桜が咲く頃に

作者 星霄華

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★★ Very Good!!

人類だけでなく、生物全体に根ざした、滅亡に瀕する病の悲劇から始まる。

社会は、生活はどうなってしまったのかと心配をすれば、人類の補完的な意味合いも込めて、アンドロイドが台頭しているという世界観らしい。

無機質で、人間の言う事を聞いて、自立の学習はあるが、心というプログラムはない。それがお約束。

それがどうしたことか、深雪に対してノイズ混じりの感情に似た何かを抱く真人。

わがままにしゃべり、時に拗ねて、人によって態度もまるで変えてしまう。けれども、踏みしめて形を変える雪に遊び、桜に想いを馳せる深雪。

その在り方、思い、もはや人間と変わらないではないか。

世界を救うというエッセンスにアンドロイド達の限りなく人間臭いやり取りが詰め込まれた今作、オススメです。

★★★ Excellent!!!

小難しいSFでは全くなく手に取りやすい物語です。全体に古都の雰囲気がほのかに香っています。緩急メリハリがあり知らず知らずのうちにアンドロイド達に気持ちが移行していきます。
人類の滅亡を救うアンドロイドの物語。その中で語られるそれぞれの人間・アンドロイドの考え方、物語。そして時空を超える想いの様。短編とは思えない内容です。ここにギュッと詰まっています。明るい未来が待っている。

★★ Very Good!!

 桜がモチーフになっているからでしょうか、SF なのに叙情的な作品です。アンドロイドの心情がやわらかく変わっていくさまもすごくいいです。
 設定も綿密で短編の中にぎゅっといろんな要素が詰まっていて美味しい作品です。


 既存のプロットからの発想力! 私もプロットを見ましたが、あれからこんな作品が生まれるなんて!! 素晴らしいです!