「ゲームファンタジー」に毒された世代

作者 林檎無双

175

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★★★ Excellent!!!

とても面白かったです。
フォローしてくださり、ありがとうございます。どこにメッセージを送れば良かったのか分からなかったのでこちらに送りますね。

私はファンタジーを長々書いてまして、貴方がフォローしてくださったものも高校2年から現在まで5年間書き続けているものです。

ゲームファンタジーではないと思います。
そもそも、ゲームファンタジーが書けません。ゲーム世代だとは思うのですが、グリム童話やアンデルセンを読んできたので「ゲームの中を歩きたい」ではなく、「ファンタジーの世界を歩きたい」が創作の原動力だったからだと思います。そのため、街によってバラバラで決まりきったものがありません。時代や政治もその時々でまちまちになっています。現実の世界も国によって歩んできた道のりはまちまちなんです。だから私はそのようにしています。

私が1200年の歴史と四国の気候地理とそれぞれの国の距離も登場人物総勢40名の性格や関係、歩んできた人生も全て考えた作品です。
創作設定表はB5判用紙50枚分です。

きっと気に入ってくださると思います。

まだ正直、貴方様の評論を一話しか読んでおりませんので空いた時間にちまちまと読んでいこうと思います。
人の考えを読むのはとても好きなことなので、とても楽しみにしています!


よろしくお願いします。

★★★ Excellent!!!

読んでいてなかなか耳が痛く、かつ考えさせられる内容でした。
ファンタジー小説を知らない人に「指輪物語」を勧めると「あれでしょ、勇者や戦士や魔法使いが出てきて竜とか魔王を倒すっていうRPGみたいのでしょ」と決めつけられ読みたくないといわれた悲しい思い出があります。正確にはファンタジーRPGの世界から「指輪物語」が生まれたのとは逆で「指輪物語」からテーブルトークRPGが生まれ、TVゲームのファンタジーものが生まれたわけでして。上橋菜穂子先生の「精霊の守り人」を勧めたらどういう反応になってたか。

まずファンタジー作品とは名前の通り幻想世界を舞台にした物語で、読者に与える幻想感こそ重要です。勇者や魔王の出ないファンタジーなんてファンタジーじゃない、というのはゲームファンタジーに慣れたことの弊害です。
中世ヨーロッパ風の~という漠然とした世界観もまた「そうしたほうがわかりやすいから」という安易な表現です。実際の中世ヨーロッパは戦争と疫病による暗黒時代でした。
ファンタジーのテンプレ化は世界観が把握しやすくすぐに入っていけるという利点がありますがゲームに興味のない人からは「RPGを文章にしただけの退屈なもの」と受け止められてしまう危険性があります。

ファンタジーがわからなければ読まなくていい、と初心者お断りにすると、新規ファン層は減り、ファンタジーファンは減る一方になるでしょう。かつてSF小説が辿った道です。

かといって現実と異なる幻想世界をイチから作るとなると、大陸や島の大きさや形、そこに存在する国家、動物の生態系、各国家の歴史と系譜、文明発展の経緯、各国の文化や習慣、人々が話す言語と、世界観を表現するだけで分厚くなってしまいそれだけで「とある幻想世界についての説明」という一冊の本ができあがってしまう。
その独自の幻想世界で物語を創作するのが本来のファンタジーであれば、現実を… 続きを読む

★★ Very Good!!

ファンタジー。
それは、空想を自由に羽ばたかせて、想像力を存分に発揮するジャンル。
そう思っていました。いまでもそう思っています。

ただ、心のどこかで違和感はありました。
もちろん細かな設定は違うのですが、読者にイメージさせる世界観は余りにも似ている。
まるでクトゥルフ神話のように、同じ舞台設定を使うことが暗黙の了解になっているような。
そんなモヤモヤしたものの正体がハッキリしました。

その枠組みを自ら選んで、有効活用をしているのか。
その枠組みしか知らず、その中にとらわれているのか。


いつかはファンタジー小説を書いてみたいと思いながら、貴重な意見として読ませていただきました。

★★ Very Good!!

