泥臭い美談が嫌いな人なんて、いないでしょう?

タイトルで騙されるタイプの短編です。
でも、最後まで読むと、まあやっぱりこのタイトルなのかな、と思ってしまいます。
あらすじそのまんま書くのもアレなんで、この作品を音楽で例えると、

・短いながらも、シンフォニックなオーケストラ作品。
・イメージが似通っていても、それぞれ個性的な二つの主題
・途中までドラマティックな悲劇調、弦が中心
・あるところから一挙に力強く、ド派手に 金管中心
・フィナーレはまさかの二段構造 これでもか、これでもかとフォルテシモで歌い続けられる二つのメインテーマ
・終わってみれば、ああ、ラブソングだったんだ、と納得する曲想

よほどの偏屈もん以外、こういう曲が嫌いな人間なんていないんですよ。
ぜひあなたも。