概要
麦茶を啜ればかすかに甘い。
題名の「甘葛」の字面から連想。
先日泉鏡花の怪談を読んでみた記念の習作です。
若干いかがわしい匂わせがあります。美女ではなく美少年ものです。
旧友を訪ね、蔦の絡まる屋敷に赴いた「私」が出会ったのは魔性の少年……。
【参考サイト】(最終アクセス 2025.02.21)
⋆ 甘葛煎について
〈奈良女子大学記事〉
https://www.nara-wu.ac.jp/nwu/news/2023news/20231027.html
⋆作品はフィクションです。情報の正確性や信憑性を保証するものではありません。
⋆上記のサイトを情報確認のために参考にしています。
© 蘆蕭雪 Ro Shosetsu
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!甘いとろみのついた飲み物が飲みたくなる(あるいは飲みにくくなる)
この作品は、この文体だからこそ魅力が充分に発揮されています。
いやあ…どっしりした重みがあるものの読み手を惹きつける引力のある文章でした。
言葉選びのおかげで耽美で不思議な雰囲気のある上品な作風となっています。
(素晴らしい作品に出会えたのは、作者が様が企画に参加されたからです。ありがとございました)
栄養失調で早逝した従兄について語られます。
自己管理がなっていない…では済まされない事情を語り手は知っています。
うおお…なんだか、甘くてとろみのある飲み物を口にするときにあの台詞が思い浮かびそうです。
一つの予感を残して物語が締めくくられますが、どうか的中しませんように。