伊吹梓

アクロスティック、又は折句とは、行の最初の一文字をたて読みにすると、ひとつの言葉になるものの事です。 伊勢物語の東下りの段に登場する和歌には次のようなものがある。 からころも…

私の青春が、黒い記憶に変わった過去。

平成30年7月。 殺人罪で現行犯逮捕された青年。彼に犯行の記憶はない。現れた公安警察によって彼は秘密裏に生きることを許される。 なぜ警察は彼を匿うのか。 なぜ彼には記憶がないの…

ならば、何一つ叶えられなかった人生に意味はないのか。

昨年書いた【告白の日】という短編恋愛小説の続編です。

KAC20225【88歳】妻が亡くなって、十年が経ち、私は八十八歳となった。飾り気のないベッドの中で私は妻のことを思い出す。 どうか、一瞬一瞬を大切に。（作者より）

いらっしゃいませ。『BAR日諸』です。 様々な世界から続く当店には、様々なお客様がいらっしゃいます。 兵士、悪役令嬢、魔王、転生者、女騎士…… その無限とも思える人間模様に、耳…

【KAC2022参加作】お題：88歳 人類と果てしない争いを続ける魔王軍。 その全てが機能を停止する日がある。 そう、それは魔王に仕える者の義務である。

【KAC2022参加作】お題：第六感 第六感とは、集合知の組み合わせだ。 あらゆるフラグは、これにより回避が可能となる。 これは、積み重ねた集合知でラブコメ展開を回避する男の…

【KAC2022参加作】お題：推し活 私はチャーハンが大好きな高2女子。 美味しいチャーハンを作るあの人を見るために、私はあの店に通う。

友情は、共感や信頼の情を抱き合って互いを肯定し合う人間関係、もしくはそういった感情のこと。友達同士の間に生まれる情愛。しかし、それはすべての友達にあるものではなく、自己犠牲ができ…

妹と姉のあれこれです。 コメディーなので軽く読んでいただければと思います。

公式自主企画用のショートショートです。

魔女の国で仲良く暮らす魔女の義姉妹、マリーチルとアズリッテ。 人間と魔女が複雑な関係を持つ世界の中で、彼女たちは何者にも 囚われず今日も自由奔放にこの世界を歓楽する。 魔女と人…

「パーティーから、抜けてくれないか」 ――俺はその日、パーティーメンバーの一人にそう持ち掛けた。 ※小説家になろうに掲載していた短編です。

　炎上目的なのか本気なのかわからない「創作論」の押し付けにうんざりしたので、自分のペースで自分なりの創作の在り方を見直してみました。 　楽しく好き勝手に創作しているだけの意識低い…

「描いてください、せんせい、わたしのことを」 はつ雪の便りをつれて古民家の宿に訪れたのは《裸婦画》だけを描く画家だった。 一重の瞳に潤んだ紅の唇、白練の和服を纏った綺麗な女流画家…

少年が夢を叶えた後 夢について何を思ったのか

親友の彼女を好きになってしまった主人公が 彼女の一言で人生が変わっていく 彼女が俺に与えてくれる物はかけがえのない物 ばかりであった彼女の為に俺は小説を書き続ける。

【通勤時間やお昼時間に、サラッと読めるさわやかな大人の恋愛短編です】 「――女のくせに」 仕事を頑張れば「バリキャリ女子」と揶揄され、出世をすれば「女性活躍推進枠だろ」と言わ…

　現代ドラマ短編寿司小説4000文字ボッキリ。 　寿司だ。お寿司の気分だったんだ。困難とされてきた営業を一件、勝ち取った。 　会社には直帰の連絡を入れ、足取りも軽く、悲しいかな…

岩瀬明子、92歳 列車が遅延する中、時間を潰すため近くのカフェを訪れた彼女は、そこで流れていた音楽を聴いてある事に気付く。 その曲はかつて恋人の智昭が作曲していた曲。だけど未完…

大学受験を明日に控えた主人公の女の子は、志望校の近くのホテルに泊まる事に。 だけど試験、大丈夫かなあ？ そんな不安になる主人公の心をほぐしてくれたのは、いつも応援してくれていた…

このエッセイを書き始めた頃は、投稿するのが怖くて、創作するのを苦しいと感じていました。 今後どのように自分の気持ちが変わって行くかわかりませんが、今の時点では、投稿するのは怖く…

偶然にも屋上の入口の鍵を見つけ。屋上に出るとそこには歌姫で知られる彼女がいた。自殺未遂の瞬間であった。そして、彼女との生きる意味を問う日々の始めまりであった。

弱小ライターが、ひっそりと創作を楽しんでいる様子を、徒然なるままに書いていきます。たまに全く関係のない話も混ざります。 最初から順番に読む必要はありませんので、気になるタイトルが…

《月葬》それはなにも遺さない葬式だ。だから廃れた。 けれどもわたしは今宵、双子の姉を月に葬る。姉を愛するがゆえに。 「ね、ふたりだけのお葬式をはじめようか、姉さん」 わたしに…

香鳴裕人様の自主企画、「同題異話SR -Dec.- 『雪待ちの人』」参加作品

新人編集者である久地来貴美子は先輩の兼井と共に、漫画家の瀬波甚一郎のアトリエを訪れる。一方的に連載中止を宣言した瀬波に真意を問い質すために。

原案、ネタとして詩のようなものを公開しています！ 筆者の好きな言葉や思った言葉を物語にしています。 フリー台本としても活用できるようにしています（つもり）なので、もしご興味があり…

女彫り師の処にふらりと訪れたのは、白い娘だった……。 ゆきのまち幻想文学賞が31回で終わりを迎え、行き場のない寂寥感から書き上げた小説です。本当ならば32回目の賞へ挑戦したかっ…

『救国の乙女』になると、預言されて早二十年。私はまだ『救国の乙女』になれていない。王都近くの森でひっそりと一人暮らしをしている私は、ある日男を拾った。 ※小説家になろうにも掲載…

血のように赤い髪に、ルビーのような瞳。まるで人形のような美しさを持つ。 それでいてある時はドラゴンを下し、ある時は敵国の兵士を虐殺し――圧倒的な魔法の腕と剣技を持つ『兵器令嬢』、…

昔、ニガレーダ王国には一人の聖女がいた。 あらゆる者を治し、あらゆる者に慕われた聖女さま。 その聖女様が没して二十年——、ニガレーダ王国は多くの問題を抱えていた。 「あー……、ク…

森に住む『魔女』は裏切られボロボロの『聖女』を飼うことにした。 ※小説家になろうにも掲載中のものです

悪魔公爵と噂されている存在に嫁ぐことになった私。嫁いで色々衝撃的なことは聞かされたが、旦那様の事は好きだし、平和に過ごしている。

これは勇者が魔王を倒した後の物語。とある勇者と、とある少女にまつわる話。 ※小説家になろうにたまにあげているシリーズです。