ズレと差異。

恐怖とは、それが「恐怖」と認識されたときに、初めて恐怖となる。

自分の姿をした、もう一人の自分。
それはドッペルゲンガーとも、自己像幻視とも言われる。
見たら死ぬとも噂されるが、それは「もう一人の自分」がそうさせているのか、「もう一人の自分を見ている自分」がそのような状態であるのか、定かではない。

一般的に、「死」とは不吉なものであるとされる。
しかし、例えばドルイド的な「霊魂不滅」の価値観であったなら、死とは果たして恐ろしいものなのだろうか。

この物語は、ホラーか、ファンタジーか、はたまたSFか。
それは、読み手の世界観に委ねられる。