@cerco

私は彼氏と同棲している。しかし、彼はあまり私に構ってくれない。手の中にある長方形の板ばかり眺めている。つまらない！　しかも板の中には私よりも若い女がいる！　浮気なんて許せない！ …

久しぶりに訪れた家には、ふわもこの山ができあがっていた。 ※未公開長編作品の一場面です。

天空神教会最高司祭『聖女』シホ・リリシアには、『母』と慕う人物がいる。 その『母』は『魔女』と呼ばれていて、シホの身分では、彼女と会うことはおろか、連絡を取り合いことすら、醜聞…

哲学を専攻していたひねくれ者の学生が、ある日いきなり犬に転生してしまった！！ 「転生！これは重大かつ不本意な問題だ。だいたい心身二元論は今やほとんどの学者によって否定されている…

早朝の神社。 麗らかな春の陽射しを浴びながら、巫女は静かに怒っていた

腹を空かせた一匹の猫は食事にありつこうと町を徘徊する。 そこで出会った人々が紡ぎ出すハートフルストーリー。 しかし物語は意外な展開に……？ KAC2022 ～カクヨム・アニバ…

子供が楽しんで読む童話って、むずかしいですね。 このお話は、純粋に子供向けの童話ではないような気がします。 どちらかというと大人向け。大人の心を癒す童話になればいいなと思って書き…

KAC20215··········｢スマホ｣ わたくしは犬である。 ご主人様はわたくしの他に猫を飼っているが、わたくしのライバルは猫ではない。 すまーとふぉんというヤツである…

「おい！出てこい！」 ”ふにゃ！！” 「おい！」 ”ふしゃぁ！にゃぁ・・・。にゃ！” 「いい加減に出てこい、”おうち時間”か？！いい加減にしろ！」 ”しゃ！ふぎゃ！”…

　俺は、俺の眷属を探している。俺だけの眷属だ。 　俺の権能は、直感力と左目に宿る邪眼だ。しかし、邪眼はまだ能力を十全に発揮できない。眷属を得ることで、邪眼が権限すると思われる。 …

　今日も、こたつで寝ちゃった。 　クロウに起こされなかった遅刻していたかもしれない。危なかった。今日は、忙しい。 「クロウ。行ってくる！」 ”にゃ！” 　二足の草鞋を履いて…

”にゃぁ！” 「ライ！トイレの掃除が終わったぞ！撫でさせろ！」 ”ふにゃ～” 「痛い。爪を出すな」 ”ふしゃぁ！” 「お前、爪が伸びてきているな」 ”にゃ？にゃぁ～…

男には、何としても負けられない戦いがあるんだ。

　腕利きの産業スパイに新たな任務が届いた。 　貿易会社の社長にしてマフィアの男が飼っている猫を連れてきてほしい、という。 　その猫の手が、情報の扉を開ける鍵だというのだ。

　猫のにゃんたは飼い主の詩織が大好き。詩織のそばにいるのが彼の幸せだった。 　しかしある日、交通事故で命を失いかける。 　そこに聞こえた不思議な声。 『そなたを生き返らせてやろ…

　愚かな人間どもを支配する。そのための第一歩を踏み出すはずであった俺は、あろうことか瀕死の猫に乗り移ってしまった！　何たる失態だ。 　任務を遂行するには、まずはこの猫の健康を取り…

昔飼っていた猫のチャーリィは、名前の通りに少しおバカで でも、バカな子ほど可愛くて 彼が齧ってキズだらけにしたシャープペンシルは今も実家のペン立てに差してある…… カクヨ…

あたしこと白井良子は、早い時間に店じまいするレストラン『注文の多い料理店』にいつまでも店の灯が消えないことを不思議に思っていた。 そんなある日ひょんなことからそのレストランをのぞ…

紙とペンと○○ 漫画家のネコのリアルな日常。

《青の魔女シリーズ２》 最近元気のなかった飼い主が、昨夜は帰って来なかった。心配になった猫のミケットは、飼い主を探しに出掛けます。 私の考えたネタで作品作ってくださーい 主催者…

　安堂家が、知り合いの猫をひと晩だけ預かることになった。その猫の名は、サバトラ模様の〈ポン太〉 　テレビの録画用ハードディスクの電源が切られたのは、ポン太の仕業なのか？　なぜ、ポ…

　俺と猫との友情物語。ただし、一方的な。 （カクヨム初出ですが、現在は「小説家になろう」「ステキブンゲイ」でも掲載しています）

　部屋で待っていてくれる子がいるから、今日も一日、僕は頑張れるのだ。 （「小説家になろう」「エブリスタ」でも掲載しています）

　夫の育休期間が終わり、日中は一人での子育てがスタートした霜月冬香。 　しかし、一人だけで家事と育児をこなすのは意外と大変で……。

　新しい環境にはストレスがつきものだ。慣れない環境、人間関係、昨日までとは違う日常に、自然と溜息がこぼれる。 　新社会人の霜月奏も、例外なくその一人。そんな彼を癒すのは、白い小さ…