ファンタジーとゲームファンタジーは違うという話。

中々興味深い話です。
人の想像力は自由だ、的な話がぐっときました。
想像は無敵です。私は、もっと自由な発想の物語が読みたいと思う一人ですから。
テンプレートを否定するわけではないです。
ありえないこととか、予想を外すこととかが、私がそんなのが好きなだけですので。

ゲームファンタジーという言葉を聞いて色々想像膨らみます。

パッケージに入ってるのがディスク一枚じゃなくてもっとたくさんあったり、たくさん分岐したり、別の話を装いつつもどっか話が繋がってたりなディスクだったり、むしろ基本のゲームをしてから自分が中に入りこんでやるのが本命のゲームだ、みたいな。

色々考えて呼んでみると面白い話だと思います。売れない売れるかはともかく、発想はもっと自由でいいと思います。


Good!

「業界人」「経験者」と言う謎の特権意識から生まれた戯言。何も考えずに使いやすい設定を使うのはいけないというのは理解できるが、それを言った本人は「よく分からないものけど強い」とか「たぶん不潔だから虱で状態異常」なんて小学生の落書き帳みたいな思いつきでやっているのでは老害がストレス解消で説教垂れているとしか思えない。それが自由さだと言うなら他の人間が「モンスターが出る世界だから戦うための武器屋が必要だろう」と考えて聞き覚えのある武器屋と言う設定を使ったことを批評するのだろうか。

★★ Very Good!!

まず、世界観の構築を怠っている作者が多い、と言う点については大いに同意するものであると言っておきます。
その上で、個人的に言いたいこととしては、結局のところ、冒険者、ギルド、武器屋。これらのような非常に使い勝手のいい設定が使われているのは単純に言ってそこが本題ではないからであると思っています。
作者は冒険者のルーツに触れたい訳ではない。ギルドと言う存在を誰が結成して、なぜ一大組織になるまで大きくなったかを書きたい訳ではない。武器屋と言う商売が何故成り立つかということを書きたい訳ではない。
作者が書きたいのは主人公の活躍、テーマの体現です。世界観そのものをアウトプットする作品も魅力的ではありますが、それをやるには食器の形レベルで細かい部分を決める必要があるため非常に難易度が高くなります。
故に、そういう"どうでもいいもの"は読者がイメージしやすく、こちらも描写しやすいものに頼ることになります。これは悪いことではないかと。

ですが、"そうでもいいから"と思考停止してしまうは非常によろしくありません。その世界に魔法が存在する理由一つとっても複数の理由があるように、ただ冒険者ギルドがある。それだけで終わらせるには惜しいものだと考えています。

例えば、本来山賊、傭兵として活動するであろう人間を纏める為に冒険者ギルドを結成することになり、それに国王が一枚噛んでいた。
一人前の兵士を作るのにも金がかかる以上、国からしても維持費も養育費も払う必要がない兵士がいることは悪いことではない。国の手先としての冒険者ギルドが完成。
そして、その冒険者の武器を調達するための元は非合法であろう武器商人が表立って店を構えることで武器屋が出来上がる。ほら、ゲームだから存在してると言われた三つの設定が存在する理由が出来上がりましたでしょ?

即興で考えましたから割とガバガバですが、その理由が正しかろうが… 続きを読む

Good!

もうちょっと文意を分かりやすく提示してくれたら、もっと良いエッセイになるんじゃないかと思いました
現状では筆者の嫌いな突っ込みどころのあるファンタジー要素を並べただけに見えてしまいます
あるいはそれこそが目的なのだとしたら、より分かりやすくしてしまった方がよろしいでしょう

なお私の住む町には刀剣専門店が存在します。古美術品取り扱いという形ではありますが
また野鍛冶という職業も古くから存在していたように思われます
彼らの日用刃物製造技術を武器に応用するという考えは特に違和感のないもののように感じます

★★ Very Good!!

