概要
桜を見に行こう。美しい、本当の桜を
舞台は、戦争と赤紋病なる治療法のない病によって、動植物が多く絶滅し、大量のアンドロイドを働かせることでどうにか人間社会が成り立っている世界。アンドロイドの真人は所有者の西村博士とその息子彰彦から、過去の日本へタイムトリップするよう頼まれた。目的は、山奥の研究所に保管されている多くのDNAデータ。それさえあれば、赤紋病の治療薬の開発や絶滅した種の復活も可能になるのだという。
人類と絶滅した動植物を救うため、真人は彰彦が所有し研究所に預けている少女アンドロイドの深雪と共に、禁じられた技術で五十年前の日本へタイムトリップする――――
※伏見沙織さんのプロット企画(中止)のために執筆した作品の修正版です。
※近況ノートに設定裏話があります。
人類と絶滅した動植物を救うため、真人は彰彦が所有し研究所に預けている少女アンドロイドの深雪と共に、禁じられた技術で五十年前の日本へタイムトリップする――――
※伏見沙織さんのプロット企画(中止)のために執筆した作品の修正版です。
※近況ノートに設定裏話があります。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★ Very Good!!これではまるで、人類と変わらないではないか
人類だけでなく、生物全体に根ざした、滅亡に瀕する病の悲劇から始まる。
社会は、生活はどうなってしまったのかと心配をすれば、人類の補完的な意味合いも込めて、アンドロイドが台頭しているという世界観らしい。
無機質で、人間の言う事を聞いて、自立の学習はあるが、心というプログラムはない。それがお約束。
それがどうしたことか、深雪に対してノイズ混じりの感情に似た何かを抱く真人。
わがままにしゃべり、時に拗ねて、人によって態度もまるで変えてしまう。けれども、踏みしめて形を変える雪に遊び、桜に想いを馳せる深雪。
その在り方、思い、もはや人間と変わらないではないか。
世界を救うというエッセンスに…続きを読む