座り込む。木に激突したほうも痛いが、殴られたところのほうがよっぽど痛い。おそらく何本か骨が折れただろう。予想外の衝撃に目がチカチカした。

 しかし、狼は蓮太郎に休憩する間を与えず、今度は鋭い爪をむき出しにしながら襲い掛かってくる。蓮太郎は歯を食いしばり、ギリギリのところで横に転がって逃れた。一度退却したほうがいいと判断し、そのまま蝙蝠のような羽を広げ、木の葉を突き破って上空へと出る。物凄い速さで上昇し、下を見て狼の姿を捉えられないことに安堵した。だが、それも一瞬で砕かれる。蓮太郎が出てきた同じ場所から、狼が牙をむき出しにして飛んできたのだ。瞬時に詰まる距離に蓮太郎はなす術もなく、左足に狼の爪がくい込む。突き刺す激痛に蓮太郎は今度こそ声を上げた。

 狼人間に羽はない。蓮太郎と同じ位置にまで飛び上がってくる脚力には凄まじいものを感じるが、それでも浮かび続けられるわけではない。当然、重力に従い、狼は爪だけで蓮太郎の足にぶら下がる形となった。

「あああぁぁああぁぁぁ……っ!」

 狼の体重でさらに裂けるような痛みを与えられ、みっともないと思う暇さえなく蓮太郎は悲鳴を上げた。必死に振りほどこうとするが、そう簡単に爪が取れるわけもない。それどころか狼の重さに負けて、どんどん下へと引き戻されていっていた。このまま下へと落ちれば今度こそやられる、しかし狼を引きはがすこともできない。八方ふさがりだと気づいた蓮太郎は、すぅっと急激に頭が冷えるのを感じた。

 殺すか、こいつ。

 懐に忍ばせた細身のナイフ。突き刺せば瞬時に生を吸い取る特別製。

 衝動的にナイフの柄に手をかけた蓮太郎はしかし、脳裏にちらつく子供の姿にそれを投げることを阻まれた。蓮太郎にもらったお菓子を頬張る姿と、和らぐ表情に。

(……情に殺されるなんて、思わなかった)

 ふっと力を抜いてナイフから手を離し、蓮太郎が落ちる覚悟を決めたその時。

 山から触手のような影がしなりながら高速で伸びてきて、バチンッと狼を捕えてぐるぐると巻きついた。ついでに蓮太郎に刺さっていた狼の爪をずぶりと抜いて、蓮太郎が呆気にとられているうちに出てきた時と同じ速さで下へと引っ込む。もちろん巻き付かれた狼も一緒に引っ張られて落ち、木々で見えなくなったところでドシンと地面に叩きつけられる音がした。それから数秒は狼が暴れるような音もなく静まり返り、我に返った蓮太郎は狼がどうなったのか確かめるため、慎重に山へと下りていく。様子を窺いながら木々の下に入ったところで、唸りながら影に縛られて倒れる狼と、その影を操る純子がいた。

「……純子」

 左足をかばい、木を支えにしながら蓮太郎はゆっくりと地面に降り立って純子を呼ぶ。もともと全身黒をまとう純子はそれだけで影のように見えるが、今の純子は体の境界が曖昧になり、その溶けだした体を影と変えて触手のように操っていた。まるで影の魔物のようだ。蓮太郎も純子たち鬼の生態はよく知らず、どういう構造でこのようなことが可能なのかは分からないが、この影が恐ろしく強いことは知っている。いつも控えめで、皆のサポート役に徹することの多い純子だが、洋館の住人なら皆、純子と戦ったら勝てないことを知っていた。

「蓮太郎さん、ご無事ですか」

 いつもの微笑みを浮かべながら純子が問う。それでもどこかいつもと違う狂気を純子から感じ、蓮太郎は一瞬身構える。純子が鬼としての力を使うといつもこうだ。次元の違う生き物に見えて仕方がない。地獄から来た鬼だと言われても信じるだろう。

「………命は無事だ」

 純子に言ったら怖いことになりそうな考え事をしていた蓮太郎だが、顔はいつもの無表情のまま、現状を伝える。

「ひどい怪我です、帰ったらすぐ雪那さんに見てもらいましょう」

「……放っておいてもすぐ治る」

 吸血鬼が不老不死というのは嘘だが、年を取るのは確かに遅く、治癒能力も高いので滅多な怪我で死ぬことはない。頭や心臓を貫かれればさすがに死ぬが、胴くらいなら最悪止血しておけばそのうち繋がるのだ。

「それでも痛いでしょう。………それにしても、意外と恐ろしい生き物だったんですね」

 純子が自ら縛っている狼を見下ろしながら言う。体の自由を奪われながらも、狼の目にはいまだ凶暴な色が浮かび、むき出した歯の隙間からは唸り声が漏れていた。

「普段が全く無害なので、ここまで凶暴に動き回るとは思っていませんでした。身体機能も高いですし」

 純子のこの言葉はおそらく全員が思っていたことだろう。普段の子供は特に狼人間らしい行動をとることもなく、おとなしく遊んで食べて寝るだけだった。初めに大黒さんに言われて見せた狼人間としての力も、日常生活では全く出すことなく、それどころか声さえも出さずに過ごすような子供だったので失念していた。本当なら人間の姿でも怪力を見せた子供に、全員が注意をしていなければならなかったのだ。特に最初の満月を迎える今日までには。

