「障害者」ではなく「障がい者」

心の弱さ

ここ数ヶ月、何故だか分からないけど色々な悩みを持つ人達と出会った。

浮気がきっかけで家庭崩壊した家の子。

衰弱した父親を切り捨て離婚した家の子。

いじめられて登校拒否になった子。

精神安定剤と睡眠薬がないと生きていけない子。

薬を過剰摂取して水商売を始めた子。

ゲイをカミングアウトできない子。

まるで引き寄せられるかのように色々な人達に出会い、話を聞いた。

そして分かった。

彼らは特効薬の無い心の病にかかっているんだと。

昔の自分なら、そんな彼らの話を聞いても、それは彼らの心の弱さが原因だと切って捨てただろう。

でも今は違う。

そんな悩みに苦しんでる人達にとって、それは治したくても治せないものなんだ。

僕の弟には障がいがある。

その悩みは、普通の人には分からないことだろう。

それと一緒で僕には彼らの悩みが分からない。

だけど、僕と一緒で解決策がなかなか見当たらない難しい悩みを持つ人達なんだ。

よく自殺は悪いことだと言う人がいる。

確かに自殺は良くないし、周りに迷惑をかけるのも良くない。

だけどそれは強者の意見だと僕は思う。

あなたと違って、周りに相談できない心の弱い人もいるということを知ってほしい。

いじめられる奴にも原因はあるのかもしれない。

なら、そんな奴とはお前一人が関わらないようにしろ。

周りを煽って集団で無視するな。

いちいち嫌がらせするな。

自分が受け入れられない奴のことを、周りもそう思うように強要するな。

一人で思っとけ。

色々な人と出会い、改めて僕はそう感じた。

僕が彼らに対してできることは話を聞くこと。

決して同情はしない。

そいつの事を可哀想な奴と思った時点で、今まで通りの友達として接することは難しくなる。

そんな悩みも含めて、今まで通り友達として接することが、僕のやり方。

これが正しいのかは分からないけど、僕はこれからもそうするつもりだ。