畢竟「幽霊は役立たず」です。幽霊に屍体があろうがなかろうが、それは大した問題ではない。ホラー映画にしろ胡散臭い心霊番組にしろ、「結局、幽霊って本当はいないんじゃないか。」そんな安心感がむせ返るばかりに満ち満ちています。制作者・視聴者その他諸々に。この小品にしたって、やっぱり幽霊は役立たずに扱われている、デショ?存在しない蓋然性の大いなる高さの裏打ちを得てさえ、古今東西、幽霊譚が尽きることはない。これまでも、そして多分これからも。しょせん幽霊は役立たず。なんだか、もったいない気がしますねぇ。
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