概要
知っておくべきです。
「ファンタジー」と「ゲームファンタジー」は、殆ど交わらない別々の代物であるということを。
今の子どもたちが如何に「ゲームファンタジー」に毒されて想像力を抑制されているかを知る切っ掛けになる話になっていれば幸いです。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!とても面白かったです!
とても面白かったです。
フォローしてくださり、ありがとうございます。どこにメッセージを送れば良かったのか分からなかったのでこちらに送りますね。
私はファンタジーを長々書いてまして、貴方がフォローしてくださったものも高校2年から現在まで5年間書き続けているものです。
ゲームファンタジーではないと思います。
そもそも、ゲームファンタジーが書けません。ゲーム世代だとは思うのですが、グリム童話やアンデルセンを読んできたので「ゲームの中を歩きたい」ではなく、「ファンタジーの世界を歩きたい」が創作の原動力だったからだと思います。そのため、街によってバラバラで決まりきったものがありません。時代や政治も…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ファンタジー世界のテンプレ化と異世界構築の難しさ
読んでいてなかなか耳が痛く、かつ考えさせられる内容でした。
ファンタジー小説を知らない人に「指輪物語」を勧めると「あれでしょ、勇者や戦士や魔法使いが出てきて竜とか魔王を倒すっていうRPGみたいのでしょ」と決めつけられ読みたくないといわれた悲しい思い出があります。正確にはファンタジーRPGの世界から「指輪物語」が生まれたのとは逆で「指輪物語」からテーブルトークRPGが生まれ、TVゲームのファンタジーものが生まれたわけでして。上橋菜穂子先生の「精霊の守り人」を勧めたらどういう反応になってたか。
まずファンタジー作品とは名前の通り幻想世界を舞台にした物語で、読者に与える幻想感こそ重要です。勇者や…続きを読む - ★★ Very Good!!その枠組みを「自覚」しているか
ファンタジー。
それは、空想を自由に羽ばたかせて、想像力を存分に発揮するジャンル。
そう思っていました。いまでもそう思っています。
ただ、心のどこかで違和感はありました。
もちろん細かな設定は違うのですが、読者にイメージさせる世界観は余りにも似ている。
まるでクトゥルフ神話のように、同じ舞台設定を使うことが暗黙の了解になっているような。
そんなモヤモヤしたものの正体がハッキリしました。
その枠組みを自ら選んで、有効活用をしているのか。
その枠組みしか知らず、その中にとらわれているのか。
いつかはファンタジー小説を書いてみたいと思いながら、貴重な意見として読ませていただきました。 - ★★ Very Good!!もっとありえない話増えてほしい
ファンタジーとゲームファンタジーは違うという話。
中々興味深い話です。
人の想像力は自由だ、的な話がぐっときました。
想像は無敵です。私は、もっと自由な発想の物語が読みたいと思う一人ですから。
テンプレートを否定するわけではないです。
ありえないこととか、予想を外すこととかが、私がそんなのが好きなだけですので。
ゲームファンタジーという言葉を聞いて色々想像膨らみます。
パッケージに入ってるのがディスク一枚じゃなくてもっとたくさんあったり、たくさん分岐したり、別の話を装いつつもどっか話が繋がってたりなディスクだったり、むしろ基本のゲームをしてから自分が中に入りこんでやるのが本命のゲームだ…続きを読む - ★★ Very Good!!自分の頭で考える。それを念頭に置いたうえで読むべき作品
まず、世界観の構築を怠っている作者が多い、と言う点については大いに同意するものであると言っておきます。
その上で、個人的に言いたいこととしては、結局のところ、冒険者、ギルド、武器屋。これらのような非常に使い勝手のいい設定が使われているのは単純に言ってそこが本題ではないからであると思っています。
作者は冒険者のルーツに触れたい訳ではない。ギルドと言う存在を誰が結成して、なぜ一大組織になるまで大きくなったかを書きたい訳ではない。武器屋と言う商売が何故成り立つかということを書きたい訳ではない。
作者が書きたいのは主人公の活躍、テーマの体現です。世界観そのものをアウトプットする作品も魅力的ではありま…続きを読む