何か小説のネタになるのではと黒猫に誘われ追いかける男の話。話の展開が簡潔に的確に必要な分量だけ綴られているため、ムダのない削ぎ落とされた非常にスタイリッシュな文章でした。話と話の繋ぎ目の部分に違和感がなくスムーズに進んでいくので読んでいてストレスもありません。短編なので、ちょっとした待ち時間や通勤時にも読めてお薦めです。
現実を生きていても、常に仮想の世界を想像する準備をしている。いい足場があれば、それを足がかりとして、飛び立つタイプ。共感しながら読んだ。ラストは本人にとっては、終着点なのかも。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(208文字)
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