紅蛇

我が家のオカメインコさん。 特記する程の特技もなく、お喋りもしない、平々凡々なオカメインコ。 でも、どうしてでしょう。 そこにいるだけで、癒やしのオーラが出ているのです…。 ち…

塀の向こうに見える背の高い棕梠（シュロ）のこと。転校したこと。授業中に友だちからまわってきた手紙のこと。 他愛ないことを回想する話。 Text-Revolutionsアンソロジ…

がんばってがんばって貯金して始めた念願の一人暮らし。 おれだけのお城にいてほしいのは素敵なお姫様……じゃなくて、ばかでかわいくてだらしない犬っころ。 大学生の大輔くんはおれのこと…

いや子供の時は友達作れたんだよね。なんだかんだ。 でも、今大人になってからはどういう手段で友達作ったらいいんだろう？　あれ待てよ、ワタシ詰んでない？　と。 ある日ふと思い至った…

短歌初心者による「ぬいぐるみ」がお題の１１首と、短歌についてのショートエッセイ。

私の部屋は、周囲の人たちに比べると、物が少ないほうだと思う。 ただ、整理整頓しやすい部屋になるまでには、ちょっとした歴史があった。 思い出を振り返りながら断捨離をした日の、終始ゆ…

たかが16年されど16年生きた私の思い。同じ気持ちの人を救えたらそれで満足。

キャッチコピー ~4/25 帝国作るよ ~7/5 ハッピーだとよいね ~9/30 心頭滅却 ~12/2 肺からふはっと笑える話を揃えてます 2023年エッセイ。話の脱線多めです…

KAC20235「筋肉」に寄せて書きました。 ただRRRをお勧めしているだけです。観て！！！！ ※5R目完了しております（2023年4月時点）

「対決だ、馬」 筋肉を鍛え上げた私と馬が競争するだけの話。

KAC20231『本屋』参加作品です。 「ナナナナナナありますか」奇妙な電話をもらった古書店員の話。

ここは静岡県沼津市。お茶農家・香爽園《こうそうえん》の跡取り夫婦、向日葵と椿は仲良しバカップル。結婚2年目の二人の日常はゆったり穏やかで時々ほろり。二人の平和な日々はまだまだ続く…

思い出したら書くって感じですみません。

人生に絶望した山田華は、地元で禁忌とされている山道へと向かう。 そこにはとある妖怪が存在するらしく、華はこれまでも何度も訪れて遭遇を期待していたのだけれど……？

今回は有名作品『走れメロス』をAny%で最速クリアを目指したいと思います。 【用語解説】 ・走れメロス……文豪・太宰治による短編作品。青空文庫でも読めるぞ。 ・RTA……リアル…

小学六年生の美雨（みう）は転校したばかりの女の子だ。ある事情から、ずっと憂鬱で気分が晴れず、新しい友達を作る気力もない。 隣の席の瀬名くんは優しくないし、それでいて美雨にやたら…

いつもと変わりない堤防沿いの散歩道。そこで僕は、消波ブロックの上に座り込む、ずぶ濡れの美人と出逢った。 どことなく掴みどころのない彼女と、僕は翌日も会う約束をする。 台風が迫って…

　結婚三年目。子供なし。 　ホワイトデーどころか結婚記念日すらも忘れる夫。 　かつて思い描いていた「奥さん」や「お母さん」の姿とは程遠い私。 　幸せって、何だろう？

次元転移装置の実験が失敗し、博士と助手は爆死エンドのループに入り込んでしまう。

推しのライブへ向かう途中で大型トラックに轢かれて命を落とした私は、推しの部屋の壁に転生させてもらうことになった。

チョコレート屋のバイト四年目の俺のもとに、一人の客がやって来た。 その客はたった四粒のチョコレートを選ぶのに延々と三十分も悩んでいて……。 幸野曇さんの『こういう物語が読みたい…

初めての高校生活に心躍らせる一年生たち。 その中には慣れ親しんだ土地から引っ越して来たばかりの坂田と言う小柄で目立たない男子が居た。 心に大きな傷を負った坂田に最初に声をかけてく…

高校一年生の志津本翠（しづもとみどり）は、変なクラスメイトにつきまとわれている。 彼の名前は市井公介（いちいこうすけ）。「泣ける」小説好きで思い込みの激しい彼は、なにかと翠を「…

ツノコンプレックス

24/4/5 PASH！BOOKSより、小説２巻発売です！ 普通のサラリーマンのおじさんであった山岸遥は、ある日目が覚めると森の中にいた。 体は若々しい女性のものに。 心は中年…

気まぐれでわがままで、不器用な猫系男子の翠くん。 ごく普通の平凡女子と豪語する女子大生のあきは。 親の海外転勤をきっかけに始まったふたりの同居生活は、まるで飼い主と猫のような関係…

理想的な淑女、完璧な令嬢と評判のエミーリアの婚約が決まった。 相手はなんと、このアイゼンシュタット王国の若き王マティアス。 公爵令嬢としての覚悟を持ちながらも恋物語のようなロマン…

【角川ビーンズ文庫様より書籍発売中です】 テナー子爵令嬢ミシェルは、継母とその連れ子に虐げられる毎日。 いつか実家を出て自由に生きようと思っていたのだけれど……。 １８歳の誕生日…

KACの第一回のお題『二刀流』について話す、先輩と私の話。

オシト・ウトイスキーの代表曲『推し讃美歌』。彼の愛猫に向けて作られた歌が、今では世界中の推しを持つ者の心を表す一曲となっている。

全てに人が自由自在に死者と交信する世界を夢見た博士は、ついに死霊探知装置『シックス・センス』を完成させるが、世界は混乱に陥ってしまい───

人は笑うことで健康になる。それに気付いた大統領は、ある計画を思い付く。

米家では8月に生まれた子供は必ず、88歳を迎える直前、『ヨネさま』が迎えに来て、そのまま死んでしまう。そんな言い伝えを聞かされていた米寿《よねひさし》はついに、87歳最後の夜を一…

突如、街に現れた巨大なニワトリを駆除する話。 注：作者は他国で軍がどういう風に動いているのか全く知りませんが、この話に登場する架空の国では軍はこのように動きます。

「別れてから出会うことができるのか？」そんな疑問の答えを探りながら、ニューヨークの街を歩く先輩の「僕」と後輩の不思議な1日。

昼休みにキャッチボールをしていた僕らは、ボールが間違えて転がっていった旧校舎の中に入っていくが、そこはどこか不気味で───

インド旅行から帰ってきた上司から、なんでも願いを三つ叶えるという『猫の手』をもらった「僕」。『猿の手』の話を知っていた「僕」は『猫の手』を放っていたが、同僚に頼まれて『猫の手』を…

結婚することになった後輩を祝福するため、彼女を自宅に招いた女は、狼狽える後輩に花束を差し出した。――フランスでは花嫁に鈴蘭を贈るという。

無事大学受験も合格し、上京を控えた田舎の少女と、その病んだ母親。彼女たちが互いについた大きな嘘は、ねじれにねじれて互いの身に喰らいついていた。 この話は菖蒲あやめさん主催の病み…

僕の生まれた村の春のお祭りでは、子供たちが擬似的な結婚式をする。 これからの農作業を始めるにあたって豊穣を願うための儀式であり、本物の夫婦の契りを交わす結婚式ではない。 そうと分…