「ファンタジー」と「そうじゃないゲーム世界みたいな異世界」のジャンル違いをよく感じていたんですが、この「ゲームファンタジー」という言葉で片づけられるものだったんですね。勉強になりました。

ゲーム上の常識をそのまま取り入れるのは、読者の中に暗黙の共通認識をもたせ共感しやすくなるので便利ですよね。特にドラクエ設定をスタンダードとした作品たちはまるでシェアドワールドみたいだなーと面白くも思います。
例えば勇者や武闘家やドワーフといわれればある程度読者の中で人物像の共通認識がある。その役割の中でいかにキャラを苦悩させ輝かせるか、というものを楽しむものですよね。原型なくして意外性はない。これはキャラに対する認識ですが、その世界に散らばる舞台装置「ギルド」や「イベントリ(だっけ?便利な道具箱)」も同じ様なものだと思ってます。
自分もそういったお約束事、(作中で制約としている場合もある)の中で頑張る話はまあいくつかは読んでいますし好きです。

でもステータスやら魔王やら便利な道具箱がないようなファンタジーが読みたいときは、こう・・・求めるものが全然違うんですよね。カレーとカレースープくらい違う。今はご飯が食べたいんだっ!てなる。もちろん単なる比喩なので、「ゲームファンタジー」が軽いとかそういうことが言いたいわけではないです。
人間同士・・・あるいは人間VSモンスターの泥臭い戦い。自分の場合むしろその方向の「ファンタジー」は「戦記物」の腹と近いように感じます。
切実にジャンル分けして欲しい・・・。





本文中引用させていただきます。


>「ゲームファンタジー」に拘っているのか、「ゲームファンタジー」しか知らないのか。


この作品のすべてはここに集約されていると思います。
既に「ゲームファンタジー」要素の小説を書いている人、その中でも意図せず無意識にゲーム要素の装置を出してしま… 続きを読む

★★ Very Good!!

ホームセンターなんて殺戮道具の山にしか見えません枝切りばさみにナタにシャベルに鎌に鎖にクワ三つ叉チェーンソーw

記号は記号として楽しむのがお約束なのではないかと思います。でも面白いですね、スペースオペラをSFじゃないと言い張っていたかつてのオールドファンのように、ゲーム系ファンタジーもまた幻想文学あるいはヒロイックファンタジーとは言えない、という主張がされる時代になってきたのでしょうか。

★★★ Excellent!!!

 先日、こんな話を見かけた。

「ファンタジー世界を舞台とする物語であっても、主人公がその世界の出身である(現実世界から転生、転移などで訪れた人物ではない)場合、『異世界ファンタジー』とは呼ばない」

 最初に目にした時はそれこそ「???」となったものだが、「主人公が現代人としての目線を持っているからこそ、その世界を『異世界』と呼ぶのだ」と言われれば、納得せざるを得ない。
 ただ、やはりどうしても感情的に納得しづらいというか、腑に落ちない部分があった。
 おそらくは、それが筆者・林檎無双氏の挙げる『ゲームファンタジーしか知らない』世代との価値観の相違なのだろう。


 web小説において『異世界転生もの』や『MMORPGもの』が繁栄を極める中、転生する手段、転生先の世界観、MMORPGのゲームシステムなどは、ゲームによくあるシステムや設定を用いて形骸化されているように感じる。
 林檎無双氏がこれを問題視し、警鐘を鳴らし、疑問を呼び掛けている理由は、

 ひとつの異世界を表現するにはあまりに力不足である『コンピューターRPG』でファンタジー世界を表現するために生まれた数々の仕組み(イベント、武器屋、ギルドなど)を、『小説』という媒体でそのまま模倣する必要があるのか?

