湾多珠巳

　タイトルからおわかりのように、糞尿譚である。下ネタ全開のスラップスティック・ブラックコメディとでも称するべき作品である。ランチタイムにスナックをつまみながら楽しむのは難しいかもし…続きを読む

　主人公は、なんだか妙な呪いのせいで病的なモテ人間として生まれついた少年。ただし、押しかけてくるのは男ばかり。というか、おっさんばかり。 　本作は、少年がおっさんたちと旅をして愛…続きを読む

　明日乃たまごさんは、エンタメ長編をいくつも発表していらっしゃる作家さんで、ファンタジーっぽいものも、青春小説っぽいものも書かれますが、メインはやはり核問題を軸にした社会派ミステリ…続きを読む

長らく闘病生活を送っていた母親を亡くした作者が、タイトル通り「眠れないから」、その日の深夜にさまざまな思いを吐き出すつもりで書き始めたエッセイ集。息子の立場で故人の半生を振り返り…続きを読む

　名作「ゴルゴ１３」が名作たり得ているのは、何も正確で信頼できる国際情勢リポートが作品中に取り上げられているから、ということではありません。むしろ、あのコミックのネタをそのまんま…続きを読む

　一言で書くと、サクソフォーンでとある音大を目指す男子高校生と、その音大でプロ並みの活動を展開している作曲科の女子大生、その二人をめぐる青春音楽小説。 　いきなり昔話っぽくなりま…続きを読む

三国時代から隋唐までは東アジア史の中でも結構ややこしいんですが、 その乱れまくった時代の、知られざる一人の英雄を史書から読みおこし、 小説化したのが本作品。 この手の歴史小説好き…続きを読む

切りつめられた文字数の中に、とても豊かな味があります。 ユーモア・ウィット・アイロニー・ハードボイルド・ペーソス、etc、etc。 ひとことで言えば、ルナール「博物誌」への オマ…続きを読む

ちょっといい感じの会社員二名による会話がメインのお仕事小説。 作者さん本人としては、キャラ同士の交歓風景というつもりで 書かれたのかも知れませんが、それはもちろん世の中すべての 働…続きを読む

ひとことで言えば、むちゃくちゃな文章。でもおもしろい。 読み流していると、発作的に笑いが出る。制御不能。 でたらめな文章の中にも、味とかテーマとかが隠れてるような気がして、 ランダ…続きを読む

こういうのを本当のショートショートっていうんでしょうね。 締まっていて、キレがあって、しっかりオチる。 こういう作品なら何作でも読みたい、と思う一方で、 何度読み返しても不思議に味…続きを読む

どうやったらこんな文章が、描写が降りてくるのか。正直、深く尋ねようとは思いませんが、どこかで、もっともっと、と思っている自分が怖いです。

カクヨムで、まずは笑ってみたいな、という健康的なリクエストをお持ちの新参者様、最近笑い成分が少ないとお嘆きの常連様、ぜひこちらのページをお試しあれ。でも、十代でこの境地に達するのは…続きを読む