「どうしましょうか、この子」

 後悔の思いが拭いきれない空気のまま、純子が尋ねる。狼は未だもがいて影から逃れようとしていた。戦意は少しも失っていないようだ。

「今、全力で押さえているんですよ。ですからそう長くはもちませんし、いったん家に運ぶとしてもこのままでは危険ですし」

 全力を出しているとは思えないほど涼しい顔で純子は言う。だがこのままでは危険ということは蓮太郎も思っていたので、気絶させられるかと聞いた。

「……本当は変身を解くほうがいいんだが、やり方が分からないからな」

「そうですね。では………絞めますか」

 純子の目が暗く光る。それと同時に純子の影が狼の首に巻きつき、ギリギリと絞め始めた。酸素不足にして気絶させる気だろう。だが狼のほうも先ほどより激しくもがき始め、影の拘束が解かれやしないかと蓮太郎は危惧した。だが純子は無慈悲なほどきつくきつく縛り上げたままで、確実に狼の気道から酸素を奪っていく。狼の抵抗も次第に弱くなっていき、これならいける、と二人は確信した。

 しかし、危機を悟った狼から、きゃいん、と弱々しい鳴き声が漏れた瞬間、いけないと思いつつ蓮太郎は再び子供の姿を思い描き、あるかも分からない情が心の中で叫んでしまった。そしてそれは純子も同じだったらしい。拘束がほんの僅かに緩み、狼はそこを逃さなかった。

 地に響くような鳴き声を発しながら、狼が全力で腕を振るう。影が弾き飛ばされ、あるいは引きちぎられて霧散した。怪物を解き放ってしまった、と二人は息をのんだが、このまま戦闘になることを覚悟して狼を迎え撃つため身構える。

 しかし狼は二人にくるりと背を向けてしまった。予想外の行動に拍子抜けして狼の先に何かあるのかと目を向ける。一瞬だが、二つの赤い点が見えた気がした。まるでウサギの目のような。

 次の瞬間、狼はその方向に向けて駆け始めた。また見失っては困ると二人も慌てて後を追ったが、狼の行動の理由が分からず困惑する。その時、今までどこに行っていたんだと言いたくなる雪那の紙コップがふわっと二人のもとに降りてきた。

『おい、その先は街だ!』

 文句の一つも言ってやろうと思っていた蓮太郎はしかし、その言葉を聞いた瞬間にすべての雑念が吹き飛んだ。止めなければ。あんなものが人のいる街に出たら、何人死ぬか知れない。蓮太郎は羽を出し、蓮太郎と同じ考えに至っていた純子は新たに影を出す。二人で捕獲のために全速力を出した。

 蓮太郎は羽の力も使いながら走り、狼に追いつくと鋭く尖らせた爪でその背中をえぐった。狼人間ほどではないが、吸血鬼の爪も鋭くして凶器にすることができる。しかし、狼の背中にはひっかき傷程度のものしかつかず、注意を引くことすらできなかった。

 純子は狼に追いつけるほど早くは走れないため、代わりに影をその場に遣る。しかし、しなりながら動く影は先ほどまで捕えていた狼を捕まえられなかった。狼がすべての影を素早く避けるのだ。さっき捕まえられたのは不意を突いたからか、と純子は苦く思ったが、根気よく影を狼に寄越し続ける。純子は現状でそれしか狼を止める術がないことを知っていた。

 だが、それでは埒が明かず、街はどんどん近づいてくる。木々が薄れ山の終わりを感じ、間に合わない、と二人は絶望を感じた。

「おいたはいけねぇなぁ」

 突然、渋い男の声が狼の前方から聞こえる。二人はそれよりもまばゆい一閃が狼を斜めに斬り込んだことに驚いた。そしてその一撃で、どんなことをしても狂気を失わなかった狼が膝から崩れ、倒れ込む。ついでにしゅるしゅると体が小さくなっていき、後に残ったのは裸の子供だけだった。

 突然の事態の収束に蓮太郎も純子もついていけず、ぽかんとその場に立ち尽くす。その間に、狼を斬った人物が暗闇からゆっくりと進み出た。

「なんでぃ、二人とも豆鉄砲くらった鳩みてえな面しちまって」

「………縁?」

 おう、と返事をして縁と呼ばれた男はにかっと笑う。声が同じだからもしかしてと思って猫の名前を読んでみたが、やはりそうだったらしい。だが、あのふわふわなオレンジの猫の姿はどこにもない。そこにいるのは着流しをまとったオレンジの髪と髭の男。しかも蓮太郎より背が高く、同性ですらほれぼれするほど逞しい筋肉が覗く、かなりワイルドでいい男だ。ただ、頭の上に猫耳が乗り、背後ではふさふさの長い尻尾が揺れているところが、かろうじて猫を感じさせた。

「あ、そうか、蓮太郎にはこの姿見せんの初めてだったなぁ。驚かせちまったか、わりぃわりぃ」

 こんな魔の山の中でも体毛の色と同じく明るく笑う縁に、蓮太郎は緊張が解けていくのを感じていた。やっと終わったのか、と実感がわいてくる。純子も緊張を解いたのか、ふう、と息をついてから口を開いた。

「縁さん、助けていただいてありがとうございました」

「おう、礼にはおよばねぇぜ」

「ところで先ほど、この子を斬っていたように見えたのですが……」

 そこで蓮太郎もはっとした。あの一閃は今思えば斬っていたのだろう。よく見れば縁の手には大きな太刀が握られている。今更ながら倒れている子供が死んでいるのではないかと思い至った。

「ん? いや、気ぃ失ってるだけだぜ。ついでに変身も解いといたが」

 さらっとすごいことを言って縁はうつ伏せになっている子供をひょいと抱き起こす。子供に傷はなく、すやすやと寝息を立てていた。

「風邪ひきそうだな」

 そう言って縁は自分の羽織を全裸で寝こけている子供に巻き付ける。そのまま抱きなおして蓮太郎と純子に「帰ろうぜ」と笑った。

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