 ということだろう。
 ただ、これについては安易に肯定も否定もできない。
 ひとつの物語が生まれる上での仕組みには、必ず何かしらの意味があると思うためだ。

 ここからは、web小説における『異世界転生もの』を例に挙げて書いていく。
 トラックに轢かれて異世界に転生する――そんな一連の様式美が何故生まれたのか?
 それはおそらく「ここ(現代社会)ではないどこかで大活躍したい!」という欲求を多くの人々が抱いていたためだと思われる。
 もっとも、この欲求自体は決して批判されるものではない。むしろ、娯楽作品を楽しむ… 続きを読む

★★★ Excellent!!!

 武器といえば剣、旅をしながら戦うのは冒険者、冒険者をまとめるのはギルド……そんな「当たり前」に切り込んだエッセイです。

 定番のイベントやアイテムは、ネット小説としては便利なものです。定番になるだけの理由がありますし、そこで作品の個性を出せればそれだけで強みになります。
 しかし、それだけではあまりにも浅い。昨今では、ギルドで中堅の冒険者に絡まれる、魔力計測機で主人公が特殊な結果を出す、などの展開は忌み嫌われる風潮があります(個人の感想)が、本質的には「ギルド」「イベント」「武器屋」「冒険者」などの要素自体もそれらと同じではないでしょうか。
 このエッセイでは、そういう「当たり前になってしまって誰も深く考えなくなった安易な記号化」をまとめて「ゲームファンタジー」と表現しているように思います。
 ゲームファンタジーは、わかりやすさ、面白さ、という圧倒的な強みがありますが、そこに歴史や背景はありません。あるのは、これはそういうものなのだ、という暗黙の了解と開き直りだけです。

 このエッセイを古典ファンタジーに毒された世代の言葉だと切り捨てるのはあまりにも愚かしい。
 少なくとも、この程度の「当たり前」に「なぜ」と問いかけられない人に、読者の胸を打つ物語を書けるはずがないのですから。

Good!

(僕はただの読む側の人間ですが)
ゲームファンタジーだからって無意味に武器屋を出す作者はいないでしょう?武器屋じゃなくても鍛冶屋でも露天商でも闇市でもいい。必要だからそれらはそこにあるんだと思います。

そんなに日常的に武器を必要とする人はいないって? それはそういうジャンルのファンタジーなのでしょう。ゲームファンタジーは普通に武器の需要が大きい世界観だと思いますよ? 特撮映画に、それは科学的におかしい、と突っ込むような野暮さを感じました。

Good!

筆者、どんだけ冒険者嫌いなんだよ(笑)
これだと「冒険者に毒された世代」だろう。

ま、その、確かに、
筆者の都合(ゲームの都合)で冒険者システムが存在しているかのような設定はNGだと思います。
ただ、存在している理由が描写できていており、
それが筋が通っているのであれば、OKだと思います

描けてない作者も多いですけどね...

★★★ Excellent!!!

ミシェル・フーコーは人間という概念が、近代的エピステーメによって発明されたものであると語る。
ここでいう人間は「現実」というあるフラットな世界の中で、「自由な意志」に基づいて行動する存在だ。
そして、フーコーは「人間」という概念が終焉を迎えたともいう。
それを実現したのは、文化人類学と精神分析学の成果によるとしている。
フーコーが文化人類学と言った場合、彼が念頭においていたのはおそらくクロード・レヴィ・ストーロースであろう。
レヴィ・ストーロースは、文化人類学のフィールドワークに構造分析という数学的手法を持ち込んだことで、有名になった。
それはある意味こうとらえることも、できる。
ひとという存在の行動を規程している「構造」が実はある。
つまりひとが自身の意志をもって行動しているとしても、その行動は数学的手法によって比較分析した結果ある種の類型的構造を抽出できるということだ。

