野良ガエル

山道を歩きながら私は思った・・我々は雑草のようなものでは無いか・・蹴られても踏みつけられても、それに耐えて更に強くなる。人生哲学に通じる可愛い雑草たちのお話です。（木花・キノコも…

　阿澄家に伝わる『きょう読み』の力。今日と凶。両方の力を同時に持つことはないといわれていたのだが――。 　夢月七海さんの自主企画、同題異話・十一月号『きょうを読むひと』に参加さ…

【第7回角川文庫キャラクター小説大賞】応募作品。 世界地図がまだできていない時代。 危険な未開の地に踏み込み、古代文明の遺物を持って帰る「トレジャーハンター」全盛期の時代。 …

「キス禁止で頑張ろうね」 　二十四歳の秋。憧れの会社の先輩と両想いになると同時に、プラトニック・ラヴ宣言をされてしまった。 　茫然自失。今にも枝から飛んでいきそうな枯れ葉…

セックスが免許制になってはや十五年。 数々のトラブルが起こる中、保険会社がこぞって立ち上げたその名も「セックス保険」 これは、セックス保険コールセンター担当の松島美智子の、性…

小六の思い出、自画像の宿題をいつまでも提出しなかったこと。 「描けたか？」「描けません」、不毛なやりとりを毎日繰り返し、反抗していた。 おれの傷はゆっくり消えていったという経験の…

この物語は、私自身が実際に体験した事を元に書きました。多少の脚色はあるもの、このお話に書いたのは全て実話です。 うつ病を発症しながらも働いていたマサトの職場に、音信不通になって…

近未来の日本。大学生の狩科恭伽（かりしなきょうが）は、自分でない誰かになりたいと願い、所属する大学で行われる計算機の情報を人間の脳に直接接続して記憶として再生するＭＥＣ（メック）…

新しくバイトで入ったおばちゃんが、とあるビルのオフィスにポツンと設置されていたボタンをなにげなく押してしまいました。しかしこのボタンは「最終破壊兵器」の起動ボタンだったのです。ボ…

僕、岸凪節（きしなぎ　せつ）は、趣味も古くさくて、学校であまり目立たないけど、目立つ人と友達になれたし、同じ本好きの友人もいるし、別に何も困っていない。 そんな中、目立つ友達に…

仕事ばかりの生活に疲れきった高橋朗は、夜にしか見つけることのできないというウランを含んだシーグラスを探すため、深夜の大洗海岸を訪れていた。 そこで出会った地元の女性、ミナ。 自…

僅かな人間が超常の異能を操る《超閾者》(エクスライナー)として公然の存在となった現代。 光嶺麗(みつみねれい)は両親に愛されず、やがて《超閾》(エクスライン)が目覚めると両親が抱…

森の奥に住む魔女はひとり静かに暮らしていた。平穏な日々は狂った迷信により、打ち砕かれる。彼女を救うものがあらわれるが、そのものも心を悪魔に売りわたしたものだった。

２０２Ｘ年、東京は深い霧に覆われる。亡者の如く街に溢れるヨミビト、立ち塞がる古の歌人、そんな中、それら百人一首の詠人を召喚する力を得た主人公とヒロインが、殿、姫、坊主の三つ巴の争…

1985年の空気は冷たい。1995年の僕が、初恋の女の子を救いに行く。代償は「必ず発砲される拳銃」と「ペンギンを燃やすこと」。煙突からもうもうとすす立ち上る煙。空気の中に変なもの…

【あらすじ】 裏社会で“魔法狩り”の名で怖れられているエージェントの芙蓉（フヨウ）は、ステイツ政府の依頼でニホンの魔法高校に潜入することになる。 魔力を持たない彼は最下位の順位で…

あくまでも試論、持論です。 「こうなのではないか」という考えを否定せず構築していくので、当然綻びだらけのものになりますが、ご容赦ください。 コメントは歓迎いたします。ただ繊細な内…

カクヨム【kac】企画で書いた短編などをまとめてみました。 お口に合うのはあるかしら？ どれもおおよそ三千文字程度。 読みやすいよ。寄っといで。

退魔戦力部隊【トライアド】に所属する自称・天才魔術師セイルは、ある日総司令より【魔王の棲家】へ向かえとの指令を受ける。退屈な任務にうんざりしていたセイルは、ようやく自身の力が発揮…

　聞いて欲しいことがある。 　普段、よっぽどの事がない限り相談とか愚痴とか言わないようにしているんだが。 　この俺、欅　颯にどうやら「彼女がいる」らしい。 　いや待ってくれ、な…