明石正孝の好奇心は誰にも止められない。オカンのワクワク、ゾクゾク感も止められへん。推理小説中の推理小説。絶対、あなたを満足させること間違いなし!
本作は、推理専門を自認する推理士が警察側の強い要望を受けて、足を使った捜査に乗り出す異色の展開。捜査は初経験の明石だが、ミステリー研究会の仲間を指揮する姿は堂々としていて万能ぶりを示している。足を使った捜査とはいえ、捜査方針の基盤となるのは鋭い推理であって、このあたり推理士の面目躍如といったところ。明石を捜査に乗り出す気持ちへと駆り立てた田中管理官の熱い思いが印象深い。今後のこの2人の化学反応が楽しみです。
とある事件の容疑者に引き合わされた、推理士の明石と相棒の三上。無実を訴える容疑者。しかし、状況証拠は彼が犯人であることを示していた。「捜査は推理士の仕事ではない」そう言いながらも、仕事を引き受けた明石。ミステリー研究会も加わって、禁断の捜査に臨む!