酔わせて酔って

 カレーと魔女の恐ろしさ、ではない素晴らしさに酔いしれる物語。徹底的に磨き抜かれた文章が炊きたての米飯のごとくつやつやしている。無邪気なのか不気味なのかわからない彼女は自他ともに認めるスパイスであろう。犠牲になった主人公こそがカレーのルーだ。読後には水を好きなだけ。

 必読本作。

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