概要
意思疎通は筆記のみ。だが、上司のヴァンパイアは聞いちゃいない……
地方で暮らしていたルネは8歳の時、墓地で暴漢に殺されるが通りかかった吸血種サディアスに助けられ、彼の眷属となる。しかし、猫の血を媒介したため昼間は人間、夜は猫になるという中途半端な体質に。
ルネは夕方、サディアスの起床と同時に猫になり、明け方彼の入眠と共に人間に戻る。
猫である間は人語が話せないため、サディアスとはもっぱら手紙で意志疎通するようになった。
十年後、二人は王都で非合法の労災認定所を営んでいた。
事務所が開いているのは夜間のみ。訪れる客は仕事に疲れきった人間、ときどき人外。
秘書であるルネは大忙し。昼間は家事や事務業務に明け暮れ、夕方までにサディアスに申し送りを書かなくてはならない。
そして、夜になると……?
ルネは夕方、サディアスの起床と同時に猫になり、明け方彼の入眠と共に人間に戻る。
猫である間は人語が話せないため、サディアスとはもっぱら手紙で意志疎通するようになった。
十年後、二人は王都で非合法の労災認定所を営んでいた。
事務所が開いているのは夜間のみ。訪れる客は仕事に疲れきった人間、ときどき人外。
秘書であるルネは大忙し。昼間は家事や事務業務に明け暮れ、夕方までにサディアスに申し送りを書かなくてはならない。
そして、夜になると……?