鳥兎子 𓅫

米澤穂信先生の青春ミステリ小説、『さよなら妖精』。 ある雨の日、二人の高校生が出会った外国人の女性、マーヤ。 彼女と過ごした短い時間が、主人公の気持ちを大きく揺さぶることになりま…

戦場での過酷な日々を経て、カリンは命からがら自らを制限していた古巣を後にする。敵国に亡命し、異国の地で生き抜く彼女の前に現れる青年、ハル。戦争の記憶とともに、彼女は初めて「愛」を…

終わりを知らない戦争は人も国も狂わせていった。 冷酷な殺戮を繰り返し、みんな人として大切なものを失っていった。 俺もそのうちの一人だ。 俺の仕事は砲撃が終わった戦地に出て生…

過去に凄惨な思い出を刻み込まれた主人公はやがて20年のトキを経て復讐する

身の穢れを人形に託し、水に流す雛流し。 それは三月三日という、特別な日に行われる、特別な行事。 ※セルフレイティング・性描写有りです。 KAC20251 お題「ひなまつり」 …

珊瑚でできた杖と角灯を持った明かり持ちは、月が満ちた夜に海底へ潜って消え、残された杖と角灯が届けられた砂浜で新生する。長らく続いてきた使命を全うするために。

第二次世界大戦の始め、ドイツが本土防空の為に創った巨大な要塞「高射砲塔」 時が経ち、人も、時代も、街も、流れすぎて、やがて忘れ去られ…… そんな街角である日、一人の少女が立ち…

曼荼羅色の幻界の蝶、幾千

昼は静謐なビジネス・タウン、夜は歓楽街と摩天楼。 シアハニー市のロザー・シェレフ地区、俗称で〝地獄〟と呼ばれる場所に生を受けたデュランは、したたかに生きていた。 十一歳の彼は、富…

小学生だった頃を思い返しながら書くエッセイです。

【KAC20251】参加作品。 紙雛は川から大海原に流れて行った。

一万五千年後、ある学者が恋人のために、かつて存在したひな祭りという祭事を再現しようとしていた。 手がかりとなるのは、ぼろぼろにかすれた歌のみ。 はたして正しく再現して恋人を喜ばす…

就職活動中の女子大生が歩道橋の踊り場で通り魔にナイフで襲われる。刺されそうになった彼女の前に現れた男子によって、彼女は最悪の事態から逃れることができると思ったのだが・・・

獏は、どうやら悪夢以外も食べるらしい。

【１分以内で読めちゃう？】詩的小話。1日のはじまり、真ん中、終わりに、気分転換できる詩的小話はいかがですか？　短いので、内容は見てのお楽しみ。 （私は眠ると、悲しいことはすぐに忘…

　不眠症に悩む「私」は、SNS上で紹介された、寝落ちするためのミニシアター「おやすみ映画館」に行ってみることに。そこで、久しぶりに熟睡できた彼女は、起こしてくれた係員の女性から、…

志乃原七海様のイベント【マイキャラ異種格闘技戦】への参戦。その設定資料であります。 ノエルアリの作品からは、【快刀ディクショナリー】より【四面楚歌】が参戦いたします。応援の程、…

主人公：日比谷二古。通称、二古ちゃん。もしくは残忍微人。転移して異世界へやってきたが、無双をすることは決してない。自分に興味がなく、男は本能に忠実な生殖動物だと思っている。異世界…

古代、〝神の心臓〟を持つものは巨大な権力でも、不老不死でも、欲望を叶えることができた。 第二次世界大戦中、神の心臓を得た下級兵士。彼はそれを〝希望の書〟と呼び生還を果たした。 …

　題名通り、「怪鳥」にまつわる三題の掌篇集。 　短編を書く前の、原案としてのスケッチ的な素描を兼ねています。 　正統派の怪談小説を目指しました。美少年、美青年の現れる怪談が好きで…

魔法のiらんどコンテスト用です。※この作品はフィクションです。主人公の“私”は高校二年生の女の子。“幼なじみのあいつ”は同級生の男子。春夏秋冬の恋模様をイメージして執筆しました。

深夜のコインランドリーにやって来たサトコは、奇妙な機能に気が付いた。

　題名の「甘葛」の字面から連想。 　先日泉鏡花の怪談を読んでみた記念の習作です。 　若干いかがわしい匂わせがあります。美女ではなく美少年ものです。 （怪談というより怪奇幻想。ホ…

高校生の円香は、母と二人で博物館に続く長い行列に並んでいた。展示されている自分の父を見るために。 ―――――― 【御礼】 以下、ランキング入りしました。応援ありがとうござ…

タンポポの効能をSNSで喧伝し、生きていく男の物語。昔話の「花咲か爺さん」のような喜びは感じられない。彼は「花」を増やし、毎日を過ごす。 一話完結です。

ラブコメ初挑戦です。もしかしたらラブコメじゃないかもしれない。 癖の強い異種婚姻譚の序章になりました。どうして。 ※今のところ一話までしか出来ていないので、更新は未定です。序盤…

