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「変身(する度に服が弾け飛ぶ)ヒロイン」あとがき

よろしゅう! 弓チョコやで!

という訳で最終回です。
毎年プリキュアって2月に交代してるんですよね。2022年2月6日から始まった「変身(する度に服が弾け飛ぶ)ヒロイン」は少し早めに最終回を迎えました。

「銀色の魔女見習い」とあわせて1年連載を2作やってたんですねえ私。偉い偉い。

さてあとがきを。

○実のところ
プリキュアは初代のみ履修、あとはプリンセスを途中から途中までという中途半端な履修状況です。
そして仮面ライダーはダブルのみの履修です。
うーん。どうなんだろ。漠然としたイメージからスタートしましたね。私はバチバチのシリーズファン、ではないんです。
自分が観たのは全部好きですけどね。

○変身という概念
私達は変身が大好きです。強化とか覚醒とか。普段と違う格好で凄い力を発揮する。「いつもと違う(素晴らしい/強い/本来の)自分」というのはとても魅力的なのです。
プリキュア仮面ライダーだけではなく、ドラゴンボールとかもそうですよね。

○全裸
キューティーハニーが有名ですが、変身時に裸になる訳ですね。
違う格好になるには着替えないといけないので当然といえばそうなんですが、「わざわざ描写する」という所に、少年の需要みたいな商業的な思惑が垣間見えたりしますよね。
まあ大体は「不思議な光」に包まれているので放送事故にはなりませんが。
今回の咲枝達は完全に放送事故です。よくある「光の下着」みたいな表現も無いです。ただ単に変身に邪魔な服が弾け飛ぶだけ。普通にそれだけ。「不思議な光」は彼女達の「努力」でしかありません。労ってあげてください。

○大人
咲枝は23歳、綾水は19歳ですね。
まあシュールギャグというか。出オチというか。私は子供に戦わせたくなかったのでこうなりました。
戦争だから「なんでもやる」とか、現実的な「交渉」とか、きちんとした「政治」とか。そういうシーンを書きたかったのもあります。
あと、人間の世界も異世界もどちらの種族もWin-Winで終わること。これも大人っぽいなあと思います。犠牲は出ましたけどね。

○舞台(いわゆる世界観)
ファンシーな喋る小動物が自分たちの国を、「外国の子供」を「少年兵として戦闘行為に従事させて」「無報酬で守らせる」という設定は初代プリキュアから続く伝統ですよね。まあ違う設定のプリキュアもありますけど。
普通に国際法違反ですよね。
もしかしたら異世界側の価値観がおかしいんじゃないかと思い、ララディにそこを突いて貰いました。

○国防
戦争をさせない/終わらせる為の交渉には「背景の武力」が必須なのでその話もしましたね。仲良くもなくて怖くもない相手の言う事なんて誰も聞かないんですよ。
そして、有事が起きてからでは遅いです。新しい技術や兵器の開発には何十年と掛かります。だから、平時から計画的に備えておく必要があるのです。
もしストームフォームが通用/適合しなかったらと思うとゾッとしますよね。400年前の骨董品でシムラクルムに勝てたのは奇跡に近いです。ご都合ですね。

○咲枝
咲枝のキャラは「23歳変身ヒロイン」「関西弁」「柔道家」「巨乳」です。盛り過ぎですね。
いやでも、選ばれるヒロインが皆東京なんてのもおかしな話でしょう。
皆日本人なのもおかしい? それについては世界でもっとも妄想力(エナジー)が豊かであるからという理由があります。「遥かなるマインド・ウォー」でも使った設定ですね。
本当に書きやすい主人公でした。ボケもツッコミもいけますよ彼女は。あと割りと賢いですよね。勉強はできなさそうですが。

○綾水
「お嬢様」「切れると沖縄方言が出る」「天然スタイル抜群」「レズビアン」「能天気」……辺りかなあ。
彼女の沖縄方言、合ってますかね。あのシーンをやりたいがために沖縄から来てもらいました。
拐われたのでヒロインですね。お姫様も似合いそう。
お嬢様言葉好きなんですよね。何の影響だろうな。黄金勇者ゴルドランかな?

