「障害者」ではなく「障がい者」

村川鯨

エピローグ 

母親は自分のお腹を痛めて子供を産みます。


父親はお腹を痛めません。それでも父親は子供を愛します。


親が子を思う気持ちというのは特別です。


では、兄弟はどうでしょう?


僕は弟が好きです。


だけどその気持ちはおそらく両親程ではありません。


たまに思うんです。


弟に障がいがなければ、僕も両親と同じくらい弟を好きになれたのではないかと。


正直にいうと、今まで弟のせいで何度も嫌な気持ちになったことがあり、「死んでしまえばいい」と思ったことさえありました。


でも、やっぱり僕は弟が好きです。


弟が死ぬ夢をみた時、僕は泣いていました。


虐待とか親の離婚とか、色々な悩みが家庭にはあると思います。


そんな辛い気持ちは本当の意味で僕には分かりません。


だって経験してないから。


でも、家族に障がい者がいる人の気持ちは、少しは分かります。


僕の経験談を読んだ中に、僕と同じような境遇の人がいたら感想を聞かせて欲しいです。


もちろん、その他の人にも感想を聞かせて欲しいです。


綺麗ごとは抜きにして、僕の今までの体験をゆっくり語っていきたいと思います。


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