椿野れみ

私は嬉しいことがあった日、お味噌汁のお味噌の配合を少し変える。出汁の効いたお値段の高い赤味噌を増やし、ささやかな特別感を出す。 そのせいで危うく彼に私の秘密がバレそうになって──

１９世紀、女王の統治のもと繁栄する大英帝国。 ロンドンより離れた場所に存在する、エッカート侯爵家。 日本びいきの変わり者と評判の侯爵の城には、ある噂がある。 『エッカート侯爵家…

彼の死をきっかけに目覚めた、過去へと戻る力。 いったいどれほど繰り返せば、彼を死なせずに済むのだろうか。

大好き彼とドライブ中、思い出すのは彼との幸せな日々。 そんな大好きな彼に、今日はサプライズを仕掛ける日。 驚いてくれるかなぁと、彼女は車のハンドルを握る。

笑顔の素敵な大好きな彼 そんな彼と私は危機に直面していた 頭から血を流して倒れ伏す彼 そんな彼を助けなければと、私は適切な処置を施し──

中学生の時、一人の女の子が転校してきた。田舎の学校に転校してくる子は珍しく、僕は彼女にたくさん話しかけた。彼女とは、すぐ仲良くなり休み時間の度に話す仲になった、けれど、僕のひとつ…

ルーフェス旧市街にある学校の地下研究室。そこに集まる若者に共通するものはただひとつ、『死』。少女は死に導かれるように、その研究室へと向かう。 若きアンドラ王が100年以上前に築…

二学期も終わりに近づいてきたある日から、１週間ごとに麻里の靴箱に押し花の栞が入れられるようになった。 最初は幼馴染で花屋の康太が入れているのかと思ったけど、どうやら康太ではないら…

主人公の中臣紅は、16歳の少女。母を亡くし、母から受け継いだ謎の力。それを宿した紅は、自らを神と称し、己の正義に従い、悪を成敗する。 しかし、それを許さない者がいた。黒き悪魔と呼…

　エフタル王国、王立魔法学院。 　ここには、有力な貴族の子弟はもれなく通うことを義務付けられたエリートの養成学校である。 　中には魔力のある平民も特別に入学を許されることはある…

祭囃子の賑やかな音が遠くで騒ぐ夕暮れ時 語られたのは有り得ざる過去の話 ナニかに操られたような村人── 遠くを見通す両の眼── 闇に浮かぶ無数の般若の顔── 果たしてこ…

戦後史に名を刻む迷宮入り事件、通称「九十九墓村事件」。数多の探偵が挑んでは敗れてきたこの難事件に、いま新たな探偵が挑もうとしていた。彼の名は桜小路綾彦。はたして彼は真実を解き明か…

※完結しました！！ 王太子の婚約者ダリア・フロンティアは悠々自適な生活を送っていた。 しかし、その生活は国民の生活を犠牲にしていたものであった。反省を示さないダリアは、フランソ…

　貴族と平民の格差が著しくなった時代。 　貴族は平民を奴隷のように扱い、平民は貴族を憎んだ。 　もはや王国の統治は末期になっていたころ。 　一人の存在すら否定された第四王女のお…

とある小説投稿サイトに『異界のおみくじ』という短編怪奇小説が投稿された。 実際に語り継がれる京都の伝承を元にしたこの作品では、文壇を目指す栗彦という名の男が、夢を叶えると言われ…

時間がある時に色んな怪談を積み重ねていきたいです。 けど、全部実話が基です。

【あらすじ】 これは水先案内人役である自称巫女、保科茜の過去の話。彼女を襲った悲しき過去とはいったい？　衝撃の真実がついに彼女の口から明かされる――！？ 【民俗学研究サーク…

しゅるりしゅるりと束なる穢れ。 東北地方の山奥に佇む忌み地、奥森。 八峰の外輪山が、まるで溢れ出る穢れを防ぐかのように忌み地を囲う。 溢れる穢れは互いに絡み合い、濃度を増す。 穢…

