モレリア

　とある中学校で、とある少年と少女が出会い、気持ちを通じ合わせ、恋人となり、イチャイチャして、些細なことですれ違い、ときめくことより苛立つことのほうが多くなって、卒業を機に別れた…

「陽一お兄ちゃんは甘えん坊さんだね。こんなに大きくなったのに……」 彼女の水色のワンピースは懐かしい夏の匂いがした。 なぜ、彼女は遠い夏の日に消えた美少女のままの姿で、 大人…

びっくりするほど厳しい校則がある高校に入学してしまった私。 なんとその高校には、「恋愛禁止」の校則が。交際は絶対禁止なうえ、男女で仲良く会話しただけで先生から注意されることがある…

「……私、もう一度、あの曲が聴きたかった」 僕、猪野宣人（いのせんと）は変わった名前の小学４年生だ、 今日、初めて親にも言えない悪いことをした、学校を無断欠席だ、 多分親にはこっ…

俺たちが生まれたのは平成が始まったばかりのころ。 いわゆるミレニアル世代の俺たちの出会いは1996年の春。 ポケベルで愛を育み、コギャルやアムラーが街を闊歩していた騒々しいけどど…

《縦読み推奨》 【カクヨムコン8短編賞応募作品】 中学二年生の春。 私は席が隣の彼と、秘密の会話をするようになる。 それは、小説の文章をなぞること。 限られた言葉の中で私は初…

「もうすぐ藍（あい）ちゃんの命日だね……」 僕、香月恵一（かつきけいいち）は都内で一人暮らしの大学一年生だ。 田舎の姉から六年前、急逝した幼馴染みの二宮藍（にのみやあい） 彼女…

高校二年生の秋。 桂優姫（かつらゆうき）は、幼馴染である世木毅（せきたけし）への告白を決意した。 相性も合わないし、好きなタイプでもない。 でも、好きという気持ちがついに抑えきれ…

小・中学生向けにならなくて5分で読書に投稿できなくなったやつの供養です。

卒業式の日。 まだ桜は咲いていなかった。 私の恋は終わろうとしていた。 そう、これは私の最初で最後の初めての恋だった。

中学三年生の内田海は、夏休み中吹奏楽部で最後の大会に向けて練習していた。 大会が終わり、最後の部活で海は同じ部の池原友樹と話をする。 部活、高校受験、恋、青春、そして家族。悩み多…

ポストに入っていたある招待状。 差出人を見た瞬間に蘇る記憶。 純粋で不純で、眩しく暗かった青い日々。 すべてはあの春の日から始まった。

15歳の春、僕はVR空間に設置された高校に入学した。 そこで隣の席になったアイという少女に恋をした。 だけどアイにはとある秘密があって――。 少しだけ未来の世界のお話です。

「ねぇ、私のこと、好き？」 石和　真（いさわまこと）、高校２年生。 写真部に入りつつ、趣味でも写真を撮っている。 ある日展望デッキから海の写真を撮ろうファインダーを覗くと時が止…

同級生たち！結婚したり出世したりしていた！満喫した人生を送っている！ アラサーの俺！万年平社員！年齢＝彼女なし！どうしようもない人生を送っている！ そんなある日。車に引かれた俺の…

「ねえ先輩、恋ってどうやって証明すると思いますか？」 　 　ある冬の日、幼馴染で後輩の荻野楓(おぎのかえで)から唐突にそんなことを聞かれた俺――相生蒼真(あいおいそうま)。 　彼…

休日を穏やかに過ごしていた男女のひと幕。 気分や気性がほどよくかみ合ってくれるパートナーがいるって幸せなことだよね ……とか書き上げてから思いました 以前書いたとある彼女と彼の…

中学一年の時に初恋をした坂柳聖人は淡い初恋を胸に秘めたまま告白出来ず中学を卒業してしまう。 高校生になっても初恋の女の子を忘れられないでいたが、そんな聖人に先輩であるマキ先輩に言…

ラブレターをもらうお話が書きたくて。 男の子主人公です。 　　✳︎ ✳︎ ✳︎ 金石水月さん（@mizuki_kanaiwa）との共同企画 …

森野燦太、３５歳、クリスマスイブの夜に人生の一大選択をしなければならない。 高校時代からずっと片思いをしていた女神・関本優唯。 専門学校時代からずっと自分に片思いをしていて、…

あのひとを追っていた「僕」のひと幕。 小さなころはきっと、お姉さんに手を引かれていたこともあったのだろう。 こういうことって、たぶん色んなところで起こっているんじゃないかな。 …

人生初の恋文をもらった。 でもなんでかな、心臓がちっとも高鳴ってくれないんだ。

【本編】 ある日、部屋の片づけをしていると、小六の時に作ったオルゴールが見つかる。中を開けると、そこには一枚の手紙が。それは〝彼女〟との最後の繋がり――。 【後悔編】 「もしも…

