閉じられた世界で見る夢は、綺麗で切なくて、甘くて幸せ。

言うなれば、これはシュレディンガーの猫箱。
夢と現の境界線は、観測者が現れるまで不明瞭。
黒猫にとっての真実も、観測者にとっては脆い虚構。

また。
例えるなら、これは偉人との対話。
「月は人が見ているときにだけ、この世界に存在するのか?」
月であろうと、夢であろうと。
それが真実になる瞬間は、いつか訪れるのだろうか。

曖昧な世界の中で、黒猫は今日も生きている。
そして、観測者である、あなたも。