さて、ファンタジーに話をうつそう。
ファンタジーという文学はその原型を、魔法昔話にたどっていくことができる。
この魔法昔話を構造主義的分析方法を使って解析したのが、ウラジミール・プロップだ。
彼は様々な魔法昔話を分析した結果、そこにある構造類型を抽出してみせる。
それは、加入儀礼の儀式をなぞっていると、プロップは語る。
加入儀礼の儀式は、密儀の神殿において加入者が象徴的な死と再生を受けることによって、なされる。
ファンタジーにおいて、主人公は旅に出る。
そのことによって主人公は、象徴的な死者となる。
そして彼は魔法使いの手によって恐るべき体験を経て、戦いに勝利し帰還する。
これらは、象徴的な死と再生を意味しているというのだ。
「冒険者」というものについて、考えてみよう。
JRRトールキンのLOTRに登場するアラルゴンは、言うなれば「冒険者」である。
(野伏り=レンジャーが冒険者であるかについては、も… 続きを読む

Good!

 みんなが気付いていても、気付かない振りをしている命題ですね。
 たとえば武器屋の指摘に対する反論として、この世界は魔物で溢れているから、武器屋があってもいいんだよと強弁はできますが、確かに現実に即して考えると苦しいですね。
 貴重な意見を戴きました。
 私も作品を手掛ける上で、参考にしたいと思います。

Good!

ファンタジーとゲームファンタジーを比較するのでもなく、不特定多数の作者の表現力が欠乏しているのではないかと批判を述べる作品です。私はこれを小説と言いたくもありません。
現在のファンタジー"カテゴリ"は読者の共通認識があり、その上でどのような設定を付けることが出来るか、そういった場となっています。自由に、滅多矢鱈に、独自の名称や概念を製造するものはファンタジー(カテゴリ)に含まれません。
この方の言うファンタジーとは既存の概念を全て捨てたものであり、完全オリジナルな分野になります。そのような読者への配慮も何もなく、読ませようという努力も微塵に感じない作品はそもそも人に読まれる機会もなく、広く伝わることはありません。
何せこの作品はファンタジーの基礎的な設定も明確に述べず、既存の概念を捨てろ用いるなとしか語られていません。そうすると、舞台に登場する人物や生物は独自の呼称があり、独自の生態、独自の容貌となります。少なくとも"文字"だけでは表すことは限りなく不可能に近いです。その段階でこの媒体で新たにまとめあげるものとして相応しくない歪な発想だと思います。そんなもの、あなたが脳内で好き勝手妄想すればよろしい。
何より、そのような広大な世界を一から緻密に構成し書き上げられる人、そのような面白味もなくただただ膨大な設定集を把握できる人がどれだけ居るのでしょうか。疑問に思います。
現在の在り方に疑問を呈するだけに終わり、具体的な改善策を上げることもしない不完全な批判などチラシの裏にでも書いておけ、少なくとも私はそう思い、この作品のような悪意のある捉え方を否定します。

ここまで言われても読みたいと思った方は是非読んでみてください^^作者様の面白い考えに触れることができますよ^^

★★★ Excellent!!!

僕は、TRPGという物を存在しか知らず、ゲームと言えばテレビにつないでやったり、携帯ゲーム機でやったりの物でしかありませんでした。
そこで覚えた世界観を「ファンタジー」と定義してそこから先に進んでいませんでした。その中で「ゲームファンタジー」という単語は非常に新しく、自分の世界の狭さを知る事が出来ました。
感謝しかないです。

Good!

