こんにちは。最後まで弓チョコたっぷりでした。
「銀色の魔女見習い」
本編全23章、139話、更新が終了いたしました。
ありがとうございました。
一応、このあとまだエピローグと、キャラ紹介、そして本当の最後の更新がありますので、完全な完結はあと1ヶ月くらい先です。
さてさて。
100話を越える、また50万字を越える作品は初めてなんです。定期ではあるけど毎日投稿でも無かったので、連載期間も最長ということです。完結後、カクヨム上での私の代表作品にしようと思っています。
まあ『変身』が週1更新の1年連載なのでそっちの方が最長にはなるんですけど。
この作品は、私にとって好きなものを好きなだけ書いて詰め込んだ、完全個人趣味作品です。
つまりは、起承転結とか、プロットとか、およそ商業小説として必要とされていることを全く意識せず、本当にただの趣味で書いた物語なのです。なので、正直読みにくい部分があると思います。弓チョコ作品のクロスオーバーのシーンがその筆頭ですね。こちらはその作品を読まなくても良いようにしたつもりですが、どうなんでしょう。
しかし、だからこそ、私の『代表作品』足り得るのではないかと思っています。
①タイトルについて
これはずっと悩んでました。案としては『GINNA』とか。『銀の魔女』とか。そもそもの話ですが、ギンナが『魔女見習い』の間って9章までなんですよね。後はずっと『銀の魔女』です。そして、13章でようやく『無垢の魂』から成長して完全に『魔女』となります。
初めは、9章+ヴァルプルギスの夜で終わらせるつもりでした。プラータから『銀の魔女』を継いで終わりと。だってタイトルが『見習い』ですからね。継いじゃったら見習いじゃなくなるじゃんと。
それから、『いや、まだギンナは無垢だ』ということで、ギンナが『魔女に成る』まで書こうと思い、執筆継続。今度は14章で4人にそれぞれ語ってもらって終了と。
それからですね……。まだ続けたい欲が出てきまして。昔から『後日談』めっちゃ好きなので、そのつもりで書き続けました。そう。15章から23章のラストまで、約半分。これ全部『後日談』です。なんじゃそりゃ。
いやだって、もう魔女ですもん。ギンナ。見習いじゃないんですもん。
けれど、タイトル変更はしませんでした。今度はクロウが、魔女見習いだったからです。
いやクロウも割りとすぐ死神になるじゃんと。
次に出てきたのはそう。エリーですね。この子はちゃんと『銀色の魔女見習い』ですね。
②エリーについて
『7代目』(ギンナの後継)の構想はずっと悩んでいて、怨霊災害と絡めようと思ったのは結構行き当たりばったりだったんですよね。前から、ラナを上手く活用した話を書きたいと思っていて、怨霊災害は正直に言うと『ラナ(猫への号令権)の消化』がスタートラインでした。さらには『怨霊』の消化もできたし、表世界滅亡と上手く繋がりましたよね。この流れ、気に入ってます。イザベラの真価も発揮できましたし。
エリーの話に戻りますが、元々はロシア人でした。けれど、昨今の情勢を鑑み……た訳ではなくて。そのニュースを発端に色々調べたんですよ。すると、どうやらウクライナの歴史の方がやべーって知りまして。アレめちゃくちゃ古い土地なんですよね。ロシアの方が新参なんだと。という訳で、彼女の『不幸』を演出するためにも、エリー(エレオノーラ)の出生はウクライナ、戦争に巻き込まれてロシアに……ということにしました。彼女自分で語ってますね。だからまあ、死亡時の国籍はロシアですね。
一応言っておくと、エリー登場の話を執筆している当時はまだロシアはウクライナに攻めていませんでした。なので実際の事件、団体、人物等とは関係も意図もありません。既に書いていたけれど、後で変更しただけです。
③イザベラについて
銀魔四女を覗くと私の今回の最推しが彼女です。
『強い女』というものは割りと色んな作品のテーマのひとつとして盛り込んでいる私ですが、彼女には『最強の女』を込めました。
勿論、戦闘能力の話じゃないです。そんなのジェンダー的には男性的な強さじゃないですか。私が表現したかったのはジェンダー女性として、セックス女性としての『最高峰』です。
イザベラはですねえ。
Anytime, anywhere with anyone to forever and ever.
なんですよ。
いつでもどこでも誰とでもいつまでも。
男を。力では勝てない、『男性』を。
どこまでも堕落させて、いつまでも依存させて、誰でも虜にしてしまう。
どんな男性でも、彼女に掛かれば『頼みを断れない男』に『してしまう』。
最強の女です。女の、『女』としての武器、心得、能力。それら全てを兼ね備え、使いこなす。それが、『愛の魔女』なんです。
作中でも何度か触れかけましたが、はっきり言うと『ギンナの目指すべき場所』『ギンナの上位互換』としての存在なんです。魔法のことじゃないです。魔女としての在り方ですね。『魔女』というものの原点というか。本当の意味で『正統派』なんです。人を堕落させる悪い魔女。
『男』は誰も彼女に勝てません。彼女を書くに当たって目指したのはそういう強さです。
彼女は『女性』が弱いなどとは1ミリたりとも思っていません。本気で。
男からすれば彼女は『最高の女』で、彼女からすれば『言う事を聞いてくれる男ばかりの最高の世界』なんです。
奉仕。感謝。そして少しの悪意。これがイザベラ・エンブレイスです。
③魔女の強さについて
これは意識しましたね。魔法や魔力だけでは測れない強さ。イザベラやセレマ、ユングフラウなんかは、別に魔力が高い訳ではありません。特別な強い魔法が使える訳でもありません。
けど、強い。ノアやフランのようなシンプルな強さも『あり』ですが、私はこっちの強さも好きですね。好きだから書きました。
④テーマについて
最後これで今回は締めます。キャラ紹介については毎日更新しようかなと思っています。1日ひとりですね。で、Twitterの方でリプに語っていこうかなと。まだ未定ではありますが。
さてさて、今作のテーマ・コンセプト。
『不幸な少女達が助け合って幸せを目指す』
『多様性』
『好きに生きる為に力を集める』
『爪弾き者達が大事を成し遂げて世界を見返す』
『主人公の居ない間・知らない所でも、「本編」かのような物語があり、状況は変わっていく』
『きちんと時間が進んでいく日常モノ』
『栄枯盛衰。盛者必衰。不老不死の怪物が世界を支配したとしても、永遠に続く秩序は存在しない』
『複数の弓チョコ作品達を繋げる「交差点」のような立ち位置の作品』
『かわいい女の子達でわちゃわちゃ』
『サブタイトルオシャレにいきたい』
『全員揃ってハッピーエンド』
このくらいかな? まだあるかもしれませんね。語り足りないと思った所は、完結時にでもまた。
それでは今回はこの辺で。
ご愛読ありがとうございました。
もうちょっとだけ、続くんじゃ。