花染 メイ

四月。高校三年生になった糸巻文子は、理系大学への進学を目指している。成績は悪くはないが、特別優れているというわけでもない。不安と焦りを感じつつ、日々勉強に励んでいた。 進路相談の…

アメリカ在住時にキャンプに行った時の話。

ぼくはかなしばりがきらいだ。 だって、かなしばりになるといつもでてくるひとがいる。 ぼくは……そのひとがこわい。 コミカライズ版はpixivに掲載中。 https://www…

理屈っぽい緋村（ひむら）さんは恋に『落ちた』。相手は群青（むれ・あお）くん。 だけど、素直に恋に向かえない。理屈をつけてなあなあにしがち。 それに焦れるは友人の紫苑（しおん）。何…

親戚中から変人呼ばわりされていた叔父が変死し、〈僕〉は遺品を整理するため彼の家を訪れた。死の直前の日記には奇妙な記録が綴られていた――。◆ タイトル aviculture は鳥類…

ある日、主人公は目を覚ますと猫になってしまっていた。 ……一見、気ままな猫の生活というのは、実は大変だ。 KAC2022第８回『私だけのヒーロー』 KAC2022第９回『猫の…

移動式本屋を営む青年は一枚の写真に導かれ、鄙びた港町へ。 神社の傍には喫茶店。看板猫は……。

西暦1430年代・マヤ文明末期のメキシコ・ユカタン半島。その都マヤパンから抜け出した奴隷の少女・チョップが辿り着いたのは北西の小さな村、イシャン。 村人の歓迎を快く受け取るチョッ…

年に一度初冬の頃、お役目を果たしに川を下ってくるミクリ。 私はそのお役目に立ち会うことになった。

海外のあるYouTuberが、突然不思議な企画を始めました。 それはとある町の片隅に山を作るというものでした。

俺は小さな飲料メーカーに勤める冴えない営業マン。 ある日、社に帰りたくなかった俺は、前から気になっていた小さな書店【鏡書店】に入る。 そこは、ちょっと不思議な本屋だった──。

第二部更新始めました。 自殺判定士、曽根崎都弦は厭世的な雰囲気に似合った自殺癖の持ち主だ。 その自殺未遂のたびに、友人の六文銭村正は悲鳴を上げながら彼を救う日々を送っていた。 …

「今晩あたり、狐が降るかとおもって」 工場に勤めて漫然と日常を過ごす《僕》は、寂れた峠にひとりたたずむ女を見掛けて、おもわず声を掛ける。 彼女はひとつに結わえた髪を揺らし、振りか…

カクヨムWeb小説短編賞2021【短編小説部門】 　　　☆短編賞☆を受賞致しました　読み切りでコミカライズします！ （満月の晩に泉にいるのは鶴ばかり） それは誰もが幼い頃から繰…

僕はもう少しで父親になる。 親父は、おじいちゃんになる。 昔サークルに寄稿した小説兼個人サイト(廃止済)に載せていた物です。

「人を殺してはならない」と言われているけれど、本当にそうだろうか？ 「人を殺さなければならない」場合もあるのではないだろうか？ ※本作品は作者の思想を反映したものではありません…

道をツイツイと歩く黒猫を見掛けたとある作家の物語。 黒猫は凶兆のシンボルか、はたまた福を呼び込む存在か…？

T企画参加作品です。 【追記1】 ミステリー作品投稿後1週間で起きた奇妙な出来事を綴る にて、この作品に関する小話のようなものを紹介しておりますので、よろしければそちらも是非是…

うちのアップルパイは、塩の味がちょっと強い。呪われているからだ。

『新作短編小説募集「夏」』によせて、夏の思い出っぽいものを書いてみました。

・・・七夕になぜ雨が降るのか。 それを軸に展開される、現代の七夕に出会う若者二人の物語。それぞれの想いと願いが交錯する中、最後に主人公が導き出した答えとは。 儚くも美しい現代の新…

　夏休み。 　田舎の島から学校へ毎日通うわけにも行かない俺は、学校の近くへと下宿していた。そして夏休みは、一年間で唯一ともいえる実家に帰ることができる期間だ。 　家族に友人、そし…

