入院するメリット覚え書き

 入院しないに越したことはありません。でも、そう悪いことばかりでもなかったので控えておきます。同じような境遇で入院が決まって落ち込んでいる妊婦さんのご参考になればいいなと思います。



入院してよかったこと

1.助産師さんに顔を覚えてもらえる

2.母親教室に行けなくなっても、病室でマンツーマン、若しくは少人数で受講出来る

3.病院食なので栄養をきっちり管理して貰える

4.毎日赤ちゃんの心音が聞ける

5.主治医の方針によっては毎週エコーして貰える

6.大部屋で同室の患者と仲良くなれば情報交換ができる

7. 毒親から離れられる。


 ざっとこんな感じです。項目によっては病院や医師の方針によるところは大きいかもしれませんが。


 1.1ヶ月も、しかもあまり日を開けずに2回も入院したから余計覚えやすかったのかもしれません。

 助産師さんやヘルパーさん、掃除のおばちゃん方に顔と名前を覚えて貰えるのは大きいと思います。退院後、外来で会っても声をかけてくれたり、心配してくれたりでありがたかった。どの道お産の時に1回はお世話になるのだし、これはすごくありがたいなと思います。


 2.これは方針にもよるかもしれませんが、入院するくらいなんですから集団指導にはまず行けないかと。わたしは病室でマンツーマン母親教室でした。全四回の講習のうち、第一回のみでしたが、質問しやすくてラッキーでした。

 因みに、第二回は意外と早く退院出来てしまったためにタイミングを逃しました。病棟案内の回だったので見学するまでもありませんでしたが、その時に分娩室も見学できたそうです。それは流石に入院中には行きませんでした。


 3.決してすっごく美味しいものではありませんけれど……。(すみません)体重が増えすぎても、増えなくても悩みの種になりがちですが、その辺は安心です。入院中は一週間に300g以内の変動で、理想的な増え方をしていました。ところが、退院した途端に1ヶ月で3kgも増えて焦りました。(次の1ヶ月は胃の不調で2kg近く減ってしまいましたが)


 4.これはすごく嬉しかった。特に早い段階だと胎動もよくわからないし、本当に赤ちゃんが生きてるのか不安になったものです。けれど、毎日心音を聴けるので安心。切迫流産だと1日一回、切迫早産だと1日三回、助産師さんが聴きに来てくれました。


 5.これは一番ありがたかった。どうやらこれも担当医にもよるみたいでしたが、じっくり解説しながら隅々まで見せて貰えたので大満足でした。外来なら1ヶ月毎くらいです。入院中の特権です。

 更に、普通なら平日の昼間でないと出来ない事がほとんどだと思いますが、主治医の当直の日に合わせて日曜日の夜に夫とエコーを見られたことはとっても嬉しかったです。

 夫は仕事で平日に病院へは行けないので諦めていたようですが、感激していた様子。これは本当にありがたかった。入院していないと実現できなかったでしょう。


 6.わたしがいた大部屋は、だいぶオープンだったのかもしれません。四人部屋で、基本的に昼食から就寝まではカーテンを開けてました。食事も朝食以外はみんなで一緒に食べます。

 みんな切迫でしたが、二人目の方や妊娠糖尿病の管理入院の方、初産で半年以上入院している方など、色んな方と出会いました。いろんな境遇の妊婦さんとは、飛び交う情報もいろいろで勉強になります。二人目さん達によると「必死すぎて陣痛のことはよく覚えてない」と口を揃えて仰ってたのが印象的でした。


7. うちの両親はいわゆる毒親。特に父が酷くて、入院するまで毎日喧嘩売られてて常にイライラしてました。奴は気に入らないとすぐに怒鳴って脅す。引越しと切迫が重ならなければ絶対同居なんてしなかったのに。くそう。寝たきりでもそこから逃げ出せたわけです。


 入院生活は制約があって不便だし、楽しみは食べることくらいしかない。とは言え、寝てるだけなのでおやつを食べるにしてもほどほどにしないといけない。シャワーも毎日入れない。

 特に何ヶ月もとなるとやっぱり辛いし、入院しなくて済むならそうしたいところです。

 けれど、何も悪いことばかりではないと思います。そして、妊娠中の入院は、必ず終わりが来ます。それに、本当に病気で入院するのとはちょっと違います。そこは精神的にも大きいです。(これは本当に辛いだろうなと思いました)

 今入院中だったり自宅安静中の妊婦さん、堂々と休んで下さい。今は休むことが仕事です。命を育ててるんですから、大事なお仕事です。お腹の中の子を守れるのはお母さんだけですよ!

この記事が少しでも、お役に立てたなら幸せです。

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