概要
カレーなんて嫌いだ
カレー嫌いの女子高生チナミは同級生のマリから謎の闇鍋会に誘われる。そこで彼女はマリの秘密を知るとともに、恐るべきカレーの魔力と対峙することになるのだった。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!転校生のあの子はカレーにサバを入れてくるんです
日本の代表的な国民食と言っても過言ではないカレー。とは言っても嫌いな人もいるわけでその理由も様々。
カレーを毛嫌いし、ぼっちな彼女の名前は『湖南チナミ』ぼっちとして今日も陽キャを見張る業務に勤しんでいると、突如現れた転校生でありながら一瞬でカースト上位に上り詰めた『九重マリ』に話し掛けられる。
どこかカレーの香りを纏うマリの誕生会に、なぜか参加することになったチナミに襲い掛かるカレー闇鍋の恐怖。
ぼっちであるチナミの陽キャに対するセリフが毒づいているのだけども、センスが鋭すぎて笑いに昇華されているワードの数々に終始笑ってしまいました。
更にチナミとマリの掛け合いがとても面白くてグ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!国民食なので美味しいに決まっている
カレー。
そう言葉で見ただけでカレーの口になる人も多いのではないだろうか。
私もそうです。カレーの口。
そしてこの御話はそんなカレーが嫌いだという少女と、カレーを好きすぎる少女との攻防が描かれている。
といっても、単なるグルメ話として一筋縄でいく話ではない。
文体は分かりやすく、それでいてチャーミング。
ぼっち属性な主人公が繰り広げる脳内一人会議の模様には、思わず胸の前で手を組み顎を乗せて『問題ない……』とツッコミいれたくなってしまいます。
随所にくすりとさせられる仕掛けがあって、そのセンスが秀逸です。
カレーが好きでも嫌いでも、楽しい御話が好きな方にお勧めです。