新たなデート先に「リアル迷宮脱出ゲーム」を選んだ高校生カップル。 ゴールの見えない薄闇をさまよう彼らが遭遇したものは、夢か、はたまた幻か。 青春サスペンスホラー風です。

ひとならざるもののうた　 このよにあらざるもののうた　 きいてはならない　のろいうた　 じひをこう　かなしみのうた

絶対に月を見上げてはいけない日──

酒場で賭けポーカーに興じている胡散臭い男が、対戦相手を前に、一つ面白い話をしてやると切り出す。 その内容は、かつてその街にいたという、有名な天才イカサマ師にまつわる話であった。

物事は程よい自立と依存とで成り立っているのだっ！ そう！　作品にとってフィクションとノンフィクションの絶妙なバランスこそハーモニーなるのだ。

人は仕事で報酬を貰いますが、なら物達はなぜ仕事をするのかっ！

雪が降る中で見つけた君は……。

夏のかわいい魔物に釣り上げられた引きこもりのお話です。

とあるおもちゃ屋店主のどうしても売りたくないおもちゃのお話です。

長雨が続くと、龍神祭りが行われる。その儀式では、集落の娘が龍神のところへ行く、すなわち、いけにえとして捧げられる、というものだった。カズの娘、モカが龍神のもとへ行くことへ決められ…

原稿用紙9枚。入道前太政大臣の和歌を元にした作品です。 また、制限時間内に複数お題を使用して作品を仕上げる、「お題バトル」で作った作品でもあります。文中で使用したお題は「瞬き」…

【だって、藍里ちゃんは知っていたのだ。何かあるたびそうやって眉間を狭め、眉尻を下げて、申し訳なさそうに小さくなりながら口角を上げるだけで、彼女は自身を圧倒的な弱者として演出できる…

優秀な科学者だった父の遺産がやっとひとつだけ発見された。それはたった一つのスマホだった。僕と兄の関心ごとは、それがどちらへ向けられたものなのかと言うことだった。

全国で有名な都市伝説・学校の怪談である『トイレの花子さん』。 昨今のコロナ禍がこんなところでも影響しているとは誰も思うまい……。

皇王の許嫁オーロラは、『魔』に侵されたとして隔離された。しかし妹のジュリアは直感した。この事件は、『直観』に長けたサルバドルにしか解けない。

放棄された村に住む少女と移住を選んだ少年との交流ＳＦストーリー。といいつつ、大人になるまでを描きます。前後編の短編です。

舞台は江戸。独身の四十男の前に現れた妖艶な鬼の女・ダキニは囁いた。 「おまえさんの、精をわけておくれ」 男が苦し紛れに案じた一計とは……。 『ノベルデイズ』の歴史カテゴリに初投…

放課後、友達が遊びに来た。何か見せてくれるらしい。

北欧神話の一節を見ていたら書きたくなって書きました。 思い付きで書いた作品なので、よく分からないところもあるかもしれません。 こんな作品でも気に入ってもらえたら嬉しいです。

中学最後のバレンタインデー、タカシとカオリ、そして見えない彼女との三角関係？

２分ほどで読めるので気軽に読んでみてください。盲目の少女が海に語りかける、美しくもどこか儚げな物語。

いつの間にか現れて、いつの間にか消えてしまう骨董屋。不思議な店主が手渡す紙風船が、大事な思い出を引き寄せる。 ※連載にしようかと思いましたが、とりあえず完結にしときます。 気が…

中学生探偵・須藤賢一は、現場を見ただけで「犯人がわかる」自称・名探偵だが、「犯人がわかる」だけでは事件は解決しない。こんなのを、どうやって役立てろと言うんだ……。 (探偵ものでは…

モテない大学1年のシンイチ。 講義中に偶然出会った女の子を意識するようになって…… 初恋を思い出しながら戸惑うシンイチ。 恋愛短編小説です。

彼らはこれを機に星の果てを目指す。 行く先は前人など居るはずもない闇。 目指す先はあるはずのなかった未来。

ある日、茉桜は人間の言葉を話す猫、ルイズリーと出会う。ルイズリーに誘われて魔法少女になる茉桜。魔法少女は世界に奇跡を起こす存在。小さな奇跡を起こす毎日を送っていた茉桜はある日、真…

春木音香（はるきおとか）はひとつの本からあることに色々と巻き込まれて……