概要
ゆきのまちの、最後に捧ぐ物語。
女彫り師の処にふらりと訪れたのは、白い娘だった……。
ゆきのまち幻想文学賞が31回で終わりを迎え、行き場のない寂寥感から書き上げた小説です。本当ならば32回目の賞へ挑戦したかったのですが……。
執筆途中で終了の報を聞いたため、ラストが少し変わってしまいました。
授賞式でお会いした萩尾望都先生、主催者の皆様、津軽三味線の奏者様、支える会の皆様、今まで本当にありがとうございました。
いつかまた、あの素晴らしい授賞式が開催されることを、切に願って。
ゆきのまち幻想文学賞が31回で終わりを迎え、行き場のない寂寥感から書き上げた小説です。本当ならば32回目の賞へ挑戦したかったのですが……。
執筆途中で終了の報を聞いたため、ラストが少し変わってしまいました。
授賞式でお会いした萩尾望都先生、主催者の皆様、津軽三味線の奏者様、支える会の皆様、今まで本当にありがとうございました。
いつかまた、あの素晴らしい授賞式が開催されることを、切に願って。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!降り頻る雪と火の鳥の物語
雪の日、彫り師の女性の前に現れた不思議な女性。姐さんと同じものを彫ってと乞われ、その美しい背中に彼女は火の鳥を産み出す…
毎回思いますが一花さんにしか描けない世界。どこから発想したのかと思っているうちにいつしか物語の内側に入り込み、自分も息を殺して彼女たちの様子を見つめているのです。緊張感と寂寥感。彼女が彫ったのはただの絵柄ではなく彼女が背負ってきたものすべて。自ら彫ったものを見るのは自分自身を見ているのと同じ。
読み終えて一花さんもまた彫るように、痛みを堪えながら物語を描いているのだとふと気づきます。一作書くごとに何かが解き放たれ苹果を残し消えていく。でもまだ一花さんには背負うもの、描く…続きを読む