中田もな

本作はミステリー小説ではないのだが、読み終えて最初に浮かんだ言葉は「ノックスの十戒」、あるいは「ヴァン・ダインの二十則」だった。 作中のアシモフコードもそうだが、規則・原則・学説…続きを読む

チベットスナギツネの鳴き声など知らぬ。
それでもいい。

ただ、全てを悟れ。
宇宙を見ろ。
悠久を感じろ。
そして、チベットスナギツネの顔を見ろ。

伝わらないかもしれないが、この作品はアルフレッド・テニスンの「シャロット姫」のような、機を織ることに対する悲愴が含まれている。 布を織り続けた先には、何も残らない。千切れた糸が散…続きを読む

言うなれば、これはシュレディンガーの猫箱。 夢と現の境界線は、観測者が現れるまで不明瞭。 黒猫にとっての真実も、観測者にとっては脆い虚構。 また。 例えるなら、これは偉人との対話…続きを読む

『花よめ物語』の続編。今回はあの有名な騎士も登場して、さらに物語が広がります。 全章を通してあたたかく、登場人物が活き活きとしています。さらに、分かる人には分かる話が元ネタとなっ…続きを読む

魔女という存在は、我々の解釈によってその姿を変える。彼女はただ、そこに存在するだけ。しかし、それを「善」だとか「悪」だとか言うのは、結局のところ人間の勝手な都合なのだ。

とある少女と騎士の恋愛を描いた、心がほっこりするお話。果たして誰が登場するのかは、実際に読んで確かめてみてください！　ところどころに散りばめられた、アーサー王サイクル要素も必見です…続きを読む

おにぎりを食べる楽しみは、具を当てるときのわくわく感。具の分かる「はっきりおにぎり」もいいけれど、具の分からない「なぞなぞおにぎり」も美味しい。ほかほかのおにぎりを食べる楽しさが、…続きを読む

散りゆく者を書き留めることは、果たして無意味なのだろうか。目に見えない物語にこそ、世界の真実がある。

許すよりも、憎む方が簡単だ。それが、殺人者への第一歩。

今日、溢れ返る絵画の中で、我々は何を感じることができるのだろう。
少し立ち止まって、その精緻に耽溺するのも、また魅力的なのだ。

最後まで読んで初めて、「あー、なるほどね！」となります。
タイトルを見て「？」と思った方は、ぜひ読んでみてください。
とても温かいショートストーリー、ほっと一息つくのに最適です。

宇宙が彼を忘れても、人は決して彼のことを忘れない……。そう、私もその内の一人……。

ラブコメ×アーサー王伝説。そのコンセプトを上手く回収している作品だと思います。あまり詳しくない人も、逆によく知っている人も。ラノベを読みたい人も、そうでない人も。気軽に読んでみてく…続きを読む

タイムリープと言うと、何だか大きくて長いストーリーを想像してしまう私ですが、この作品のタイムリープは小さく、けれど主人公にとっては大きなタイムリープでした。希望の残る終わり方にもほ…続きを読む

円卓の騎士の作品群を知っている人も、知らないけれど興味のある人も、ぜひ閲覧して欲しい一作！　ジェレイントとイーニッド（エレックとエニード）の話や、ベイリン卿・ベイラン卿兄弟の話など…続きを読む

彼女たちにとっては、幸せだけが全てではないのです。

夏は暑いですよね。で、暑いと言ったら太陽です。……分かりますか？　夏という季節は、まさに円卓の騎士の彼のためにあるのです！　ブリテンの日照時間は知りませんが、つまりそういうことです…続きを読む

我々は普段、ある一つの選択の結果しか見ることができませんが、小説では様々な可能性を覗くことができます。蝶の羽ばたきがもたらす新たな未来を、ぜひ見てみましょう。

短文で恐怖を感じることができるのは、人間の特権なのかもしれない。

空想の友達は、いつの間にか消えていた。

魔王軍を立て直すのは君だ！

展開が面白ければ、ド派手な能力なんていらないんです！　つまりお助け程度の能力でも、面白い展開がつくれるってことなんです！　こりゃあ、たまげたぜ！

上手く言葉にできませんが、心に温かい感情が流れ込んできました。Web小説の可能性って、私たちが思っている以上に沢山あるのかもしれません。ただ、気づかないだけで。

小ネタがたくさん！　サクサクたくさん！
こういうの、私大好きなんです！

チルダの後が長いのは今風ですが、それはそれとしてとにかくセンスが良い！ 個人的には、ちょくちょく挟まるギャグがお気に入りです。 柔らかい雰囲気なので、「英語」の難しいイメージに引っ…続きを読む