27歳OLの私――夏井空の家には近所の公園で拾ってきたヒモ男の裕人が住んでいる。 裕人は働かないし、ずっと家にいる。 でも私はそれをとても心地良く感じていて――。 尾岡れき様、…

俺、紅川蒼太(あかがわ そうた)には、小さい頃からずっと居る幼馴染がいる。彼女の名前は紫雲寺紫音(しうんじ しおん)。俺達は3歳の時に最悪な出会い方をした。 それでも、俺達はずっ…

新学期が始まり、桜が散り始めている春。 俺は幼なじみの星華といつものように学園へと登校していた。そんなある日、中途半端な時期に転校生の未生がやって来た。そして、未生は俺にこう言っ…

イベントに関連した作品多めです。 小説家になろうでも連載しています。

電車に乗ってとある場所に向かおうとしている人。 そんな人の隣にいながら色々と思い出している人。 2人は何を想っているのか。 2人は何を感じているのか。

俺にとって、呉宮綸は幼馴染みではない。 結婚の約束も、朝起こしてもらったことも、喋ったことすらほとんどない。 けれど、彼女は常に俺の視界にいた。 互いの人生の端っこで、まるで平行…

<KAC20217投稿作品> 僕には好きな人がいる。 中学生三年間、同じクラスだったあの子だ。 そんな彼女に幾度と想いを伝え続けたが、卒業を迎えた今日まで叶うことはなかった。…

僕には両親がいない。 そんな一人ぼっちの僕と一緒に暮らしているのは、自律行動型人工知能搭載家事支援アンドロイド――通称ロイド。 一人だけど、独りじゃない。 これは僕とロイドの…

大型チェーン自転車店の店長。 売上が低迷していることを上司に告げられ日々の働き方を悩み続けている。 上手く行かないことばかりの毎日に、不安とあせりは積み重なっていく。 そんな中、…

最初から最後まですべて主人公のモノローグにする予定です。

その年初めて雪の降った日、公園の東屋でクラスメートの冬野雪花が本を読んでいた。 なんとなく気になった橘は、冬野に近づいていき―― これはある冬の、二人の静かな交流を描いた話。 …

　俺、河合大介（かわいだいすけ）には幼馴染がいる。いや、居た。 　一年前に陰口を叩いているのを見て絶縁状を叩きつけた相手は海原由奈（うみはらゆな）。 　いつも姉貴ぶってほんとうに…

「哲也くん。私さ、明日死ぬんだ」 　飾哲也(かざり てつや)は、昼休みの屋上で、幼馴染である神楽來菜(かぐら らいな)が告げた言葉に、戸惑いを隠せなかった。 「せっかく仲直り…

【通勤時間やお昼時間に、サラッと読めるさわやかな大人の恋愛短編です】 「――女のくせに」 仕事を頑張れば「バリキャリ女子」と揶揄され、出世をすれば「女性活躍推進枠だろ」と言わ…

風邪を引いてしまった同級生の後藤のところへお見舞いに行った廣岡七海だったが、どうやら彼はだいぶ自堕落な生活を送っているらしい。そんな彼のことがなんだか放っておけなくなってしまい―…

幼馴染が好きな男のどこにでもある恋のお話。 短編です。一話完結。 ※横書きで読んだら思いの外、読みにくかったので行間開けの改行修正しました。内容に変更はありません。 小説…

幼馴染で高校までずっと一緒なカップルがバレンタインの喧嘩をきっかけにお互いの気持ちを伝えちゃう話。

【カクヨムWeb小説短編賞2021落選作品】 あの頃、いつも図書室に溶け込んでいた森田くんと十年ぶりに再会する。 きっとまだ大人の女の人になりきれていない私を包み込んでくれる彼の…

春に出会い、夏は中々触れ合えなくて、秋には少しずつ近づいていく。 冬には縮まった距離も、春にはまた遠ざかる。 桜の少女は疲れ果てた男と会うたびに、小さい心をトクンと跳ねさせる。 …

会いたくて涙が出るほどの、恋をしていた。 「久しぶり」 クリスマスが過ぎ、新しい年の始まりが差し迫った年末。 ずっと避けていた故郷を、久々に訪れたその時。 イルミネ…

軍人やってる俺とあいつの腐れ縁。 可愛い分隊長に心ときめかせることが出来たら、どれほど楽だったか。 俺の話を聞いてくれ。 この短編をもとにして、公募用の長編を執筆。 …

主人公のあいは、底辺高校の2年生。ある日の世界史の授業中、居眠りしていたら突然フランス革命真っ只中のパリへとループしてた！いま目の前にいる人はロベスピエールさん。彼が分かんないこ…

両親を奪われた少年は、失われた時を取り戻すため旅に出る。

放課後の美術室、キャンバスに向かい続ける先輩

思い出の中の大切な人に夢で逢えたら……。 出会うタイミングが合わなかった二人が、違う人生を歩みながらも、心はその時の気持ちを覚えている。 好きだった人の夢を見ると、一日中嬉し…