超短編です。 肌寒い今日この頃、ほっこりする小話をどうぞ。

黒い猫は金魚に恋をしており日々金魚のもとに通っている。黒い猫をよくからかったりしているキジ猫はその様子を見てなにを思ったか、ある日金魚を殺してしまう。それを知った黒い猫は悲しみの…

野良の生き方に疲れ果てたネコちゃんが失意のまま生まれ故郷へ戻ると、偶然にも昔なじみのネコちゃんと再会する。 だが、そのネコちゃんは昔と違っていた。野良だったはずのそのネコちゃんは…

　〝星猫戦隊コスモレンジャー〟は、〝太陽の教え——素直、感謝、愛——〟を胸に、世界の危機を救った13匹の猫戦隊である。 　太陽神の力を受けし聖騎士ソールをはじめ、コスモレンジャ…

今にも倒産寸前な零細企業。社長である犬は資金繰りに頭を抱えていた。働き者のアリを雇ってもウマを馬車馬のごとく走らせても追いつかない。とうとう、犬はお荷物社員である猫の手も借りるこ…

　リヴレ王国王立図書館に勤務する19歳のメル・アボットは、いつもと変わらない日常を送っていた。そんな彼女の元へ、不思議なしゃべる猫が現れる。その猫はとある本を探しているらしいが……

　世にも恐ろしい化け猫のお話……。 「母さん、怖いよ。その話」 　小さな少女の泣き声が、とがった耳の奥に響いた。 　あれは、どのくらい昔のことだったのだろう？ 　化け猫は、も…

にゃい盗団。 弱気を助け、悪を憎む。 悪党から盗んだお金は弱者のために。 たまに、そのお金でオムライスも食べるけど……。 団長と優秀な部下と世界の平和を目指して突き進む！ 行け！…

愛する人を守る為に猫になった少年の話

　この道を渡った猫は、英雄なのだ――。僕はそう思っていた。 英雄になりたくて、なりたくて、そして僕は冒険に出るのです！ 　これは、生まれたばかりの子猫が一歩成長する、ささやかで…

幼馴染みのユリちゃんからエアメールが届いた。ユリちゃんのことはほとんど覚えていないが、手紙の内容によると相変わらずお転婆でかわいい女の子だ。 ――と、思っていた。うちの猫「リリ…

いつしか婆さんの家に転がり込んだ、曰くつきの猫。 「冬は寒いからな。駄目猫の真似だってしてやるさ」とかなんとか。 ある冬の夜、静かに暮す一人と一匹に不穏な影が差す―― ※　「…

僕の猫がいなくなった。 こたつの中が違う世界と通じていたのた。 僕は猫を探しに別の世界へむかった。 猫を愛する人達のための物語。 ショートショートです。

※KADOKAWA刊「5分で読書　驚愕のミライ」に収録されています。 書籍版は若い読者向けにわかりやすく改稿したものになります。 https://www.kadokawa.co.…

地方で暮らしていたルネは8歳の時、墓地で暴漢に殺されるが通りかかった吸血種サディアスに助けられ、彼の眷属となる。しかし、猫の血を媒介したため昼間は人間、夜は猫になるという中途半端…

若き官僚である遠藤は残業帰りの夜、人語を話す茶トラの猫と出会う。 それは故郷の親友・アチョーだった。アチョーは文学を志し何年も奮闘するが、上手くいかずとうとう頭がパーンして猫にな…

　我が家で飼っている猫について、飼い始めた経緯を短編小説にしたものです。特にこれといって変わった話はないのですが、よろしければご一読下さい。

　気がついたら俺は猫だった。猫の俺に名前なんてない。物心ついての野良暮らしだったけど、ある日突然前世に記憶が蘇ったんだ。何だこれ。 　俺は猫になる前は人間だった。どうやら俺は猫に…

　大陸の北方に位置するパムル神聖王国は平和で穏やかな国。その時代はいつまでも続くと思われていた。そんな王国にある日全身黒尽くめの魔女が訪れる。どうやらこの国に訪れる災厄について警…

なんのことはない、これは我々の他愛ない日常を切り取ったものにすぎない。人間たちの知り得ぬ我々の世界があるのだ。せいぜい驚き、変わらぬ献身を我らに注ぐが良い。 …………にゃん。

誰からも愛されなかった黒猫は魔女トネリコに拾われ、バルという名前をもらう。ある日、トネリコは四年に一度だけ咲く花を求め、意気揚々と出発するのだが……。 KAC20201「四年に…

二〇二〇年の夏、わたしはバケネコと出会った。 灼熱の昼下がり、暑すぎて頭がおかしくなったのかと思って頬をつねってみたが痛い。 バケネコの名前はクロエ。 暑さに苦しむネコたちの村…

料理研究家リュウジ×角川食堂×カクヨムグルメ小説コンテスト カクヨム賞受賞作品。 サラリーニャン(マン？)の猫山にゃん太郎は食品会社の企画部に勤める、冴えない中年猫。 今日も家…