　時は鎌倉、弘安の頃、筑前国外れに古いお社がございました。そのお社には、お花の巫女様とお呼ばれになるお二方の巫女様が居らしたのでございます。

タイトルの読みは「ひょうとう」。意味は「水に漂うこと」あるいは「さまようこと」。実話を元に構成したフィクション掌編です。

舞台は幕末の京都。主人公は幕末最強と謳われる人斬りだった。しかしある日の戦いをきっかけに、主人公は酷く落ち込んでしまう。そんな心身ともにぼろぼろの彼に手を差し伸べたのは、とある神…

桜戸叶は実家が和菓子屋なだけのごく平凡な女子高生。 だが、十七歳になった途端、普通の人には視えないあらゆるモノが視えるようになってしまう。 そして現に誰も座っていない隣の席に何か…

神守家。 代々『人ならざる者』を専門に扱うその一家は、強力な霊力を持ち、多くの人を怪異から救って来た。 だが、現頭首・優司は霊力が弱く、ある事件をきっかけに家族も記憶も失った。…

　北国のとある一帯で、一年中吹雪の止まぬ山郷があるという。なにぶん嵐のように強い風と視界の悪さで、立ち入るものは愚か住う人などおらぬ。だがある場所を境にその雪もぴたりと止まる。 …

故・藤尾瑛臣氏の晩年作品。 後輩である幻想作家の絵國淑哉による解説付きとなっている。 ⋆ 作品初出　同人誌『玉紫‐ 藤尾瑛臣綺譚集』（2016年） 著者である架空の作家「藤…

私は、訓練を受け　北満へ向かった。 日本と違う景色を、戦争の悲惨な部分を、家族の事を短歌で綴る。

※大人向けです。※四話目からとてもシリアスでヘビーです。特に五話（Bottom〜）は残酷です。 昼は静謐なビジネス・タウン、夜は歓楽街と摩天楼。 昼夜で異なる姿を見せる大規模な都…

その子は生まれる前からの予定通り、「旦《あきら》」と名付けられました。 ＊「異人」等現在は差別用語とされる言葉も文中には出てきますが、敗戦直後である時代背景をご理解いただきたい…

ある精神病棟の一室で日記を書き綴っている男がいる。その男は自分の体験を言葉にして綴っているのだ。今日もまた一人、男が何をしているのかと気になって、その話を拝聴するものがいる。男は…

功流偉つばささんに主人公のイラストを頂きました！！！ 物語とともに御覧ください！ 近況ノート https://kakuyomu.jp/users/Wing961/news/16…

二人の友人関係が織りなすストーリー

※こんな読者におススメ※ 　・流行から外れた設定の謎ライトノベルが見たい人。 　・変態主人公が欲望だだ漏れのままに大活躍する話が好きな人。 　・ディストピア＆アウトサイド風味でち…

老いに抗えず戦場で命を散らそうとした剣士・真田宗介は、突如異世界に召喚され、若き日の姿を取り戻す。だが、その世界はリアルタイム配信が支配する奇妙な空間だった――。 ゴブリンを相…

ため息の沈殿するような日々。たまたま手に入ったライヴのチケット。そのバンドが大好きなクラスメイトを誘う話です。

関羽に敗れ、虜囚となった于禁は孫権によって解放され、客としての待遇を受ける。戸惑う于禁に孫権は、思いがけない提案をしてきた。 「最可愛女子たちが感想書いちゃうぞ」参加作品です。

ひたすら重い世界観が描かれます。貧困層の労働者が企業の道具として働かされるのが当たり前になった時代。 その一人、青年クラトはある日、少女リーエを救い、彼女と惹かれ合います。 過酷…

「一度死んだ命だ、この命は誰かの為に燃やしきるべきだ」 フィギュアに挨拶してしまうほどの極度のオタク、水上翔は能力を使う妄想をしてぼーっとしていると事故に遭い死んでしまう。転移前…

昭和15年、長崎浦上に住む19歳の八重子は上海に住む姉の子を姉の元へ連れて行くため、周りの反対も押し切って単身上海に渡航。 その上海の教会で知り合ったのが、工部局に勤める木下信（…

誰も答えを教えないでください（怖いから）。 お題で執筆!! 短編創作フェス用。 「帰りたい」ってめっちゃ思ってたので、お題に合っているということにさせてください。

自主企画参加用です。 企画を立ち上げてくださり、ありがとうございます。 色々思い出しながら書きました。 私の住んでいる街小樽を舞台にした、現代ファンタジーを執筆してます。 陰陽…

　《彗星》それは古の時代より大陸に長き混乱と終末を誘う存在。三十年に及ぶ彗星の厄災から八十年の月日を跨ぎ《第六の彗星シュラハト》が到来する。彗星が墜ちてから五年後――彗星の厄災は…

短くて、おかしくて、ちょっとホラーな話。