○ポポディ
変身ヒロインと言えば小動物だよなあと、適当に生み出された悲しき獣。ハードボイルディ。
結局ララディとまともに話せてないんじゃね?
どこかで「咲枝達にエナジーを分け与えて消滅する」見せ場を作ろうかと思ってたけど、咲枝とストームフォームが強すぎてそれどころではなかったです。

○リッサ
正直持て余してしまった……。
「3人目」は絶対外せない所だったんですが、すぐにナギが出てしまって霞んだ感ありますよね。
初期案では王女ララディに戦ってもらおうかと思ってました。しかしそうなると綾水とちょっとキャラ被るんですよね。ということで生まれたのがリッサでした。ツンデレのつもりです。今思えばもっと彼女にシーン割いても良かったですね。ララディのセコム兼抱き枕で終わってしまった。
ごめんなリッサ。恥ずかしがらない全裸という持ち味と、「変身!」を作中唯一言い放った貴重さで勘弁してくれ。

○ララディ
真面目王女様。とても現実的な思考をお持ちで、地に足付いた人格者。ウインディアの異常な思想にいち早く気付き、改革を試みる「ちゃんとした人」。
人懐こく、寛大で、礼儀正しいお姫様。
多分作中で一番頭が良い。それが見た目美少女ってんだから、夢があるなあ。

○ナギ
古風キャバ嬢。
種族の王として割りとまともな判断ができる政治家さん。けれど感情優先な所もあるし、まだまだ若い。
ストームフォームと素で互角なので超強い。多分うまいことやれば日本の一部くらいは占領できたと思います。
覚醒したら暗黒エナジー生み出せそう。真のラスボスか?

○空石八朔
最も扱いが難しかったですね。責任感が強い気がするんですけど、から回ってしまった感じ。
アーチェリー要素は無理やり過ぎて要らなかったかもなあ。
以前ボツにした小説から持ってきたキャラなんですが、そっちの設定に引っ張られ過ぎたかもしれません。そっちもそっちでヒロインに戦わせたくなくて色々頑張る人でした。

○三木
ただの便利枠なのでキャラはあんまり無いです。まあ間違いなく今作のMVPですけど。

○シムラクルム
初代の子孫がラスボスとかいう激アツ展開。もう少し準備しても良かったですね。2代目のことも考慮するべきでした。やはり部下に何も言わずにひとりで計画すると視野が狭くなりますね。ナギとどっちが良い上司なんでしょう。

○2代目の方々
ようやく出てきた「元気娘」が「34歳独身の大空かける」というヤバい状態に。
普通に一般人と結婚してたり、離婚してシンママだったり、妙にリアルさがありますよね。
話聞いてるとこっちもこっちで楽しそうでしたよね。どんなお話だったんでしょうね。あと当時のウインディアの使者は今何してるんだろう。





こんな所にしておきましょうか。ニチアサは好きなのでこういうのガッツリ好みに書けて楽しかったです。「遥かなるマインド・ウォー」もニチアサモチーフでしたし、また書くかもしれませんね。今度はどうしよう。男性が変身ヒロインするのはもう煎じられて味しないですしね。ウルトラマンみたいに巨大になってパンモロも古臭いよなあ。

今度の「ひろがるスカイ!プリキュア」ちょっと気になってるんですよね。一応観てみようかな。何年振りだ。

○次回作
一応宣伝しておきます。
「エルフの姫」というタイトルを2月から連載予定です。性別差と種族迫害がテーマです。重いな(笑)
「亜人の居る世界」を私なりにリアルに考察してみました。お楽しみに。

それでは、約1年間のご愛読、ありがとうございました。

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