呪い── これはある有料会員限定動画配信者の女性が、東北地方を訪れた際に呪われ、凄惨な最後を遂げた記録映像である。

【あらすじ】 地味で真面目な性格なのに、胸だけがやたらと存在感のある黒瀬リン（高校２年生）は、クラスでいじめに遭っていた。主犯は清白エリカ。彼女は美人で気が強く学園内でのカースト…

　いくつもの通報があった。その内容は不可解であった。 　 　近所を暴走する背の低い奴がいる。猿や猪ではない。 　走り抜ける物体から奇妙な音や声が聞こえる。 　真夜中に現れ、光る時…

東北地方の山奥に佇む忌み地──奥森 そこは地蔵山と呼ばれ、禁忌の土地として忌避されていた。 いったいこの地はいつから忌み地となったのか、知る者はいない。 人ならざるものの穢…

　父から決して開けてはいけないと言われた扉。 　いったい何があるのか、気になって仕方ない！

　明石正孝（あかし まさたか）は、ミステリー研究会に所属する大学生。そして僕は、ワトソン役の三上良郎（みかみ よしろう）。県警本部捜査一課の田中管理官は、明石に一目置いていて、た…

（第二部） 　成瀬悠の元へ、斎藤と名乗る男がやって来た。彼もまたエイリアンだった。 （第一部） 　エスパーでエイリアンのその男は、ある星系から特命を帯びて地球にやって来ていた。…

風凪の街、ヴィエトル。海沿いの穏やかな街で、1人の殺人鬼が世間を騒がせていた。 その殺人鬼は、犯行現場に血の華を描く。猟奇的な、しかし美しい華の殺人鬼を、人々はこう呼んだ。 …

　八つの肩書きを持つ老人（嘘）が、つらつらと書き連ねる、猫情報やら変な出来事やら漫画・スポーツ・ドラマ・映画・音楽等に関するエッセイ。

彼女に会うその日まで、俺はただのサラリーマンだった。彼女の正体を知らなければ、この世界が変わることはなかったのかも知れない。

　それなのに、凶器が出てこない。そして黙秘しているという。犯人は凶器をどこに隠したのか？　推理士・明石正孝とミステリー研究会は、隠された凶器を発見できるのか？

　それは推理士にとって、両翼を折られたも同然だった。果たして明石は推理を封印するのか？　そして禁断の捜査に乗り出した明石とミステリー研究会は、真犯人を突き止めることができるのか？

　目が覚めると、ソファーの隣に座っていた彼氏が刺し殺されていた。彼女には身の潔白を証明するすべがない。だから、推理士・明石に頼るしかなかった。

　僕と明石が呼ばれたのは、なんと県警本部。そこで田中管理官は、迷宮入りになりかけている殺人事件の分析を明石に依頼した。

　ある日持ち込まれた、猫探しの依頼。ミステリー研究会は猫を探し当てると同時に、死体を発見してしまう。 　『神体山（しんたいさん）殺人事件』に続き、推理士・明石正孝は、事件を解決で…

　明石正孝（あかしまさたか）はちょっと変わったやつで、口数は少ないし、人付き合いもあまりない。表情に乏しく、陰で「人造人間」などと呼ばれていたりもする。 　僕たちは二人で僕の故郷…

　小説家になろうに投稿してある「『こぼれた花びら』　～創作について～」からいくつかを持ってきました。 　創作論です。 オンライン小説と従来の小説の違いについて　　４４８５文…

筆者はよく近況ノートを見てまわっています。新着小説欄ではなくこちらを見に行きます。すると様々な方の悩みを知り、書き手の皆さまと出会い、「ああ、この作品はここがネックになっているな…

　浅草に住み、浅草グルメをこよなく愛する女子高生、茨木真紀。 　人間のくせに日々あやかし関連の厄介ごとに首を突っ込んでは腕力で解決する彼女には、秘密があった。 　それは、真紀が前…