概要
ドイツの泥棒達は律儀で間抜けで、そして凄腕。
カースタントマンのヘレと有閑貴族のマティアスが裏で名乗るのは、スリルを求め仕事を請け負うプロの泥棒。今回20万ドルの大金と引き換えに胡散臭い大富豪から奪取を依頼されたのは、由緒ある建物の権利書。孫の誕生日プレゼントとなるそれは、ドイツ一警備の厳しいフランクフルトの高層ビルに保管されていた。
別名義で他サイトに掲載していたものです。
別名義で他サイトに掲載していたものです。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!崇高な目的?逃れられない宿命?馬鹿言ってないで、さっさと盗りに行くぞ。
最初はブロマンスが読みたい!という軽い気持ちから読みだしたのですが、ヘレとマティアスの泥棒コンビの掛け合いと共に、作者のこだわりとセンスが強く光る描写に強く惹きこまれます。
ヘレの愛する車や、悪党殿が繰り出す武器の描写に飽き足らず、芸術から二人が渡り歩く国々の雰囲気まで――正直自分にはわからない単語も所々ありましたが、それ含めて築き上げられた世界観であり、思わずどんな車に彼等は乗っているんだろう?最後に登場したド派手な●●●●●●って?と調べたくなること請け合いです。
ここまで二人の男泥棒コンビが、と散々言っていますが魅力的な女性キャラクターも登場しますよ!個人的には浮世離れしてるつも…続きを読む - ★★ Very Good!!字で読むアクション映画、という認識で良いと思います
まあもう単純に言ってしまえばスパイ・アクション。彼らはスパイじゃあないけど、それがどうかしたか。ミッション・インポッシブルみたいな奴。背後に強力な組織がない、自分の腕だけで世の中を渡っている二人組なので、余計に話はシンプル。
過剰な説明はなし。かっこいい二人が、かっこいいことを言いながら物事を分かりやすく解決していく。世界にこういう奴らが跳梁跋扈していて欲しいという夢をシンプルに叶えてくれる話。
登場人物にも一切の無駄がない。
美術品に関しては、ギャラリーフェイクでも通読していれば特に問題ないと思いますが、ポロックの絵を事前にググっておいたり(まあ、マティアスの(少々ぶっちゃけ過…続きを読む