雨藤フラシ

高校生の宮本浩治が、ある朝、父親に紹介された許嫁は猫ちゃんだった。 宮本家は四代に一度、猫の嫁をもらう風習があったのだ。 どう見たってただの猫、そう思っていた浩治だったが、一族に…

偽物の心霊写真に関する話

概念ショタの獣系人外×死に損ない人間の食道楽伝奇ホラーの連作短編です

俺の高校には七不思議がある。どれもありきたりであんまり怖くないのだが、七つ目がちょっと奇妙だ。 「食堂でたくあんを残すと、食堂のおばちゃんによってひどい目に遭わされる」

137文字以内の手乗り怪奇小話群。 Twitterで呟いた『呟怖』のまとめです。 ホラーから幻想系、不思議な話、人怖など。 貴方の心に引っ掛かる、お気に入りの一篇が見つかると嬉…

季節がらホラー成分が欲しくなる。そんな微コワのショートショート。

第五回こむら川朗読小説大賞二作目です　 多分日本昔話系ホラーです

時は慶長十四年、西暦にして1609年。駿河国の駿府城に、手足が生えた肉の塊のようなあやかしが現れた。 侍たちはあやかしを捕らえようとするが、パルクールめいた機動力のあやかしにてん…

音楽の祝福を受けた国トゼカステでは、良き耳を持つ者が生まれることがある。その者はこの世の有り様を音として聴く力があり、音を奏でれば人ならざる者とも繋がることが出来る。トゼカステは…

東京創元社より2022.07.29に発売された「とらすの子」の重大なネタバレを含みますので、本作品を読むのは必ず「とらすの子」を読んでからにしてください。

夏休みに訪れたひいおばあちゃんの家で田舎伝奇を体験するお話です。

これまでに書いた三題噺を載せていきます。

第五回こむら川朗読小説大賞参加作です 男→男巨大感情要素を含みます

会社の後輩が、飲みに誘ってきた。

「第五回こむら川朗読小説大賞」によせて書きました。

ある日、俺は自宅マンションで殺人事件が発生したことを知る。 更にはそれが隣の部屋で…

昔々の物語。ある晩のこと、俺の兄は美しい女を連れてきた。第五回こむら川小説朗読大賞参加作。

第５回こむら川朗読小説大賞の参加作品です。

第五回こむら川朗読小説大賞参加作です。 実家を出て一人暮らしを始めた兄のもとを訪れ、酒を飲みがてら近況報告や思い出の幽霊屋敷を懐かしみしつつ、お願いごとをされる話です。

神喰なんてのは、ほんとは良くねえ名前なんですよお。 犬でもひとでも神でも食い殺す、罰当たりでおっかねえで奴らだって、あっちかし人間に言われとるです。 けんど、ほんとに神喰家の男は…

患者の病気が完治して、 何かしらの障害が残ることもなく、 無事に退院できる病院の話ですから、 何かが恐ろしいということは当然あり得ないわけです。

ちょっとあなた、ねえ、あなた、おーい！ そこのあなた！　ねぇ！　あなたってば！

第五回こむら川朗読小説大賞参加作です。 夏の午後、サークル室で行き遭った後輩に奇声を投げつけられた挙句、雑談に付き合わされる話です。

幽霊をネットオークションに出品している学生の身に起こった話 ※この物語は、日本国の法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。

　横暴な上司に疲れ果てて、愛宕山に登った“私”は、山中の小さな社の前で一人の子どもに出会う。 　よほど疲れた顔をしていたのだろう。 　子どもは私に話を聞かせてくれとせがんできた。…

大昔の遺物

名探偵が追い詰められる話です。

世界滅亡系コントです

この話は、こんな機会でもなければ、一生秘密にするはずだった。

友人から電話がかかってきた。

連載をやりたくなったので、見切り発車ですが始めてみました。そんなに長くならないかなと思っています。がんばって続けていきたいです。 小学五年生の「私」と、最近様子がおかしくなってき…

君が今年から通う高校の名前は。 　2.私立 良去気奈《よさげな》青春《せいしゅん》高等学校 →3.死率 100%入ったら死ぬ高等学校 良い選択肢を選んで、最高の青春が送れるよ…

古びた民家の縁側で、ひっそり語られる不安で不穏な世間話。 昔からの顔馴染みの『何をしているのか分からない』職業不詳のご近所さん・日下が暇潰しに語る、怪異というにはささやかで与太と…

2021年7月に開催された「風景画杯」に参加させていただいたものです。なんとグランプリをいただきました。

『第8回「2000文字以内でお題に挑戦！」企画』によせて書きました。

高校演劇、それは一時間で勝負が決まる総合芸術―――― 無茶と無謀を繰り返して、必死に足掻いた5人の男子高校生の3年間の話である。 【登場人物】 ・田中陽星(たなか・ひな…

先般完結した連載『巣』ですが、プロットもなく見切り発車したため、書きながら変更したり路線を変えたりしたところが多々ありました。思いつくかぎりこちらに列挙していきたいと思います。多…

　複数の胡人（北方騎馬民族）が中華に進出し覇を競った五胡十六国時代の事。 　漢人至上主義の下に起こった胡人大虐殺により、数十万人が殺され、その遺体は荒野に打ち捨てられた。 　そ…

家賃千円未満の新居を探した家内【やない】が案内されたのは、 かつて九九人が死んだ恐るべき事故物件であった。 果たして、家内は事故物件の呪いを解き、事故物件で平和に暮らすことが出来…

先般見切り発車で連載を開始し、なんとか完結させることができた『みんなこわい話が大すき』ですが、見切り発車だったため完結までに何度も方向転換をしていました。「実は元々こうするつもり…

好きな子に芋虫を渡された男の話です

男と女と虫と芸事と多少の暴力の恋愛小説です 加筆終わりました、読んでいただきありがとうございます！

十歳の妹が、膨らんだ腹を撫ぜている。 食べ過ぎたわけではない、お腹に赤ちゃんがいるのだという。 妊娠するはずのない者が、妊娠するはずのないものを孕んでいる。 ぎ‐たい【擬態】 …

どのクラスに通っているか、もしかしたら学年も違うのかもしれないけれど、 しいちゃんという子と、通学路でいつも同じになります。

新生活の開始に伴って袮都の某アパートに引っ越してきた私。 新しい生活に胸を弾ませる日々を過ごしていたが、ある日隣家に死体を見つける。 だが、何一つとして変化は生じず、日常は平然と…

自殺スポットって、 高いところから飛び降りることが出来るとか、電車に轢かれることが出来るとか、 何かしらの理由があるじゃないですか。もう無いんですよ。 でも未だに自殺スポットなん…

　必ずしも24時間の営業が行われなくなった今でも、やはりコンビニエンスストアには24時間年中無休のイメージが強いです。 　太陽輝く真昼も、空気が深い闇の色を纏う深夜も、コンビニは…

幽霊は死んだからと言って完全に消えてしまうわけではありません。 人間が死んで死体を残すように、幽霊も死体を残すのです。

私の背中には守護霊がいて、私の人生の節目節目で背中を押して助けてくれるんです。 そんな女性の話。

リサイクルショップに行った大学生の俺たちはとある商品に出会う。 百円の冷蔵庫だ。 機種は新しめで、動作に問題もなく、汚れがあるわけでもない。 安さの理由を尋ねると中身が入っている…