岡倉桜紅

日常から地続きの異界へ。一話完結ですので、どこからでもお読みください。 ※2023/2/4 第1話「冬ごもり」改稿。別にある、もう1つの「冬ごもり」と同じ内容にしました。

雪降りの日。男が迷い込んだ山の中に、粗末な小屋で酒を飲ませる女がいた。男は魅入られたようにイノシシの臓物を食べ、酒を飲み続ける。 ※「夜を拾いに」第1話「冬ごもり」（2018/4…

39歳の誕生日、倫音は帰宅途中の電車で居眠りをしていた。ふと、誰かに起こされると、そこは最寄りの駅だった。帰宅後に家でテレビを見ると、例の電車が脱線事故を起こしていた。 この…

誰もが憧れる高級タワーマンションに入居するためには「許可証」が必要だった。

カクヨム甲子園応募作品です。 5000文字だったせいでロング部門にもショート部門にもオリジナルバージョンを出せていなかったので載せます。 ある程度自信あります。 こっちだったら中…

＊エブリスタでも掲載中です。

　十五年前の夏休み、小学生六人が洞窟探検に行った。 　一人が行方不明になり、今にいたっても見つからない。 　あの日、何が起こったのか？ 　その場にいた五人の話は、バラバラだった。

【東北の田舎を舞台にした和風ホラー】「最近変なことが起きる？したっけ、あそこの商店さ行って、店番の若旦那さ相談してみらい……」宮城県北部の小さな田舎町。長屋作りの商店街の中心に建…

少しだけ下向きなごく普通の大学生、相田 和輝。 彼はある日突然の肝試しに巻き込まれる。 何処かで見たビデオ、何かで見た映像。 彼らが遭遇するモノとは一体……？ これは、五人の…

　2024年　世界は突如発生した巨大樹から生まれる怪物［ゼノ］によって浸食され始めていた。恐怖に侵されていく世界……、主人公のトガショウは、世界樹の脅威により避難生活を余儀なくし…

　日本昔話風(民話調？)の、短時間でサラッと読める創作童話です。 　毎話、ちょっと変わった猫が登場します！　猫は人に花を持たせる立場ですが、話の中心は領主や庶民等になります。 …

以前書いてた「僕が送る日々」と「詩のかけら」を交ぜわせた短編もどき詩未満なエッセイです。

僕の世界で死んだ君、他の世界で生きる君。君と僕が出会えるこの世界は、誰の世界で、誰のための世界で、誰が幸せな世界なのだろうか。

古谷圭一郎は、妻の日和を交通事故で失った。 圭一郎の腕の中には、生後5ヶ月の一人娘、朝陽が残されていた―― 「俺が小説家なんて目指さなければ……」 圭一郎は日和が死んだのは自…

街の片隅で、不思議な世界で、未来で、あなたの隣で。ひっそりと息づく物語がある。 眠れない独りの夜に読んでほしい、まだ名前のない原石のような物語たちをあなたに。 ※三十秒ほどで…

好きな女の子に嫉妬、皆さん経験してきたのではないでしょうか……。

立花瞳は三十歳を迎え、小さな会社で契約社員として働いていたところ、たまたま訪れた店で中高時代の同級生だった男・水琴真魚と再会する。 真魚は幼い頃の病により声が出せないものの、雑貨…

真面目なところが欠点であり弱点で、いつも酒を飲み過ぎるジョー。 型枠解体業を営み、街を支配していると言っても過言ではないユゲ先輩。 飲み屋で働くものの、ほとんど店に座っているだけ…

『碌でもない人生を送って参りました』 かつてこの現し世に一人の人間がおりました。その人間は己を私と呼称し己が人生に輝かしいばかりの理想を抱いておりました。しかし、生きて行き人生と…

　主人公ジュンは死んだ。老衰だ。家族に看取られ、幸福な最期だった。 　しかし、彼は目覚める。案内人を自称するポートに先導され外へ出ると、第二ステージと言われる世界が広がる。全身…

　水銀を通し、夢を見る。 　それは淡く儚い夢想の欠片。 　白い部屋、黒い女、椅子と机。 　器に収まった水銀は不定形の形を象り、夢を見る。 　男と女、異なる世界、あり得た可能性…

これは完成か。捨てるに捨てられず。消すに消せない詩篇のつもりが、114番から、ラッパ音のようなひと言詩篇になりました。ラッパ音♬は外に向けて、ずっと響かせます。

少年天瀬碧は、優しさが絶えず溢れるような町、霊猫町に住む平均的小学五年生。友達や家族に囲まれて日々を幸せに生きる碧はある日、肝試しに出かける。 そこで出会うのは幸せの裏側、その片…

がむしゃらに青春を謳歌する少女、白昼 夢。 彼女が見たのは、何にも負けない輝きだった。 輝きは人の姿で、既視感を覚えた夢。 まさかの輝きの正体。それはクラスメイトの、音乃 …

