概要
これからあとのことはすべて物語めいている。
男巫は「おとこみこ」と読みます。ナハナルウァリ族の女装祭司の存在などをはじめ登場する習俗に関してはタキトゥスの『ゲルマニア』を参照して書いていますが、内容そのものは完全なフィクションです。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!教えてよ、夜の辿り着く先を
偽教授さんならではの硬質さとライトさを保った文体とか、歴史や民俗的な知識の散りばめ方とか魅力は沢山あるんですが、ウェレダの人となりが本作ではとくに好きです。
初読のときは、偽教授さんがウェレダを書くにあたってモデルにされたキャラクターをTwitterで拝見したりしていて、ウェレダよりティトゥスの人物造形に注目して読んでいたんですが、あ、これウェレダめっちゃ良い子だ……と途中から惹かれていきました。
多分ウェレダ、根っからめちゃくちゃ良い人なんですよね、自分に襲いかかったティトゥスを庇うために、あんな大立ち回りをしてしまうんですから。
ゲルマン人の宗教観道徳観込みの行動なのかもしれ…続きを読む