破格の旅館に泊まった時の作者様の実話です。
明らかに安すぎる、ある意味曰く付きと思われる旅館に宿泊するのですが、何やら襖の奥にあるものを封じ込めるための【お札】の存在が……
触れてはいけない絶対の禁忌が眼前に横たえ、不穏な空気を醸し出します。旅館の方に訊こうにも訊けず、野宿は避けたい思いからそのままに事なきを得ようと……
おそらく多くの方が同様な心理に陥り、関わってはいけないホラーの軌跡を外すことなく辿ることでしょう。
外から聞こえてくる意味深な音と奇妙な夢の潜伏が、この先々で起こる予兆を想像させる妖しい力を感じます。
心理的に怖いです。
安すぎる宿にはくれぐれもご注意を……