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「ベルセルク」を初見で一気読みした件

こんにちは。
弓チョコです。

ベルセルク最新42巻が発売された記念ということで、ヤングアニマルwebにて34巻分までが無料公開になりました。

私はこの機に、初見で読み始めました。
この2〜3日で読み切りました。無料になっていない35巻以降は買いました。

ダークファンタジーの金字塔であるベルセルクについて、その設定や、「何が起こったのか」についても私の口から詳しく語る必要は無いと思います。そしてこのノートはネタバレを含みます。

今回はその感想と、ちょっと感想の範囲より出て思ったことを書いていこうかなと思います。
こんなんノートにして良いんですかね。運営様に注意されたら消します。

◯お話
まずクッソ面白いですね。
今まで読んだことなかったんですよ。中々機会が無くて。ビッグタイトルだし勿論知っては居ましたが、ヤングアニマル自体と出会うような機会が無くてですね。
なんとなく「ガッツというゴリマッチョ剣士が無双する話」という認識でした。
まあその認識は間違っては無かったんですけど、圧倒的画力からど迫力の戦闘シーン……は勿論、それだけではなく、魅力的なキャラ達の心理描写や心の成長もとても緻密で精細で、強烈に惹き付けられる、納得の名作でした。基本的にシリアスでありながら、端々でギャグシーンがあったり、仲間達は皆、過酷な旅の途中でも笑顔だったり。そんな仲間達に囲まれて、徐々に柔らかくなっていくガッツだったり。
クッソ面白いですね。
読み進める手が止まりませんでした。

◯展開
早くは無いですね。41巻でようやくひとつの目的を達成した所です。いやほんと、マジで。キャスカマジで私、ずっと不安だったんですから。
41巻最後の「朝露の涙」が、実質ベルセルクの最後だと。三浦先生がペン入れされた最後の話だと巻末で明かされました。
よくぞあそこまで描いてくださったと思います。最後の最後で、ようやく、ひとつ伏線が回収され、区切りが付いたんです。
「41巻まで派」が少なくないのも頷けます。
目茶苦茶丁寧に進めているからこそ、深みがあるんだと思います。気が付けば仲間何人だよ、と。
ガッツパート早く読みたいのにグリフィスパート長えなと。笑

◯自分に重ねたこと
おこがましいんですけどね。
もし自分が人気作家で。道半ばで斃れたとして。
じゃあ仮に「エルフの姫」の続きを誰かが書くことになったら。
色々考えちゃいました。
エルフの姫はもっともっと続いていく予定です。最終的に何話になるかも分かりません。ですが、書きたいシーン、書きたい設定、キャラ、国、魔法、戦争、社会問題……まだまだあります。シャラーラ以外の魔人とか、ジンの師匠とか。竜の姫とか、魔界での生活とか。文化とか。
それって、多分私にしか書けないんですよ。仮に言葉で誰かに伝えても、きっと書けない。実際に小説にできるのは私だけなんですよ。
ジンの師匠はもう名前も設定も決まっています。私の頭の中にしかありません。書くしかないんです。
書く前に私が死んだら。たとえ誰かが続きを書いてくれても。それは私の話ではなくなってしまう。
とても嬉しいことなのだと分かっていても、やっぱり「自分で書きたかったな」と思うでしょう。
死んでたまるかと思いましたね。私はまだまだ人気作家どころか作家ですらありませんが、こんな私でもエルフの姫の続きや新作を楽しみだと言ってくださっている方は居ますからね。
そして逆に、私に「故人の話の続きを書け」と持ち掛けられたら。例えば詩一さんの「砂紡ぎの商人」の続きを書けと言われたら。
断ると思います。無理ですもん。そりゃ、色々考察してますよ。詩一さんでも忘れてるような伏線ぽいのも考察してますよ私は。読み込んでますよ砂紡ぎ。
でも無理ですよ。あれは、あの雰囲気は詩一さんにしか書けません。描けません。
「弓チョコっぽくリスペクト二次創作しろ」と言われれば余裕でできるでしょうね。
そういうことです。
詩一さんごめんなさい笑

◯43巻以降について
多分買います。けれど正直、42巻も迷いました。ここ数日で私の中に出来上がった「ベルセルク観」が、もしかしたら崩れるのではないかと。前述の理由から、それはもうベルセルクではないのではないかと。三浦先生のベルセルクでないのは確かなのだと。
でも買いました。
多分、この続きの製作に携わっている方々は昔からベルセルクが好きだし、考察してきてるし、愛しているだろうと思います。
不安を抱きながら、でも多分買うんだと思います。
どこかで不安の正体が実現するまでは。

◯最後に
なんというか。
とても奇妙な運命の螺旋に、私もようやく導かれたような気がします。傍観者として。読者として。そして自らも物語を紡ぐ書き手として。
「何か」を感じたから、こうしてノートにしようと思ったのです。
「ベルセルク」という作品には、魔力があるんだと思います。人を惹き付けてやまない、光の鷹のような。

取り敢えずガッツには、クソ野郎のグリフィスを思いっ切り両断してぶっ殺して欲しいですね。
というかグリフィスもガッツもモテモテで草。
因みに私の推しはシールケとセルピコです。セルピコは割りとすぐ死ぬと思ってたんですけどね。笑

で、偶然なんですけど今カクコン用に書いてる長編がダークファンタジーで、ムキムキ男が大剣でぶっ殺しまくるやつなんですよね。これ去年書き始めたので、別にベルセルク読んでインスピ貰ったとかいう訳じゃないんです。
うーん。勉強させてもらいます。

以上です。

それでは、また。

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