 昨今流行り「異世界もの」とトールキンなどに代表される「古典ファンタジー」の比較なのかと期待して読んでみたら、方向性のよく見えない批評だった。

 ファンタジーの話をしているはずなのに、「歴史では」「実際には」「現実的には」と言われても、「え、何を言ってるの?」としか思えない。
 作者氏の中では「ファンタジー」=「現実の中世ヨーロッパ」か何かなのだろうかと勘繰りたくもなろうというものである。
 勿論、リアリティを出すために歴史や現実を反映させるのは間違っていない。しかし、それに捕らわれるのであれば、ファンタジーである必要はない。14世紀フランスを舞台にした作品でも書いていればよいのだ。
 寧ろ、ウソにどれだけのリアリティを持たせられるかが書き手の腕の見せどころだろう。

 そもそも、魔法や魔物が存在して神と悪魔が戦ってるような世界を、現実と同じルールで考察している時点で、前提が間違っているとしか思えない。

 例えば本文中に出てくる武器屋の話一つにしても、街から街へと何日もかけて旅をする人を相手に、魔物やその他の危険から身を守るための武器や防具を売る人がいても不思議ではないと私は思う。
 確かに山奥の小さな村で魔法の剣が売っていたらおかしいとは思うが、人の集まる大都市や商業都市、その周辺の街道沿いの街などならば、存在して然るべきだろう。
 まさか馬車に積み荷を乗せて運ぶ商隊が、魔物や盗賊の襲撃を想定せずに丸腰で何日も旅をするとは思えない。当然それの護衛を生業とする人もいるだろうし、彼らを相手に武具を売る人がいると考えるのは「現実的」ではないのだろうか?

 シナリオや演出に重きを置いた日本産コンピュータRPG(海外ではJRPGと呼称されるらしい)しか知らず、それに影響を受けた世代や作品にもの申したくなる気持ちはよくわかるのだが、どうにも論点がずれている(若しくは意図的にず… 続きを読む

★★★ Excellent!!!

おっしゃる通りだと思いました。ファンタジーとゲームファンタジーはまったく別物ですよね。
ゲームファンタジーはRPG、オンラインその他ゲームの概念を前提に持ってきているので、「武器屋」「イベント」「チート」などという言葉が当たり前に使われて当たり前に理解されています。
一方、ファンタジーはファンタジーというそれだけで、あとは物語を作る方の知識や経験に基づく想像力なのかなと思いました。
それによりどこまでも幻想的だったり、あり得なかったり、逆にリアリティを感じさせる世界を作れるのでしょう。
どちらが良い悪いというわけではなく、ただ「ゲームファンタジー」は「ファンタジー」ジャンルの一要素ではあるけれど、その逆では決してないのですね。
個人的には、よりリアルな世界観を基盤にしたファンタジーが好みではありますが…!

Good!

現在主流のファンタジー小説に違和感があるという点には共感できます。ですが、現実世界と幻想世界を単純に比較して良いのでしょうか?
エルフやドワーフといった人型種族は実在しませんし、ドラゴン等のモンスターもいません。(この手のものが登場しないファンタジーもありますが)

作者様はゲームファンタジーと現実を比較していますが、比較するのであればゲーム的なファンタジーとゲーム登場以前のファンタジーではないでしょうか。

★★ Very Good!!

そんな風に感じている人なら、絶対納得出来るエッセイ。私も近年のファンタジー作品が、RPG風ファンタジーばかりなのには違和感を感じていたので、かなり共感出来ました。

異世界転生するのはいいけど、転生先のファンタジー世界が、なんでRPGみたいな世界なんだ?!って思ってる人はたくさんいるはず。

★★★ Excellent!!!

「ファンタジー」そのものの歴史を勉強したような気持ちです。確かにその通り。
様々なものが記号化し、それを受け入れてしまっている現状。よくよく考えれば、「おかしくない?」と思う事も多々。
とはいっても、作者はそういったものを否定したい訳ではない。一つの問題提起として、時折読み返す必要のある文章と感じた。

★★★ Excellent!!!

このエッセイを読んで、成る程。と納得しました。
確かに本で読むファンタジーとネットで読むファンタジーは違う構成に思います。
本で読むファンタジーは怪物と闘うのは最終だったり、主人公が成長するきっかけというものでした。
ネットではほぼ戦ってますね。経験値というもので強くなっても、一番重要な内面が変わることはほとんどありません。

とても考えさせるエッセイでした。
ありがとうございます。