北海道函館市に住む高校3年生の男子、夏瀬十季はある夜から得体の知れない声が聞こえるようになる。十季の友人である、秋木葉、春歌咲、冬月移流の3人にも次第に同じ現象が。異国情緒溢れる…

塾の終わりに、雨の夜道を歩く。イヤホンで音楽を聴きながら歩く雨の道には、美しい音楽があった。

海沿いの道を歩く、父と娘の話です。

人類は火星に到達して植民を開始した。そこでも地球と同じように人が働いている。メタン採掘基地を建設するロボットを監督する小規模施設で働く6人のクルーたち。その中にいる小川秋子は、有…

９月の終わり、夏の残暑が消える頃。学校の屋上に１人佇む笠松葵さんは、僕にそう告げた。 「死ぬって、それは……っ」 　泡を食う僕のことなんか、笠松さんは気にしない。 　彼女はた…

メタフィクションとフィクションの狭間を揺蕩う"くらげ"を眺めるために、二人の少女は丘を目指す。

女子高に通う少女の身に起きた、バター香るささやかな不思議。 少女は、無気力な家庭教師に謎を持ちかける。

お泊り会をする三人の少女と、彼女たちに見えている世界のお話

後悔なのかな。 後悔なんだ。 面影を押し込めて生きたい。

シェアハウス内外で起こる事件やトラウマに捕らわれながらも解決しようとするが、事件が事件を呼んで絡みあう。 細かすぎる事件や事案もたくさんあるが、背後にはトラウマに関する団体が絡ん…

カレー嫌いの女子高生チナミは同級生のマリから謎の闇鍋会に誘われる。そこで彼女はマリの秘密を知るとともに、恐るべきカレーの魔力と対峙することになるのだった。

　ローファンタジーアニメの設計図。３０分尺のシナリオが１クール分。魂の入れ替わり、心の声を聞く力、予知能力！？　時間の非連続性、タイムリープ、過去改変の観測。あらすじを読んで下さ…

探しもの専門の便利屋〈さがし屋〉の仕事は、迷い犬や迷い猫さがしがほとんどだ。 ただ時々、杏子の特殊能力を頼ってくる客もいる。 そんな〈さがし屋〉に持ち込まれた、特別な非日常のスト…

野球チケット、それは人の心を狂わせる魔性の存在！ ドーム周辺の住民に配付される無料チケットをめぐり、 町内会は毎年頭を悩ませていた。 ３丁目に住む主人公たち家族も例外ではなく…

過去に読んだ。あるいは読み終えた本を サラッと700文字以内で簡単な概要と感想を紹介いたします。 お勧めしたい本もありますが、すべてがお勧めとは限りません。 その点はレビューを…

飯塚良也はこの３０年間、自堕落な日々を過ごしていた。 パッとしない学生生活を送り、その後も定職に就けず、派遣社員として安定しない生活を送る。 そんな彼の人生が変わったのは、気ま…

僕の部屋に謎のクイズが書かれたメモが置かれていた。ちんぷんかんぷんな僕はクラス一の名探偵にこの謎を依頼する。でも、その名探偵にはある秘密があるようで・・・。

父親が大罪人であることを知り、ショックを受けて家出した少年マルロは、街を恐怖に陥れている元凶である幽霊船に遭遇する。 恐怖で立ちすくむマルロに対して幽霊船の船員たちが言ったのは、…

関川ニ尋さんの企画に参加している作品です。 今回はキャラクターづくりのお勉強です。 詳細は、関川ニ尋さんの「ハーフ＆ハーフ3　～ロープレ編～」を。 https://kakuy…

真夏の田舎町で切断された人間の体の一部が見つかった。一体何の目的があったのか？はたまた猟奇殺人鬼による狂気の犯行か？ 緒賀けゐすさんの自主企画「47センチ短編小説大賞」の参加作…

白摩署の刑事で、銃を使うと特殊な能力を発揮する武（たける）は、相棒で自分を警官にしてくれた恩師でもある谷刑事を殺害されてしまう。 武は、命令を無視して谷刑事に銃を向けた暗殺者の女…

――中学一年生のゴールデンウィークに、八神鈴は突如として失踪した 身元不明の孤児である鈴と共に育った義兄の八神伊月は、鈴の行方を捜し続けていたものの、空振りに終わり、五年の月日が…

諏訪湖の中央に、巨大な石箱が沈んでいることが発見された。その石箱の蓋には武田家の紋章が。 ―――これは武田信玄の石櫃なのか？ 石箱を引き上げたその夜に大惨劇が起きる。逃げ場のない…

金を稼ぐためなら何でもやる武器商人、松葉孝司郎はうっかり戦地で死んでしまう。そして死後に来た異世界も戦争の真っ最中だった！ そこは神に祝われた国、悪魔ラトーに呪われた国ラプセル…

現代より少し進んだ日本の奥多摩にダンジョンが出現して数年。ダンジョンは世界にも現れるようになった。 その時代に生きる田中琥太郎（たなかこたろう）は料理人でもあるが、探索者でもあ…