大学内に設立された『ミステリー研究会』に、人数合わせ的に参加することになった、僕、三上良郎と明石正孝。
そんな研究会に、猫探しの依頼が舞い込んだ。
暇そうな研究会員を動員し、無事に依頼の猫も発見するのだが……、ついでに死体も発見してしまった。
その事件の解決の糸口を見つけるのが、ちょっと変わったやつで、口数は少なく、人付き合いもあまりない。表情に乏しく、陰で「人造人間」などと呼ばれていたりもする、明石正孝である。
推理士を名乗る彼が、事件の解決へと周りを導いていく様は、颯爽と難事件を解決する、名探偵や警視庁の警部殿や天才物理学者のそれをも彷彿とさせる。
推理士・明石正孝の推理が冴え渡る展開に、ワクワクさせられることだろう。
シリーズ第二弾の本作は、ユーモアミステリー寄りの短編なので、読みやすいこともあっておすすめだ!