どんな奴でも何かしら頑張ってんだよなぁって再確認させられる。
切りつめられた文字数の中に、とても豊かな味があります。ユーモア・ウィット・アイロニー・ハードボイルド・ペーソス、etc、etc。ひとことで言えば、ルナール「博物誌」へのオマージュ作品ということになりましょうが、知らない人は、こっちがオリジナルと言われても分かりません。多分。すべての文字を、すべてのスペースを、すべての行間をも、じっくりたっぷり味わい尽くしてほしい、そんな作品です。
誰もが苦手あるいは嫌いだと思うものをこんなにもかわいらしく表現した作品は無いと思います。文の配置なども工夫されているところも見所です。まどみちお等の詩に興味ある方、学生時代に詩を勉強した方も楽しめる作品です。
嫌われ者たちの詩歌とても可愛らしい文体で、平和的な内容の詩が淡々と続くのかと思いきや、時々出てくるブラックユーモア的な一編それが、黒胡椒のように連作詩の本作をピリリとしめるとても良いバランスでした
「きらい」って言うまえに、ちょっとだけ相手の気持ちになってみたら、きっと世界は変わると思う。そんな事を思わせてくれる、かわいくてほほえましい言葉あそびのような《詩》です。みんなみーんな、生きているんだ、ともだちなーんーだー♪