おばあちゃんの心遣いにほっこりする本作品。「緑のたぬき」ではなく「赤いきつね」を選んでいたおばあちゃんの優しさについ「赤いきつね」を買って食べたのは内緒です////
また数学の問題を間違えてしまった……明日こそ本番なのに……煮詰まる主人公。そこに、おばあちゃんが持たせてくれた夜食を思い出します。それは『赤いきつね』。何時ものピンナップ。けれどそこには、ちょっとした訳がありました。きっと今年度の受験生も大変でしょう。だけどほんの少し、夜食を味わう瞬間だけでも。先のことを考えるのはちょっとやめて、ご飯のあたたかさと、美味しさを味わってくださいね。大丈夫。あなたと、あなたをよく知る人は、あなたの頑張りを知っているから。
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受験に向かう孫を想うお婆ちゃんの気持ちにほっこりします☆ 温かい気持ちにさせてくれる短編です。作者様、お婆ちゃん、感動をありがとうございます♪
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受験前日、不安な夜を迎えたヒロイン。彼女を励ますのは、お婆ちゃんが持たせてくれたおにぎりや赤いきつねです。せっかちな孫を思いやるお婆ちゃんは、緑のたぬきを合格祝いに食べようとエールを送ります。さて、お婆ちゃんが受験前夜に用意したのは緑のたぬきではなく、赤いきつねです。それは何故か? その意味を知った時、いっそうお婆ちゃんの愛情を感じました。心あたたまる、赤いきつねが食べたくなる作品です。
子供の頃キャンプに行ったのです。なんの手違いか、赤いきつねはどっさりほかの食料はない。毎食赤いきつねというひどいことに。もう3回連続食べたら胃が受けつけなくなります。以来わたくしはカップのうどん、そばはどん兵衛しか口にしないと決めたのでした。そんなわたくしには主人公の気持ちが理解できません。おばあちゃん、どん兵衛にして!と心の中で叫びましたよ。小説と関係ねえ!
受験生にとって最強のお供、それはカップ麺です。勉強を頑張った後に食べる一杯は、疲れた体に染み渡ります。本作で描かれるのは受験前夜。会場が家から遠いためビジネスホテルに泊まることは、受験あるあるですよね。女子高生の不安や頑張る姿に共感できます。かつて受験勉強に精を出した皆さん、あの緊張感が懐かしく思えますよ。これから試験を控えた受験生の方にとっては、プレッシャーの和らぐ物語になることでしょう。お婆ちゃんの愛情に包まれて、肩に溜まったものが消えていくはず。赤いきつねができるまで、ゆったりとお楽しみください。
験前夜。大学の近くにあるこのホテルに部屋を取った。自分を育ててくれたお婆ちゃんからの助言、ためになりますね!素敵なお話でした。
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